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【遠征レポート】メキシコ3日目

2021-10-05





メキシコ滞在3日目、9月30日の藤本つかさ、春輝つくし、向後桃3選手は、朝から現地の新聞社廻り。まずは、創刊から98年のELGRAFICO、105年のElUniversal両紙のもとを訪ねた。

同社内でのスタジオ撮影では、メキシコカラーのリストバンドをプレゼントされるというサプライズも。





取材では、10月8日に開催される『Grand Prix Internacional de Amazonas』(女子版グランプリ)に対しての質問が飛んだが、藤本は「(グランプリ参戦の)ほとんどの選手と過去、対戦経験があります。みんな強くなっていると思いますが私も修羅場を潜り抜けてきているので、必ず勝ちます」と制覇へ向けた力強いコメント。



続けてつくしは「1年半前にメキシコへ来た時よりも良い結果を残して日本へ帰りたいと思ってここに来ました。先日、“宇宙一”トーナメント(ウニベルサルトーナメント)で優勝したハロチータにグランプリで勝ちたい」とハロチータへ狙いを定める。



そして向後は「昨年の『アニベリサリオ87』でのレイナイシス選手とメタリカ選手の試合を見て、イシス選手が印象に残りました。今回試合ができるのをすごく楽しみにしています」とイシスの名前を挙げた。

両新聞には10月1日以降、グランプリ開催まで数回に分けて掲載される見込みだ。



続いては、Reporte Índigo新聞社へ。まずは同社スタジオでの撮影を行った後、ÍndigoFANというスポーツニュースコーナーで動画でのインタビューを受けた。こちらはフェイスブック、ユーチューブなどで各動画が配信される。


そして、アレナメヒコ内のジムへ移動し、ネグロ・カサス指導の練習へ参加。ネグロは昨年1月、日本への来日時にアイスリボン道場にて、ルチャ教室を開いたこともある。また、同年2月、つくしの来墨時には改良型のマヒストラルを伝授した。





今回、10月8日女子版グランプリでの多国籍軍勝利へ向けて、ダリスも参加。まずはネグロとダリス、ネグロと日本人選手という振り分けで行ない、最後に合同で指導を受けることとなった。

ネグロは改めて藤本、つくし、向後へマヒストラルを指導。





3人の技に対して遠心力を生かして回転のスピードを上げることや、最後のフィニッシュで右腕による押さえ込みの方法をチェックした。

その後、合同による指導中に、ダリスと藤本がつかみ合うシーンもあったがネグロが仲裁して両者を諭す。ここでもともとの目的である10月8日女子版グランプリでの多国籍軍の勝利という共通の目的を認識しあった両者は一時休戦。

その後はネグロをスパーリングの相手とみなして、4選手による連携の確認を何度も行なった。





ネグロの練習後、アレナメヒコのリングへ場所を移して、3人はボラドール・ジュニア率いるロス・デプレダドーレス練習に参加した。

ロス・デプレダドーレスとは、ボラドールが率いる新ユニットであり、メンバーはCMLL期待の次期スター選手達で構成されている。3選手はそれに交じって、ボラドール・ジュニア指導のもと、試合形式での実戦練習を行なった。メンバーは覆面選手のため、取材は非公開。

練習後、ボラドール・ジュニアは、「3人ともすごくいい選手だね。日本とメキシコはスタイルが違うので、メキシコのスタイルになれたほうがいい。メキシコはアグレッシブなので、それを得るためには経験を積んでいくしかない。たくさんメキシコにいる間に経験を積んで、それを日本に持ち帰って自分のものにしてほしい」とアドバイスした。





左からマグヌス、マヒア・ブランカ、向後桃、ルヒド、春輝つくし、ダイアモンド、藤本つかさ、バリエンテ・ジュニア、ボラドール・ジュニア、エドガル・ノリエガ(CMLLメインレフェリー)

いよいよ明日、10月1日から始まるCMLL各大会の参戦へ向け、士気を高めた3選手。まずは日本対メキシコ対抗戦、マルセラ&マルセラ&アマポーラ戦からすべてが始まる。





El Grafico紙(10月1日発売)

〈記事・写真提供:泉井弘之介〉