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試合結果

アイスリボン1048 in 新木場1stRING

2020年06月27日 開始時間 12時00分〜 / 開場時刻 11時30分



「アイスリボン1048 in 新木場1stRING」
2020年6月27日(土)新木場1stRING
11時30分開場/12時00分試合開始
観衆:150人(満員札止め)

◆エキシビションマッチ3分間
つくし(3-0)ホワイト

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
〇Yappy (6分38秒 ギブアップ) 石川奈青×
※逆エビ固め

◆第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
趙雲子龍&×テクラ (11分25秒 片エビ固め) 松屋うの〇&バニー及川
※テクラの蜘蛛絡みを切り返し

◆第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
つくし&×尾ア妹加 (15分59秒 片エビ固め) 世羅りさ〇&鈴季すず
※ダイビングダブルニードロップ

◆第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
雪妃真矢&ラム会長&〇山下りな (13分53秒 片エビ固め) 柊くるみ&宮城もち&藤田あかね×
※ラリアット

◆第5試合 トライアングルリボン選手権試合15分1本勝負
〇[王者]本間多恵 (10分48秒 ギブアップ) トトロさつき[挑戦者]×
※腕ひしぎ十字固め
※もう1人は藤本つかさ
※第35代王者2度目の防衛に成功

◆第6試合 IW19選手権試合19分1本勝負
〇[王者]星ハム子 (14分03秒 片エビ固め) 星いぶき[挑戦者]×
※ダイビングボディプレス
※第11代王者初防衛に成功

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◆エキシビションマッチ3分間
つくし(3-0)ホワイト



第1試合の前に練習生のホワイトによるエキシビションマッチが行われた。対角に立ったのはつくし。リストの取り合いでスタートするも、先にヘッドロックを決めたつくしが絞め上げると、ホワイトが早々にタップ。1本を奪われてしまう。さらにコーナーにホワイトを追い込んでの踏みつけ、ロープはりつけのドロップキックを放ったつくしは、フラフラのホワイトを引き起こすと、ドロップキックをヒット。前のめりに倒れたホワイトを引き起こそうとするつくしだが、ここでマットを叩いてギブアップ。つくしのボディスラムをなんとかこらえたホワイトは、ミドルキックを狙うが、つくしが身をかがめてよける。丸め込みを決めたホワイトだが、つくしはカウント2でキックアウト。エルボーからドロップキックを放つホワイト。しかしドロップキックが届かない。つくしは逆エビ固めで再びタップを奪う。一度、ブレイクしたつくしが再度、逆エビ固めを狙う。これを切り返しての丸め込みを決めたホワイト。カウントは2。残り時間、つくしにエルボーを連発するホワイトだが、ここでタイムアップ。結果的に3分の間につくしに3本奪われてしまった。


◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
〇Yappy (6分38秒 ギブアップ) 石川奈青×
※逆エビ固め



Yappyと石川の初シングルマッチ。序盤から主導権を奪ったのはYappy。パワー全開で石川を攻め込んでいく。石川も得意のタックル、そしてダイビングボディアタックも2度、決めてみせたが、いずれもYappyがしのぎ切ると、石川のロープに飛んでのクロスボディをキャッチするとバックブリーカーで叩きつけ、ギロチンドロップからの逆エビ固めできっちりとギブアップ勝ちを奪った。


◆第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
趙雲子龍&×テクラ (11分25秒 片エビ固め) 松屋うの〇&バニー及川
※テクラの蜘蛛絡みを切り返し



趙雲とテクラの異色初タッグが実現した。トリッキーな動きを得意とする2人は初タッグとは思えない息の合った連係、ダブル攻撃を積極的に仕掛けていき、うの、バニーを圧倒していった。最後はうのvsテクラの攻防となり、テクラが蹴りのコンビネーションから蜘蛛絡みで勝負するが、うのはテクラが仕掛けてくるタイミングでうまく切り返してのエビ固めでカウント3を奪取。



逆転勝利をモノにした。しかし、これに納得がいかないテクラはうのにシングルマッチでの再戦を要求。これに対してうのは条件として、テクラの保持するベルト=ワールド・アンダーグラウンド・レスリング・チャンピオンシップを賭けることを申し出た。これをテクラが快諾。テクラvsうののシングルはタイトルマッチとして実現することになった。


◆第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
つくし&×尾ア妹加 (15分59秒 片エビ固め) 世羅りさ〇&鈴季すず
※ダイビングダブルニードロップ



チームワークで勝る世羅&すずの百火涼乱は開始と同時に奇襲攻撃を仕掛けて、試合をリードしようとするが、一方のつくし&妹加もそれぞれの持ち味であるスピードとパワーを活かし、百火涼乱相手に互角の攻防を展開していく。つくしがインサイドワークで相手のペースを乱し、世羅&すずをまとめてアルゼンチン・バックブリーカーで絞め上げるなど、妹加が力技を決めていく。苦戦を強いられた百火涼乱だが、ここぞというチャンスを逃さず、終盤、一気に攻め返していく。妹加を捉えた世羅がすずを呼び込み、コーナーからのおんぶ式ダイビング・ダブルニーを決め、アジュール・レボリューションを髣髴させる投げ技の競演(世羅が妹加をエアーズロックU、すずがつくしをハーフネルソン・スープレックス)から、最後は世羅がダイビング・ダブルニーを決めてカウント3を奪った。


◆第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
雪妃真矢&ラム会長&〇山下りな (13分53秒 片エビ固め) 柊くるみ&宮城もち&藤田あかね×
※ラリアット



3月20日SKIPシティ大会以来のREBEL&ENEMY軍が結成された。対するはアイスリボンでトリオとしての地位を確立しつつあるフランクシスターズ。試合は両チームがお互いの個性をぶつけ合う一戦となった。機動力を駆使するフランクに対して、REBEL&ENEMY軍はタッチワークで応戦する。連係技も積極的に決めていったのはフランクだが、それでも相手を追い込むには至らない。最後はREBEL&ENEMY軍が試合の流れを掴むと、この日が3ヵ月ぶりの有観客試合となった山下があかねをラリアット3連発で沈め勝利した。試合後、うなだれるフランクの前に立ったのはマイクを手にした山下だった。

〈試合後のリング上〉


山下「約3ヵ月ぶりにリングに帰ってきました〜っ!無観客でも1回試合したんですけど、やっぱりみんながいてくれる方が、プロレスは最高だなって思いました。東京に来るのも3ヵ月ぶりですし、私の時間はだいぶ止まっているんですよ。3ヵ月前にアイスリボンの滞ってる中堅とだいぶ煽ってたんですけど、そこから数ヵ月経って、自覚はあると思うんですけど、中堅のフランクさん、調子はどうですか?私、今日、絶好調。勝っちゃったんですけど…言いたいことありそうだし、ねぇ。ユキちゃん、何か言う?」
雪妃「そうですね、自粛期間中アイスのリングに上がってないので止まってる感じですかね。フランク、3人揃って組んで、明るく楽しいを追い求めて、明るく楽しさ、これはもう否定しようがないですよ、ハッキリ言って。あなたたち3人揃った時の明るく楽しく激しいプロレス?これは間違いなくアイスリボンに必要不可欠だと思います。そこは受け入れました。ですが、各個人が結果残したり上がっていくのを期待してるお客さんはいるんじゃないですか?お互いに一緒にいて、いつも楽しいね。このままがいいね。なんて言ってたらいけないんじゃないですか?お互い上げていけるような関係性がいいかと思いますけどねぇ」
もち「このままでいいと思ってないよ!明るく楽しくプロレスするのは私たちのモットー。それは分かってくれてありがとう。今日、私がくすぶって、私が2人のリズムを乱したと思う。でも私、ここで止まってる時間ないんです。なんたって、私これでも今年10周年なんで!突っ走ってやりますよ!見とけよ、お前、コノヤロー!」
くるみ「うちだってな、今年で10周年なんだよ。アイスリボンに限らず他団体で暴れてやるよ。見とけよ!」
あかね「わしはな、まだ7周年だ。それがどうした。今までだったらな、たぶん今日、また凹んでくすぶったり、凹んでおかしくなったかもしれんけど、わしゃな、アメリカでメンタルトレーニングをしてきたんだ。だから、今のままで明るく楽しい激しいプロレスをしつつ、10周年の2人に乗っかって、お互い高め合って、色々とやっていこうと思ってるんで、今日は負けたけど。山下、お前ファンタストICE決定戦やるんやろ。お前獲ったらな、待っておけよ。覚えとけ!」
山下「ファンタスト、アイスリボンの新しいベルトありましたね!3ヵ月も経ったら忘れちゃうよ。挑戦権も家のどっかにあるよ。探してくればよかった。そのベルト獲るための試合、いつになるか分からないけど獲ったらいつでも待ってる。」
※世羅が「ここにありますよ〜!」と、アタッシュケースを持ってリングイン。



世羅「まずはお帰り、山下。山下の帰りをね、私ほど待ちわびた人はいないと思いますよ。石黒くん、これ開けてもらっていいかな。」
※石黒レフェリーがアタッシュケースを開けると新調されたベルトが入っている。それを石黒レフェリーが持って2人の間に立つ。
世羅「このベルト賭けて8月9日、横浜文化体育館大会で決定戦やりましょう。」
山下「分かりました。スケジュールばっちり空いてます。」
世羅「ありがとう。」
山下「ちょっと不覚にもお帰りって言われてすっげー嬉しくなっちゃった。」
世羅「らしくないね。このベルト賭けて、覚えてるよね?好き勝手やろうという約束。やろう!」
山下「喜んで!」
※2人で握手。
世羅「じゃあこの試合、勝ったのは山下さんなんで渡しま〜す。」
※1人残される山下。

山下「そうでした。お客さんも選手もこんな感じでした。忘れてました。久しぶりに返ってきて、(感極まる山下を煽る観客と選手)煽られると本当に来ちゃうから…。私が言えるのはお客さん、選手、プロレス、本当に大好きです。アイスリボンに呼ばれて本当に嬉しいです。ありがとうございます!フリーの人間なんですけど、新しいベルトを持って男子、女子、いろんな場所に行ってアイスリボンにいいベルトがあるんだぞっていうのをアピール出来たらと思ってるんで、応援よろしくお願いします!ありがとうございました!」

〈試合後のREBEL&ENEMY軍〉


山下「ありがとうございました。久しぶりに試合で〜す!」
会長「久しぶり〜!」
山下「ヤッホー!3ヵ月ぶり、だいたいいつも何かしらの一発目はアイスリボンってなってます。去年フリーになって一発目はアイスリボンだったので。今日も久々アイスリボン!…人との接し方が分からなくて(苦笑)。」
会長「久しぶりに外に出た?」
山下「そう。久しぶりに外出ました(笑)。電波が届かないところにずっといたので。」
雪妃「連絡つかないと思いましたよ。既読にならないな、既読にならないなって。」
山下「ユキちゃんからのLINEも2日くらいスルーして…ごめんね(苦笑)。でも調子よかったでしょ、私は?」
雪妃「はい。大丈夫だろうなと思って、最後任せました。」
会長「私もです。」
山下「いい言い方してるけど、丸投げっていう。」
会長「久々光ってもらわないと。」
山下「めっちゃ息上がってる。久しぶりにフランクの3人と試合をしたんですけど、凄く上から目線じゃないですけど、表情とか動きが輝いていたような、悔しいくらいね。私の勝ちは勝ちなんですけど。」
雪妃「REBEL&ENEMYって交流ないので、個々に勝手に伸びて、時々会ったらかき回して、じゃあ解散、みたいな、そういうユニットなので。」
山下「現地集合、現地解散(笑)。」
会長「サバサバしてるよね。」
雪妃「連絡しても2日間は既読しないですし。リレーバトン回したらほぼ終着にされちゃうし。」
山下「リレー全部止めた。ユキちゃんからの。」
雪妃「はい、そんな感じなんですけど、でもアイスリボンを引っかき回して起爆剤と言うか、外から見た意見を率直に述べてくれたりとかするから、凄いいい存在だなと思ってこっちに合流した形なんです。フランクはまさにくすぶった中堅。でも何それ、全然意味分からないんですけどって反発、反発みたいな感じしか捉えられてなかったのが、最近フランクシスターズの絆がどうも前に増して深まってるような感じがして、プライベートでも毎日一緒にいるみたいな。コミュニケーションも凄い取って、たぶんそれが良い形で3人で組むときにリング上に反映されているでしょうし、連係が増えたりとか、意思の疎通が凄くしやすかったりというのが凄いあるんでしょうし、あと明るく楽しくっていうのはもう伝わって来ましたよね、戦ってて。元気に明るく楽しく激しい。それをビシビシ感じて、それはもう受け入れざるを得なかったところがある。確かに楽しいプロレス。それはもうアイスリボンに不可欠なものだって感じるし、そこは受け入れた。だけど3人いると楽しいね、3人だといつも楽しくてこのままがいいね、ずっとこのままでいたいねって言ってて、足を引っ張り合ってるとかじゃないでしょうけど、安心感があるだろうなって。だから3人のうちの2人がタッグ行くでも、誰かがシングル行くでもいいですけど、何でもいいですけど、3人の中でそういうのを高め合える関係であったらもっとお客さんの望むものなんじゃないの?っていう、上から目線、チャンピオンとしては。でも、それを言って前だったらたぶん、ふざけんじゃねーよ。勝手言ってろよ。私たちはこれでいいんだよ。これが私たちなんだよっていうのが、たぶん彼女たちだったんだろうけど、それを、このままでいいと思ってないよって今日リングでも言ってたし、この先見とけよ!って言葉が聞けたのは凄い期待したくなっちゃうよな、きっとみんなって思いました。でも負けない。まだまだ絶対負けたくないと思った。」

――このチームとしての連絡網みたいなものは考えてますか?
雪妃「そうですよ。それをしないと私たち組んだ時に勝てなくなってきますよ、たぶん。」
会長「グループLINEすらないもんね。」
山下「個人でさ、もう2日くらい既読つかないから、グループでも既読付かへんよ、私が電波入らないからさ。」
会長「デカいよな、それ。キノコ栽培してんでしょ?」
山下「キノコね栽培してる。魚獲ったり。」
雪妃「大丈夫ですか、これ?3対3で当たったら次危ないんじゃないですか?」
会長「ちょっとそういう危険はあるよね。」
会長「あの仲良しさを見ちゃうと。」
山下「いいんじゃないですか?」
雪妃「それはそれでみたいな?まあそうですね。個々に。私はシングル防衛し続けるつもりでいますし、山下さんは山下さんでファンタスト、新しいベルトの挑戦が決まってますし、個々が上がっていくという意識は強いですもんね、私たちは。」
会長「私もトライアングル挑戦していくから、このあとトライアングルのベルト戦あるけど、それ見てちょっと…ちょっと気になるところはある。どうなって行くのかなって。私はもう宣言してるから。」
雪妃「そう考えたら確かに3人別に密じゃなくてもいいか。個々が目標あるので。」
会長「まあ気持ちだけ一緒だから。」
雪妃「そうですね。」

――改めてファンタスト戦に関してはどうですか?
山下「そうですね、好き放題しようというのはテーマではあるんですけど、詳しいルールはまだ未発表ということで、自由ほどね、不自由で大変なものはないんですよね。だから、そこは本当にどれだけプロレスが大好きかっていうのを伝えられるのを待って、今はそれだけしか言えないんですけど、8月9日に向けて、色々気持ちだったり、身体とかもっと仕上げていけたらって。」
会長「ちょっと痩せたもんね。」
山下「ちょっとだけ。ちょっとだけ色も焼けたり。虫捕りしてたら焼けた。」
会長「どうぶつの森みたいになってる。」
山下「そう!そうそう!(笑)。カブ抜いてたよ。よく勝てたなと思って(苦笑)。連絡つかんわ、虫捕りしてるわ。」
雪妃「本当ですよ!負けてたら、くすぶってる中堅とか言ってられないですからね!」
山下「何してたんですかって言われて終わってました。」
雪「虫捕ってましたで終わっちゃいますよ。よかったです、今日勝って。」
山下「大きなバッタが採れた。こんなの採れたの。大和川で。凄かった。」


◆第5試合 トライアングルリボン選手権試合15分1本勝負
〇[王者]本間多恵 (10分48秒 ギブアップ) トトロさつき[挑戦者]×
※腕ひしぎ十字固め
※もう1人は藤本つかさ
※第35代王者2度目の防衛に成功





3月29日大阪大会が新型コロナの影響で中止となったことから、実現していなかったトライアングルリボン選手権試合が、3ヵ月ぶりに同じ対戦カードで行われた。リボンタッグと合わせて二冠を狙う藤本、ベルト初戴冠に執念を燃やすトトロ、そして1月26日名古屋リボン以来のV2を目指す多恵…三者三様の思いがぶつかり合った一戦は、いきなり策士・藤本が動いた。トトロと握手するとみせて、トトロを多恵に叩きつけ、多恵を吹っ飛ばすと、トトロの背後からスクールボーイで丸め込んだ。トトロがなんとかキックアウトすると、今度は多恵が藤本にエルボーを叩き込む。2人の間に割って入るようにクロスボディを放ったトトロだが、これはかわされて自爆。多恵、藤本が交互にキャメルクラッチを狙うが、これを藤本、多恵がドロップキックで邪魔する。策を巡らせる多恵、藤本に対して、あくまでトトロは真っ向勝負。パワーを駆使して2人相手に挑んでいった。中盤は多恵が関節技を駆使し、リードするが、終盤にかけて徐々に藤本が試合ペースを掴む。多恵、トトロにサッカーキックを連発し、トトロを捉えると延髄蹴りからビーナスシュートを狙う。ここでコーナーに登った藤本をトトロがキャッチすると、動くこと雷霆の如しに決める。多恵がカットに入りカウント3とはならなかったが、ここで藤本の動きが止まった。勢いに乗ったトトロが多恵にクロスボディを決め、再び動くこと雷霆の如しを狙って多恵を抱え上げるが、ここで多恵がバランスを巧みに移動し、トトロの腕をキャッチして反転。そのままグランドでの腕ひしぎ十字固めで電光石火のギブアップ勝ちを奪い王座防衛に成功した。


◆第6試合 IW19選手権試合19分1本勝負
〇[王者]星ハム子 (14分03秒 片エビ固め) 星いぶき[挑戦者]×
※ダイビングボディプレス
※第11代王者初防衛に成功



今年の目標として“打倒、星ハム子”を掲げたいぶきは、直接決着こそないものの、着実に勝ち星を挙げ、遂にハム子の持つIW19王座を賭けての一騎打ちの舞台を掴むこととなった。試合はいぶきの奇襲でスタート。ゴングと同時にスクールボーイを連発し、速攻勝利を狙う。しかし、これをすべてキックアウトしたハム子は直後に繰り出したいぶきのクロスボディをキャッチし、前に叩き落とす。なおも突っかかってくるいぶきを逆にヘッドロックに決めたハム子は冷静に絞め上げ、いぶきの勢いを止めようとする。いぶきに対してセクシーポーズを仕掛けるハム子だが、これはいぶきには効果なし。逆にストンピングを浴びてしまう。立ち上がったハム子にタックルを仕掛けるいぶき。受けて立ったハム子もタックルで返す。いぶきが仁王立ちでこらえると、エルボーを叩き込み、体勢を崩したところに再度、タックルを決め、いぶきを吹っ飛ばす。さらにショルダースルーからハム子100kgを決め、初カバーもカウント2。さらにハム子はスタンドでの腹攻撃、コーナーでの腹ウォッシュ、さらにコーナーでの踏みつけからコーナーへ投げ飛ばし、ボディスラムを狙うが、これをこらえたいぶきが逆にボディスラムでハム子を叩きつける。さらに起き上がったハム子をコーナーに飛ばしての串刺しエルボー、フェイスクラッシャーからどすこい逆エビ固めへ。これをあっさりと返したハム子はコーナーにいぶきを投げてのお・し・り・だーッ!からブルドッキング・ヘッドロックを決めフォールもカウント2。ここでハム子が「お待たせしましたーっ!」の掛け声からのどすこい逆エビ固め、逆片エビ固めへ。なんとかロープに逃れたいぶきはここで逆水平チョップの連打に出る。これを正面から受けて立ったハム子は、頃合をみて突っ張りで反撃。いぶきがその場飛びのクロスボディを決めるがカウント2。バックフリップを狙いハム子を抱え上げようとするいぶきだが、これはハム子がこらえる。逆にいぶきを抱え上げバックフリップを狙うが、いぶきは抱え上げられながらもハム子の腕を決めての腹固めへ。なんとか逃れたハム子のショートレンジのラリアットをかわしたいぶきはロープに飛ぶとグッド・いぶニングを狙ってハム子の足の間をくぐるが、これを押し潰したハム子はシャイニング腹ザードへ。試合はエビ固め合戦からハム子がハムロールを狙うが回ってきたハム子をいぶきが蹴り飛ばす。起き上がったハム子に飛び込みエルボー、そして飛び込み逆水平を決めたいぶきがカバーに入るがカウントは2。コーナーからのダイビングボディアタックからのカバーもカウント2。逆水平チョップと突っ張りの打ち合いから、いぶきがハム子の隙を衝いてのグッド・いぶニングを決めるがカウント2。今度はいぶきが顔面へキック2連打からライトニングスパイラルもカウント2。再びコーナーに上がった
いぶきだが、追いついたハム子が雪崩式ブレーンバスター。カウント2。追撃のノーザンライト・スープレックスもカウント2。フィニッシュを狙ったハム子がダイビングボディプレスを狙うが、これはいぶきがかわし自爆。ふらりと立ち上がったいぶきにハム子は飛び込みラリアット2連発はいずれもフォールカウントは2。直後のバックリップからのカバーを返したいぶきは逆さ押さえ込みのフェイントからハム子の足を取って丸め込む新技を決めるが、これもカウント2。いぶきがハムロール3連発もいずれもカウント2。ハム子のバックに回ったいぶきだが、このいぶきの腕を取ったハム子がレインメイカーの形で飛び込みラリアット。カウントは2。直後のスモウラリアットもいぶきがカウント2で返すと、ハム子はコーナーに登ってのダイビングボディプレスを決め、カウント3を奪取。ベルト初防衛を果たした。

〈試合後のリング上〉


ハム子「いぶき、早く母親である私を超えて欲しい。でも、いぶきのために、今超えさせるわけにはいかない。実は…私の母が今、持病で、とても危険な状態で、今日ここで試合出来るかも分からなくて、でも、必死に生き続けてくれてるから、私は今日いぶきとの試合が出来ました。北海道にこのベルトを持って、お母さんの目を覚まさせてきます!ユキー!ユキ−!ユキ−!(※雪妃がリングへ)私ね、雪妃真矢に勝ってこのベルトを巻いたの!私ね、雪妃真矢に勝ってこのベルトを巻いたの!私ね、雪妃真矢に勝ってこのベルトを巻いたの!なんかいい物持ってんじゃん。私、そのベルトも欲しくなっちゃった。星ハム子は雪妃真矢の持つICE×∞のベルトに挑戦表明します!」



雪妃「星ハム子、頭の片隅じゃなくて、頭のど真ん中にドドーンと置いといてねって言ってらっしゃいましたね。あの日からずっと頭のど真ん中にドドーンといますよ、星ハム子。どこでやりましょうか?直近のビッグマッチでいいですか?」
ハム「いいよ、早く欲しいから。」
雪妃「獲る気満々ですね。」
ハム子「獲る気満々!」
雪妃「直近は7月12日、大阪豊中大会になりますけど。」
ハム子「大阪、大阪…たこ焼き食べるぞ〜!!」
雪妃「OK!7月12日、大阪豊中大会にてICE×∞選手権試合、受けました。よろしくお願いします。」
ハム子「よろしくお願いいたします。いぶき、今年の目標目指してまだまだ食らいついてこい!(※いぶきを起き上がらせようとするが、いぶきがその手を弾く)反抗期というものですかね…。今日の新木場大会、久々のプロレス観戦だった方もいるんじゃないでしょうか。楽しかったですか?私たちもお客さんもプロレスでハッピーをたくさん、たくさん感じましょう!親子でプロレスラー、唯一の武器です。もっともっと親子でプロレスの輪を広げていきたいと思います。」
※ハム子がエンディングの円陣を締める。



〈試合後の星ハム子〉


「初防衛したぞ〜!初防衛戦の相手がまさか、娘のいぶきが来るとは思ってなかったです。いぶきは今年中に私を倒したいみたいで、目標として私の名前を出してくれるんですけど、まあ、ありがたいことですよね。でも、リング上で言った通り、そう簡単には、いぶきのためにも超えさせるわけにはいかないので、今日きっちり防衛しました!」

――何度も親子対決をやってきましたが、ベルトを賭けた試合はいつもと違いましたか?
「違いましたね。地方とか後楽園の第1試合とかでシングルでしたんですけど、まさかメインイベントでタイトルを賭けてシングルをするとは思ってもいなかったので、嬉しくもありって感じでした。」

――挑戦者としての娘はどうでしたか?
「今まで出したことない技とか出してきたんで、私を倒すために考えてきたんだなっていうのは伝わりました。でも、娘のことなので、私は知り尽くしているので、それに惑わされず、最後は自分の得意技であるボディプレスで勝ちました。」

――病床のお母さんへの思いも口にしていましたが?
「そうですねぇ…今、私の母親がいつどうなってもおかしくない状態なので、今日の試合もハッキリ言って出られるかも分からなかったので、今日いぶきと試合出来て、このベルトをね、北海道のお母さんの病室に持って行って見せてあげて、今意識がないので、目を覚ましてくれたらなって思います。」

――ICE×∞への挑戦表明もしましたが?
「何度も言いますけど、私、雪妃真矢に勝ってこのベルトを巻いたんですよ。だから、もう一度ね、雪妃真矢に勝って2本ベルトを巻く。最年長の星ハム子ですけども、ちょっとやってみようかなっていう思いになりました。」

――ハム子さんにとって、コロナでの自粛期間は勢いに乗る時期でした。
「そうなんですよ!私、そんな勢いに乗るつもりはなかったんですけど(苦笑)。お客様が投票で勝たせてくださって、勝ち上げてくださったので、自分やらなきゃなっていう強い気持ちに変わりました。なので、見てくださってるお客様のおかげだと思います。大阪も決まりました!いや〜、ベルト…頑張るぞ!これで私は調子づいて、勢いに乗ってベルト巻いちゃいます!」

〈試合後の星いぶき〉


「とにかく悔しいしかないし、悔しいしか出てこない…。今までになかったので、こういうのは。シングルでメインは北海道の凱旋でつっかさんと試合した以来でした。緊張しかなくて。デビュー戦より緊張したって言ってもいいぐらい緊張しました。」

――やろうと思ってたことは全部出せましたか?
「そうですね。頑張って出して。今日新しい丸め込みを考えていったんですけど、結局効かなかったので、もっと研究していかないとなって思いました。今日負けたけど、戦いはまだ終わってないので、自分がスリー獲らないと戦いは終わらないと思っているので、これからもどんどんハム子超えをしていきたいと思います!絶対年内で、年内で超えます。」