月〜

試合結果

アイスリボンマーチ2023

2023年03月19日 開始時間 11時30分〜 / 開場時刻 10時45分



アイスリボン後楽園ホール大会
「アイスリボンマーチ2023」
2023年3月19日(日)後楽園ホール
10時45分開場/11時30分開始
観衆:409人

◆第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
清水ひかり&○松下楓歩(10分46秒 ファンファーレ)石川奈青×&網倉理奈

◆第2試合 夢咲あむデビュー戦 シングルマッチ15分1本勝負
○海乃月(8分16秒 ギブアップ)夢咲あむ×
※STF

◆第3試合 8選手参加バトルロイヤル 時間無制限勝負
○アイガー(13分59秒 体固め)YuuRI× 咲蘭×
※♡さらんらっぷ♡状態のYuuRIと咲蘭に覆い被さり

【失格順】
@○谷もも(4分18秒 八ツ橋)キク×
A○Yappy ○鈴木ユラ ○HisokA(5分52秒 体固め)谷もも×
※ヘッドロックスウィング
B○鈴木ユラ ○HisokA(6分42秒 片エビ固め)Yappy×
C○YuuRI(9分11秒 OTR)鈴木ユラ×
D○YuuRI(10分15秒 OTR)HisokA×

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
×朝陽&大空ちえ(12分20秒 片エビ固め)柳川澄樺○&神姫楽ミサ
※1010

◆第5試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合30分1本勝負
[王者]志田光&×星いぶき(19分22秒 片エビ固め)真琴&星ハム子○[挑戦者]
※ダイビングボディプレス
※第58代王者2度目の防衛に失敗
※真琴&ハム子組が第59代王者となる

◆第6試合 ICE×∞選手権試合30分1本勝負
[王者]×安納サオリ(20分40秒 エビ固め)トトロさつき○[挑戦者]
※動くこと雷霆の如し
※第34代王者6度目の防衛に失敗
※トトロさつきが第35代王者となる

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◆第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
清水ひかり&○松下楓歩(10分46秒 ファンファーレ)石川奈青×&網倉理奈


1月29日新木場大会以来のタッグ結成となったひーかほ。一方、アイス所属として、これがラスト後楽園の石川はかつてのパートナーあーみんこと網倉とのタッグで、その対角に立った。試合は石川vs楓歩でスタート。ロックアップでの押し合いに清水、網倉も加わっての乱戦から清水を蹴散らし、楓歩をリングに倒した石川と網倉に、セコンドの神姫楽が加わり、キスプリメンバーでの3人ワ―プレスが久々に決まった。ひーかほも負けじと網倉にサンドイッチサッカーキックを決めると、清水が石川を、楓歩が網倉を同時に後方に投げ飛ばし、さらにはコーナーからの同時ダイビングボディアタックを決めるなど、息の合った攻撃を仕掛けていく。



最後はこれがおそらく最後になるであろう石川と楓歩との一騎打ちに。エルボーの打ち合いにも力が入り、石川はN.A.O.、シャインホワイトインスペース、タチアガール、乙女の逆襲と持てる技を惜しみなく仕掛けていけば、楓歩もファルコンアローで反撃に出ると、延髄ハイキックからの変形ブロックバスター、そして最後はファンファーレで石川からカウント3を奪った。



試合後、握手を交わした石川と楓歩。清水と網倉、セコンドの神姫楽も加わり、全員で手を挙げて、観客の歓声に応えた。




◆第2試合 夢咲あむデビュー戦 シングルマッチ15分1本勝負
○海乃月(8分16秒 ギブアップ)夢咲あむ×
※STF



当初は20歳の誕生日に新木場大会でデビュー予定だった夢咲。仕切り直しで、後楽園ホールでのデビュー戦に臨んだ。アイドルグループの『リアスクライブ』のメンバーとしてアイドル活動も続けている夢咲は白を基調としたコスチュームで登場。ロックアップからロープ際に追い込まれるも、反転して先制のエルボーを打ち込んでいく。夢咲の飛び込みにカウンターのトーキックをヒットさせた海乃は首投げ連打からコーナーに詰めての顔面踏みつけからロープにはりつけて後ろから絞め上げる。中央に戻ると夢咲からエルボーを仕掛ける。海乃もエルボーで応戦し、エルボー合戦へ。海乃がボディスラムからカバーも夢咲はカウント1で返す。海乃が逆エビ固めへ。ロープに逃れた夢咲はカウンターのタックルからタックルを連打しカバーもカウント2。続けて夢咲が滞空時間の長いブレーンバスターを決めカバーもカウント2。



コーナー際に海乃を引きずっていった夢咲はトップロープを掴んでリバーススプラッシュを決め3度目のカバーもカウント2。海乃を抱え上げた夢咲だが、海乃はバックに回り込んでの丸め込みを狙う。これを押しつぶしてカバーに入る夢咲。カウントは2。夢咲がスクールボーイを2連発。いずれもカウント2。張り手を見舞った海乃はエルボーで夢咲をコーナーに追い込み、さらにエルボー連打から串刺し片足ドロップキック2連打からカバーもカウント2。夢咲を引き起こした海乃は片足ドロップキックでカバーもカウント2。続けて海乃が片足ドロップキックからカバーもカウント2。海乃がフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。カウント2でキックアウトした夢咲だが、直後の海乃のSTFにギブアップを喫した。



〈試合後の夢咲あむ〉


「練習の成果が全部出たとは言えないんですけど、こうやってたくさん応援してくれるみんなに少しは頑張った姿を見せられたかなと思ってます。悔しい気持ちはあるんですが、ちゃんと怪我なく終えられたので、次に反省を活かしたいと思います。(初めてのリングは)想像とは全く違って、やっぱりお客さんの目だったりとか、全然普段の道場と景色が全く違ったと思います。もっともっとこの景色をたくさん見たいなって思いました。(今後の目標は)みんなの心をもっと熱くさせたり、心から笑顔になってくれるような、そういう試合ができたらなと思います。(今日の涙は)思ったようにすぐにこなすことができなくて、悔しい気持ちです。」
海乃「練習でもっといろいろやっていたもんね。出すのかなと思ったら出さなかったので、大人げなくやっちゃいましたけど(苦笑)。でもまだ隠し玉を持っているので、頑張ってもらいたいと思います。」
夢咲「(今日のコスチュームは)リアスクライブというグループで活動していまして、そこのメンバーカラーは本当は黒なんですけど、私はみんなを笑顔にさせたいっていうことで、白を選びました。」


◆第3試合 8選手参加バトルロイヤル 時間無制限勝負
○アイガー(13分59秒 体固め)YuuRI× 咲蘭×
※♡さらんらっぷ♡状態のYuuRIと咲蘭に覆い被さり

【失格順】
@○谷もも(4分18秒 八ツ橋)キク×
A○Yappy ○鈴木ユラ ○HisokA(5分52秒 体固め)谷もも×
※ヘッドロックスウィング
B○鈴木ユラ ○HisokA(6分42秒 片エビ固め)Yappy×
C○YuuRI(9分11秒 OTR)鈴木ユラ×
D○YuuRI(10分15秒 OTR)HisokA×




Yappy、咲蘭、キクにアイスのレギュラー参戦選手、さらに9月10日、遠藤美月の引退と共に天に昇華されるアイガーが加わってのバトルロイヤルは、予想通り、アイガーがスタートから暴走しまくりで、他の選手たちがなかなか自分のペースを掴めない。途中、谷がキク、Yappyと共にユラ、YuuRI、HisokAを束ねて倒すと、ももざんまいを決めるが、その後方でしっかり両手を広げてポーズを決めたアイガー。しかし全選手をコーナーに振っての飛び込みをかわされて、場外に転落。その間に、キクがフライパンを手に選手を蹴散らしにかかるも、谷が八ッ橋でキクをフォール。キクが最初の脱落者となる。その谷をYappyがヘッドロックスウィングに捉えて振り回し、カバー。ユラとHisokAも加わっての抑え込みで谷からカウント3を奪取。続けてHisokAがYappyを丸め込み、ユラもアシストしてのカバーでYappyからカウント3を奪う。



YuuRIがユラ、HisokAを連続でオーバー・ザ・トップロープで失格させ、残るはアイガー、咲蘭、YuuRIの3人に。アイガーに咲蘭とYuuRIが共闘して挑むも、アイガーにチョークからの浴びせ倒しで倒されてしまう。コーナーに自ら前のめりでぶら下がったアイガーをよそに、咲蘭がYuuRIを攻め込んでいく。コーナーから降りたアイガーがじわじわと距離を縮める中、YuuRIにフットスタンプを連発する咲蘭はアイガーがさらに近づくと、アイガーにカニばさみを決めて、YuuRIの上にプレスさせる。そして2人まとめてフットスタンプを決めた咲蘭がYuuRIをカバーもカウント2。さらにYuuRIにドロップキックをヒットさせた咲蘭は今度はアイガーをスクールボーイ。カウント2でキックアウトしたアイガーを続けて前方回転エビ固めに決めた咲蘭。アイガーがカウント2でキックアウトするも、今度はアイガーに咲蘭が張り手を見舞った。その衝撃でアイガーが口からエクトプラズムを出す。



これがYuuRIの顔面を直撃。咲蘭がYuuRIを♡さらんらっぷ♡でカバーするも、アイガーがその上に倒れ込み、咲蘭、YuuRIをダブルフォール。カウント3が入り、アイガーがアイスリボンでのラストマッチを勝利で飾った。


◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
×朝陽&大空ちえ(12分20秒 片エビ固め)柳川澄樺○&神姫楽ミサ
※1010



『晴れのちハレルヤ』と『1111』のタッグ戦。いきなり朝陽が柳川を、大空が神姫楽を捉えて同時ロープ渡りからアームホイップ、そして同時ドロップキックを決め、息の合った連係をみせる。勢いに乗った『晴れのちハレルヤ』は、柳川を捉えてのダブル攻撃で序盤戦を有利に進めていくが、柳川も粘りをみせ、さらに神姫楽が良いタイミングでアシストに入る。



徐々に巻き返していった『1111』は朝陽をダブルのブレーンバスターに決め、さらに柳川を馬飛びした神姫楽が朝陽にヒップドロップ。続けてレッグロールで丸め込んだ柳川。朝陽がカウント2でキックアウトすると、柳川が0101の追撃。なんとかカウント2で返した朝陽だが、柳川は続けて1010を決め、朝陽からカウント3を奪った。




◆第5試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合30分1本勝負
[王者]志田光&×星いぶき(19分22秒 片エビ固め)真琴&星ハム子○[挑戦者]
※ダイビングボディプレス
※第58代王者2度目の防衛に失敗
※真琴&ハム子組が第59代王者となる



昨年9月24日後楽園ホール大会で、この日が初タッグの志田&いぶきに敗れ、王座陥落したむこまこ。アイスOGとアイス最年長キャリアの2人にとって、今回のリマッチに敗れれば、王座挑戦の再チャンスは当分巡っては来ない。まさに土俵際に追い込まれての王座挑戦試合だった。ゴングと同時に奇襲攻撃を仕掛けたむこまこは、ダブルのお・し・り・ダーッ!を決めるが、これを志田、いぶきが後方から蹴散らす。エプロンにむこまこを倒して、場外で志田が助走付きのニー、いぶきがコーナーから場外ボディアタックを決める。いぶきがハム子をリングに上げボディスラムからカバーもカウント2。代わった志田がコーナーにハム子を追い込み、自らコーナーに上がってのナックル攻撃、さらに踏みつけからいぶきに交代。代わったいぶきが低空ドロップキックを後頭部にヒットさせ、さらに顔面への低空ドロップキックでカバーもカウント2。代わった志田が自軍コーナーでいぶきと共にハム子を踏みつける。ハム子が志田にエルボーで反撃もダメージが大きく、志田が逆エビ固めで絞め上げる。カットに入った真琴をコーナー2段目に横に固定した志田は、真琴めがけてハム子を低空ブレーンバスターでぶつける。なんとか真琴に交代したハム子。真琴に2人攻撃を仕掛けた志田といぶきだが、真琴は2人をコーナーに振ると串刺しブレイジングキック。さらに2人をコーナーに横に固定し、真琴がリバースのダブルニー。



続けていぶきをダブルアーム・スープレックスでカバーもカウント2。真琴がアームブリーカー。ロープに逃れたいぶきの腕を蹴り上げるが、いぶきも飛び込みニーで反撃し、カバーもカウント2。いぶきのダブルチョップをかわした真琴がブレイジングキック連打もいぶきがカウンターのドロップキック。代わった志田が張り手からブレーンバスターでカバーもカウント2。志田が顔面ニーを連打。ロープに飛んだ志田をエプロンからハム子が抑え、一方、真琴をいぶきが抑える。逃れた志田が真琴に飛び込むも、真琴がかわし、志田のエルボーがいぶきに誤爆。志田が真琴にフランケンシュタイナー。真琴が志田のエルボーを浴びながらもネックハンギングボムでカバーもカウント2。志田がスリーカウントをヒットさせる。



いぶきとハム子へ。ハム子のチョップといぶきとチョップの打ち合いからいぶきがコードブレイカー。続けて志田、いぶきが連続ミサイルキック。いぶきがカバーもカウント2。いぶきがラリアットから真琴を呼び込んでのダブルブレーンバスター狙いも、いぶきが切り返して2人まとめてDDT。いぶきが2人にクロスボディもキャッチされてマットに叩きつけられる。むこまこバーガーからハム子のラリアット&真琴のスピアー合体攻撃でハム子がカバーも志田がカットに入る。志田がハム子をエプロン越しの引っこ抜き雪崩式ブレーンバスター。志田といぶきがハム子を2人で抱え上げて後方に叩きつける。いぶきがカバーも真琴がカット。いぶきがトラースキック、バズソーキック。志田と2人でハム子をロープに振るもハム子が2人まとめてラリアット。ハム子が腹ウォッシュ連発。いぶきが投げ捨てジャーマンもハム子もすぐに投げ捨てジャーマンで返す。ハム子がバックフリップを仕掛ければ、いぶきもバックフリップのお返し。いぶきが蒼魔刀でカバーもカウント2。志田がビーナスシュート。いぶきがいぶニングスターでカバーもカウント2。真琴がアシストに入り、いぶきのドロップキックが志田に誤爆。真琴が2人まとめてスピアー。ハム子が飛び込みラリアットからいぶきの腕を取ってのラリアットでカバーもカウント1。いぶきがグッドいぶニングもカウント2。ハム子がハムロールもカウント2。ハム子が150万もカウント2。



続けてデスバレーボムもカウント2。真琴が入りいぶきをファルコンアローに決め、そこにハム子がダイビングボディプレスを決め、いぶきからカウント3を奪取。むこまこが王座奪回を果たした。



〈試合後のリング上〉
ハム子「むこまこ、ベルト、獲ったぞーっ!」
真琴「やっぱりベルトが選んだのは私たちでしたね!」
ハム子「真琴さん、助けてくださって、ありがとうございます!」
真琴「ひとつのベルトは志田さんのせいでホームシックになっちゃったんですよ。今日からはもう片時も離れず、ベルトといっしょにいたいので、私も今日からハム子さん家に住むので。」
ハム子「あ…じゃあ、今日から真琴さんと一緒に同居生活しましょうか。」
真琴「お願いします!」
ハム子「私たち、まだまだプロレスでハッピーを一緒に伝え続けていきましょう、真琴さん!」
真琴「はい!ハッピーで!」
ハム子「今回、たくさん、防衛戦したいですね、真琴さん。」
※ここで『1111』の柳川と神姫楽がリングに駆け上がってくる。



神姫楽「澄樺と2人でベルトを巻くって決めているんで、そしてこのアイスリボンのリングで、JTOの青い風を吹かせたいと思っています。」
柳川「今日、朝陽さんにも勝ったし、そしてこのあいだの道場マッチで、前リボンタッグチャンピオンのいぶきさんからスリーも獲っていて、めちゃくちゃ1111、絶好調なんです。この勢いに乗っている間に、そのベルトを一刻も早くほしいです!挑戦させてください!」
柳川&神姫楽「お願いします!」
ハム子「早くほしいって言いましたよね?私たちも速く防衛戦がしたいので、次のビックマッチ、4月1日、アイスリボン初の蒲田大会、そこでタイトルマッチ、どうでしょうか?」
柳川&神姫楽「お願いします!」
むこまこが握手を求めるが、『1111』はかたくなに拒否し「1111がベルト獲るぞーっ!」と叫んで、リングをあとにした。
ハム子「私、5月14日、母の日に15周年記念大会を新木場で開催させていただきます。そこで私の対戦相手だけ、ここで発表させていただきます。6年半ぶりのシングル、星ハム子vs松本浩代、決定です。宜しくお願いします。むこまこのチャンピオンロード、見ていてください!」




◆第6試合 ICE×∞選手権試合30分1本勝負
[王者]×安納サオリ(20分40秒 エビ固め)トトロさつき○[挑戦者]
※動くこと雷霆の如し
※第34代王者6度目の防衛に失敗
※トトロさつきが第35代王者となる



王座戴冠から約9か月、これまで5度の防衛を続けてきた安納が逆指名する形で実現した、アイスの大黒柱トトロの挑戦試合。トトロにとっては昨年3月27日大阪大会以来、3度目のICE×∞王座挑戦試合であり、後楽園ホールでのメインでの挑戦は今回が初となった。試合はロックアップでスタート。トトロがロープ際に追い込み、安納が切り返すが、トトロがまた切り返し、離れ際にエルボー。トトロが安納をロープに振ろうとするが、安納が切り返してトトロを振るが、トトロはタックルで吹っ飛ばす。力比べからトトロが安納を吹っ飛ばし、エプロン際に追い込んでの踏みつけ。続けて串刺しラリアット、ボディプレスでカバーもカウント2。安納がロープ越しにトトロに首4の字を決め、トトロを場外に落とすとエプロンからトトロの後頭部へスライディングキック。



リングに戻った安納は後から入ってくるトトロの足を抱えてのドラゴンスクリュー。さらにコーナーに詰めての蹴りから、トトロの足をロープにからめての踏みつけからドロップキック。カバーに入るもカウントは2。安納がおんぶスリーパーからグランドでの胴締めスリーパー。ロープに逃れたトトロに安納がミサイルキック。カバーもカウント2。エルボーの打ち合いから安納がウラカン・ラナを狙うが、トトロがコンバインで捉える。ロープに逃れるも、さらに中央に戻したトトロは腰へのセントーン、ボディプレスを決めてカバーもカウント2。コーナーに安納を引きずってコーナーに上がったトトロだが、安納が起き上がり雪崩式フランケンを狙う。これをトトロが抱え込むが、バランスが崩れて両者が場外転落。先に起き上がった安納がコーナーに上がるも、トトロは雪崩式ブレーンバスターを決めカバーもカウント2。



トトロが逆エビ固め。安納がロープに逃れるもトトロがカミカゼからカバーもカウント2。トトロがダイビングセントーンも安納がかわす。安納がトトロの後頭部にドロップキック。さらに首4の字固め。ロープに逃れたトトロ。安納がバックに回る。トトロが踏ん張ると、安納が延髄ハイキックからジャーマン・スープレックスでホールドもカウント2。



安納がグラウンドでスリーパーへ。レフェリーストップ一歩手前で起き上がったトトロ。そのままバックに倒れ込みロックを外す。両者が膝立ちでエルボー合戦。立ち上がってのエルボー合戦。安納が延髄ハイキックからポテリングを狙うが、逆にトトロが切り返し、安納を掴んだまま起き上がったトトロがライガーボムもカウント2。トトロがラリアット連打でカバーもカウント2。動くこと雷霆の如しを狙うが安納が前方に回転して丸め込み。カウントは2。トトロがビーナスクラッチもカウント2。トトロが飛び込みラリアットでカバーもカウント2。



安納がスリングブレイド。さらにタンタンドルを狙うが、トトロが切り返して投げ捨てジャーマン2連発からカバーもカウント2。トトロがダイビングセントーンでカバーもカウント2。トトロが動くこと雷霆の如しで安納からカウント3を奪取。トトロが悲願のICE×∞王座戴冠を果たした。



〈試合後のリング上〉
トトロ「安納サオリがいなかったら、私はアイスリボンの主役を狙うどころか、自分の人生の主役さえも誰かに明け渡そうとしていたんじゃないかなと思います。私が閉じ込めていた気持ち、あなたのおかげで呼び覚ませました。私は安納サオリのそのしなやかな強さが大好きです。今日はありがとうございました。」



※安納の前にマイクを置くが、安納は無言でトトロの胸を叩き、リングを降りる。
トトロ「アイスリボンは4月以降、きっと楽な道のりじゃないと思います。でも私がこうやってベルトを巻いたからには、アイスリボンを見ていて良かった、プロレスを見ていて良かった、そう思えるようにチャンピオンとして進んでいきたいと思います。改めて言う!私がプロレス大好き!アイスリボン大好き!チャンピオンのトトロさつきだ!」



※最後はトトロが出場選手をリングに呼び込み、同じくリボンタッグ王者のむこまこ、この日デビューした夢咲と並び「私たちが新しい景色見せてくので、ついてきてくれーっ!」と叫び「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。

〈試合後のトトロさつき〉


「このICE×∞のベルトを獲ったことで、トライアングルリボン、インターナショナル・リボンタッグ、ICE×∞、グランドスラムを達成しました!そうそうたる面々と一緒に名を連ねるからにはそれに恥じない様なチャンピオンロードを歩んでいかないといけないなと思います。そして安納サオリについて。正直このタイトルマッチが決まるまでは、私はあんまり前に出ない方がいいのかなって思ってました。それは周りが、若手の選手、私とキャリアが近くても年の若い選手に活躍して欲しいって思ってるんじゃないかなって、そういうのを肌で感じてたので、あんまり前にいかない方がいいのかなって思ってたんですけど、そうじゃないですよね。自分が充実してこそ、自分が強くあってこそのアイスリボンの大黒柱、トトロさつきやと思うので。それを今日このタイトルマッチを通じて、安納サオリから教えてもらった気がします。なので、これからはチャンピオンとしても、プロレスラーとしても、強欲のトトロで走っていきたいと思います!(今後のアイスリボンに関して)会社に対して思うところがあるのは当たり前だと思います。私もないわけじゃないです。でも、世論を見ていると、一方的な話を鵜吞みにしすぎて、ひとつの面からしか見えてないんじゃないかなと思います。私は4月以降もアイスリボンにいます。だからアイスリボンがなくなっていいなんて1ミリも思っていません。そういうの言ってる人を見返していきます。私こそがプロレスでハッピー。そう大きい声で言えるようにならないといけないですね、チャンピオンとして。(防衛戦に関しては)私とキャリアが近い選手とか、後輩でも私から勝ったことがある選手いると思うので、そういう選手ももちろん、他団体も、誰でも、日本人じゃなくても、人間じゃなくても、誰でも挑戦受け付けてます。もし来なかったら私から逆指名しにいきます!」

〈試合後の安納サオリ〉


※インタビュー・スペースの安納のところに、星いぶきが現れる。
いぶき「何負けてんですか?次やるって言ったじゃないですか、シングルとタッグ。ベルト、ちょっと…。」
安納「あんたは?負けてなかった?」
いぶき「…負けました。」
安納「負けてるやん。」
いぶき「負けてるやん。」
安納「じゃあ約束はなしってことで。」
いぶき「いや、待ってください。自分、安納さんと、いや、安納サオリとすげーシングルしたくて、今日もセコンドついてたの分かりましたか?自分、本当に安納サオリとベルト懸けてシングルしたかったんですよ。自分どれだけ待ってたと思いますか?」
安納「私もしたかったよ。」
いぶき「ですよね?でも結局、自分が挑戦するときになったらベルトなくて、がっかりです。でも安納さんが、いや安納サオリがやりたいって思ってくれてるなら、自分はシングルしたいです。」
安納「何もなくても?」
いぶき「何もなくても。スペシャルシングルマッチ!スペシャル!スペシャルなシングルマッチをしたいです!」
安納「…いいよ。」
いぶき「いいですか?早くしたいです、自分!欲張りですけど、早くしたいんです!」
安納「早くって、知らんもん、スケジュール。」
いぶき「知ってます!次のアイスリボンは4月1日の蒲田!4・1蒲田、初めての蒲田大会です、アイスリボンの。大丈夫ですよね?ベルト持ってる予定だったんだから空けてますよね?ね?そこでやるんじゃなかったんですか?」
安納「…いいよ。いいよ、やろう!いぶきとはベルトなくてもベルト以上の試合できると思うわ。」
いぶき「やりましょう。お願いします!お願いします!お願いします!」
安納「ありがとう。」
※いぶきが立ち去る。
安納「あ〜あ、なんか久しぶりに天井見たな、3秒以上。私は今日、この日までアイスリボンやベルトを盛り上げることできたかな。輝かせることはできたかな?でも私は胸張って輝かせたと思ってます。よし!次またなんか見つけます、ありがとうございました。」