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2020年08月09日  開始時間 15時00分〜 / 開場時刻 14時00分

アイスリボン横浜文化体育館大会FINAL

「アイスリボン横浜文化体育館大会FINAL」
2020年8月9日(日) 横浜文化体育館
14時00分開場/15時00分開始
観衆:818人

◆第1試合 真白優希デビュー戦 8人タッグイリミネーションマッチ20分勝負
○尾ア妹加&テクラ&星いぶき&海樹リコ(14分26秒 ギブアップ)トトロさつき&バニー及川&Yappy&真白優希×
※逆エビ固め
※OTRあり

《退場順》
〇テクラ(1分52秒 ギブアップ)バニー及川✕
※ウィーバックネヒト
〇海樹(3分30秒 ジャックナイフ式エビ固め)Yappy✕
〇トトロ(5分39秒 体固め)テクラ
※セカンドからのダイビングセントーン
〇トトロ(7分43秒 ギブアップ)海樹✕
※ボストンバッグ
〇妹加(10分58秒 OTR)トトロ✕ いぶき✕



【第1試合】
2017年12月にアイスリボンのプロレスサークルに参加するようになり、高校卒業と同時に20年4月に練習生としてアイス入門。昨年夏の上野大会でのエキシビションマッチ、大みそかのテキーラ沙弥の引退試合出場を経て、今年に入ってからもエキシを続け、遂にプロレスデビューの日を迎えた真白優希。デビュー戦は横浜文体という大舞台のオープニングマッチ。アイスにとっても待望の初めての文体デビューだ。
8人タッグとはいえ、ファンの目はデビュー戦の真白に集まる。先発を志願した真白はいきなり同期となる海樹に力比べを誘うなど、気合十分で臨むと、ボディスラムを後ろに立ち、膝かっくんでバランスを崩させるなど、躍動する。試合が進むにつれて選手が失格になっていき、開始8分の時点で残っていたが妹加&いぶき、そしてトトロ&真白。トトロといぶきがロープ際でもつれ、両者がエプロンへ。ここで落とし合いを繰り広げる中、いぶきがトトロにしがみつくと妹加に「自分ごと落としてください!」と要求。妹加が2人にタックルを食らわせ、遂に試合は妹加vs真白の一騎打ちとなった。丸め込み、さらにトップロープ越しに妹加をエプロン側に出すことに成功した真白は、必死にロープにしがみつく妹加の脇の下のくすぐる攻撃に出た。なんとか持ちこたえて、ピンチを脱した妹加は食い下がる真白にエルボーを叩き込みリングへ戻ると、セントーン。終わったと誰もが思ったが真白キックアウト。しかし一気に逆エビ固めで真白を絞め上げる。ロープに手を伸ばそうとする真白が、あと数ミリまで近づくも、妹加は再度、反対のロープ方向に真白を引きずり、どっしりと腰を落とす。耐えきれずにギブアップを喫した真白だが、かつてはエキシビションマッチで、ヘッドロックを取られただけでギブアップしていた頃と違い、必死に耐える姿にプロとしての覚悟を感じさせた。

◆第2試合 朝陽復帰戦 タッグマッチ20分1本勝負
藤田あかね&○朝陽(10分39秒 ビクトリーサンライズ)紫雷美央×&青野未来
※選手コール:石川奈青




【第2試合】
学業専念のために2月24日後楽園大会以降、欠場を続けていた朝陽があかねとのオレンジサンライズでリング復帰を果たした。当初、対戦相手には新人の石川が入っていたが、卵巣のう腫の手術を受けるために欠場となり、代わって石川の思いを背負って紫雷美央が1日限定復帰。美央にとっては15年9月20日以来、約5年ぶりの試合となったわけだ。先発に出た美央はいきなりあかねのタックルと朝陽のドロップキックの合体攻撃を浴びたものの、朝陽にローキック、かかと落としを決めると、フィニッシュ・ホールドのひとつであった土蜘蛛を決めクイック・フォールを狙う。あかねのカットに阻まれたものの、現役時代の得意技を次々と披露するなど、ブランクを感じさせないファイトぶりをみせた。一方、待望の復帰戦を迎えた朝陽もあかねのフォローを受けながら、朝陽らしいはつらつとしたスピーディな試合運びで奮闘。最後は美央のダブルアームフェイスバスターをこらえると、あかねのアシスト付きで逆さ押さえ込みで切り返し、これを美央が返すと、初勝利を飾ったフィニッシュ・ホールドでもあるビクトリーサンライズで美央からスリーカウントをを奪い、復帰戦を自らの勝利で飾った。

◆第3試合 WUWワールドアンダーグランドレスリング女子王者選手権試合20分1本勝負
○【王者】チェリー(7分57秒 ギブアップ)松屋うの【挑戦者】×
※地獄へようこそ
※第4代王者2度目の防衛に成功。
※WUWルール 3カウントなし、ロープエスケープは認めない
決着はギブアップ、KO(10カウント、TKO含む)のみ



【第3試合】
アイス最後の文体は6大タイトルマッチがメイン。その1試合目がWUW女子王座を賭けたチェリーvsうのの師弟対決だ。パイプイスと大型のしゃもじを持ってリングインしたうのは、開始早々からイスを持ち込むと、チェリーをイスに座らせ、背後から道着の帯でチョーク攻撃に出る。さらにチェリーをロープに振って帯を叩き込むうの。対するチェリーは柔術の動きで応戦する。グランドに持ち込んでの関節技でうのからの一本勝ちを狙う。途中、前王者のテクラがうのの助っ人としてチェリーに攻撃を仕掛ける場面もあったが、チェリーはペースを乱すことなく、うのの関節技を切り返し、最後は地獄へようこそでギブアップ勝ち。

◆第4試合 トライアングルリボン選手権試合 15分1本勝負
【王者】✕本間多恵(8分04秒 エビ固め)ラム会長〇【挑戦者】
※ダイビングヒップドロップ
※もう1人は【推薦者】趙雲子龍
※第35代王者3度目の防衛に失敗、第36代王者誕生



【第4試合】
雪妃、山下とのRebel&Enemyでアイスに上がっているラム会長がことあるごとに標的としてきたのがトライアングルリボン王座。前哨戦を経て、会長の挑戦を受諾した多恵、そして会長とは14、5年の腐れ縁という趙雲が加わってのタイトル戦は、序盤から会長がめまぐるしく動き回り、多恵、趙雲のペースを乱しにかかる。その中で多恵が得意の関節技を仕掛け、趙雲が会長を巧く利用した合体技を多恵に仕掛けるなど、めまぐるしい攻防となるが、最後は趙雲が多恵をチャイニーズゴリースペシャルを決めにいくところに、会長が死の灰攻撃を2人に決め、多恵にコーナーからのダイビングヒップドロップ。そのままがっちりと丸め込み、カウント3を奪取。遂にラム会長が執念のベルト獲りに成功した。

◆第5試合 IW19選手権試合 19分1本勝負
○【王者】星ハム子(12分21秒 ハムロール)真琴【挑戦者】×
※第11代王者2度目の防衛に成功



【第5試合】
今年5月、約7年ぶりに復活した同王座に挑むのは、2011年4月、7月に2度、IW19王座に挑戦している真琴。王者ハム子にとってはプロレスのいろはを教わった先輩レスラーでもある。タイトルマッチとして行われた9年半ぶりのシングル戦は、ハム子のセクシーポーズには同じセクシーポーズで応戦した真琴が落ち着いた動きで試合の主導権を奪い、有利に試合を進めていく。ハム子がデスバレーボムからのダイビングボディプレスで勝負に出たところ、これをかわした真琴はスピアを連発。ラリアットの連打で反撃に出たハム子をジャパニーズ・レッグロールクラッチで丸め込む。なんとかキックアウトとしたハム子に再度、攻撃に出た真琴だが、ここでハム子が女の執念へ。これをカウント2で返した真琴だが、直後に真琴の不意を突く形でハムロールを決めたハム子がカウント3を奪い、王座防衛に成功すると共に、悲願の先輩超えを果たした。

◆第6試合 FantastICE初代王者決定戦 時間無制限1本勝負
○世羅りさ(20分49秒 片エビ固め)山下りな×
※ラダーからのダイビングダブル二ードロップ
※世羅りさが初代FantastICE王者となる
※オンリー3カウントルール


【第6試合】
チャンピオンの自由な発想でルールが作られていく新設Fantast ICE王座。その初代王者の座を目指して、世羅、山下が3カウントでのみ勝敗が決するというルールの元、激突した。共に蛍光灯を手に入場してきた両選手。にらみ合いからのエルボー合戦から場外戦へと戦場を移行。ここで山下は入場の際に乗ってきた豊田真奈美運転のバイクの後ろに再びまたがると、世羅に向かってバイクを走らせ、バイクの加速付きラリアットを叩き込む。さらにリングに戻るとパイプイスでの殴り合いを世羅に要求。パイプイスチャンバラから世羅のイスを弾き飛ばし、脳天にイスを振り降ろそうとするが、これをこらえた世羅は逆にそのイスを奪い、山下にフルスイング。さらにイスの山を山下の上に作り、ダブルニーを叩き込む。ここでラダーをリングに持ち込んだ世羅はラダーからのダイビングダブルニーを狙うが、ラダーに登り追いついた山下が雪崩式ブレーンバスターで世羅を豪快に叩き落とす。そして山下が蛍光灯の束を手にする。世羅の頭部に振り落そうとするが、これをこらえた世羅は逆に山下の頭に叩きつけ、蛍光灯が破裂。この攻撃で山下は大量流血に追い込まれた。顔面を真っ赤に染めた山下だが、勢いは止まらない。世羅のボディに蛍光灯の束をフルスイング。さらに蛍光灯の破片の上に世羅をスプラッシュマウンテンで叩きつけようとするが、これもこらえた世羅が、逆に山下に蛍光灯を乗せてのダイビングダブルニーを決める。さらに世羅が持ち込んだ扇形にした蛍光灯の束で山下を追い込むと、最後はラダーからのダイビングダブルニーを決め、山下からカウント3を奪い、世羅がFantast ICE初代王者となった。


血まみれの笑顔で腰にベルトを巻いた世羅は、マイクを手にすると「初代王者になったぞーっ!(リング上を見回して)マジかよ、これ。(大の字の山下に)すげーな、お前。すげーよ山下。お互いの理想のプロレス、ぶつけ合えたと思う。ありがとう!初代王者になっちゃいましたね〜。世羅りさが獲ったということはどういうことか、皆さん分かってますか?ただの人間には興味ありません。宇宙人、ニセ怪人、超能力者、またはそれと同等レベルの人、かかってこいやーっ!」と叫んだ。

〈試合後の世羅りさ〉

「正直、プロレス人生で一番嬉しいかも。山下って、自分にとってすごく特別で、自分がプロレスを始めて、思いっきりぶつかることの楽しさを教えてくれた人間だと思うんですよ。そんなヤツとシングルを何度も重ねさせてもらって、対戦させてもらって、凄い成長してきたと思います。後輩に成長させられるって先輩としてどうなんだよって思いますけど、もうそういう次元じゃない。山下は山下。ライバル。永遠の。そんなヤツと戦って、このベルトを獲れたことは、本当に嬉しく思います。なんか良かった〜。獲れて良かった〜。つえーよ、あいつ。心折れそうになりながらも、でも声援が聞こえて、最後は大・山下コールでしたね。感極まっちゃって、そんな山下と戦えたことを誇りに思います。初代チャンピオン、山下から獲ったからには、めちゃくちゃ防衛して、引退するぐらいまでベルトを離さないじゃないか、あいつって言われたいですね。」
――決定戦でここまでの試合をやってしまうと、次の試合がより期待されるのでは?
「これはこれですから。次は全然違うルールになるでしょうし、相手によってやりたいことはいっぱいあるので。相手によりけりで、いろんなルールをやってみたい。それが私の願いです。」
――白いベルトはデスマッチカラーだけではない?
「今日、すでに染まっちゃったんですけど、赤く。赤だけじゃない、もっと色んな色になっていくと思います。私だけがするんじゃない。色んな人と防衛戦することによって、色んな色に染めていきたいですね。」
――最後の文体が出発?
「最後が出発って素敵ですね。これが出発。これがFantast ICEの出発点ですね。」
――セコンドのオルカ宇藤がいましたが、頼もしかったですか?
「熱波を送ってきていましたよね。サウナかと思っちゃって。たしかに熱かったんですけど。でも彼の熱波は人を癒やす効果があるのか、風を受けたことによって、しっかりしなきゃって。フラッとしちゃってヤバかったんですけど、あの風で自分を取り戻せたというか、熱波師って凄いなって思いました。」

〈試合後の山下りな〉

「負けたので言うことはないですね。何か聞きたいことがあれば。」
――理想のプロレスをぶつけ合えましたか?
「勝ってそのセリフを言う権利があると思うんで。私は勝ってベルトを持った姿で、それでやっと理想のプロレスが完成です。だから今日の私は未完成です。あと一歩届かなかったのが私の弱みじゃないんですかね。」
――世羅選手がここまでやってくると想像していましたか?
「私がここまでやってあげたんだよ。負けは負けだけど、次は勝って自分の理想のプロレスをやりたいかな。そのために、1つ上のプロレスを目指していこうかと。デスマッチとかハードコアとかしたい女子、口に出していないだけでいると思うんですよ。チャンピオンに挑戦しづらかったら、まずは私山下でいいやって。それくらいでいいよ。誰でもかかってこいよ。ノンタイトルでいくらでもやってやるよ。とりあえず1つ上の、2つも上のデスマッチ、ハードコアファイターになるために、私は次の一手を考えてる。近々発表出来ると思うので楽しみにしていてください。これからが楽しみなのはチャンピオンだけじゃないぞ。横浜文体、最高!」

◆第7試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 30分1本勝負
【王者】藤本つかさ&✕つくし(18分18秒 体固め )柊くるみ〇&宮城もち【挑戦者】
※ダイビングボディプレス
※第48代王者7度目の防衛に失敗、第49代王者誕生


【第7試合】
つくしとくるみ、ここにもちを加えた10周年選手の思いと、何より2人の想いを一番理解している藤本の気持ちが今回のリボンタッグのテーマになっていた。もちろん、つくしはキャリア・リセットにより、今年、10周年とはいえない。つくしとくるみの間には大きな溝ができている。その溝を埋めるために、藤本が間に入り実現した今回のタイトル戦。特にくるみはタイトルマッチの前哨戦すら拒否しており、その思いは相当にナーバスになっていることは明らかだった。
試合は藤本vsもちでスタートし、藤本vsくるみへ。ここで藤本はわざと何もせず、つくしにタッチ。早くもつくしとくるみの顔合わせになるも、つくしが出たのを確認したくるみはすぐにもちにタッチするなど、つくしとのからみを拒否する場面も。この行動に目を覚まさせたのは藤本。くるみに対して蹴りを連打し、さらにロープに追い詰め顔面を踏みつける。これがくるみに踏ん切りをつけたか、10分過ぎ、遂につくしvsくるみが実現。つくしのエルボー連打を真正面から受けたくるみはボディアタック一発でつくしを吹っ飛ばす。藤本との連係でくるみを追い込んだつくしだが、くるみはこれをしのぐと、つくしとのエルボー合戦に打ち勝ってみせた。藤本のアシストも受けながら、ソフトクリーム、ハルカゼなどくるみからの勝利を狙うつくしだが、最後はくるみがもちとの合体人でなしドライバーをつくしに決め、キッズレスラーの頃から使っていたダイビングボディプレスでカウント3。もちとのフランクシスターズでリボンタッグ初戴冠を果たした。

〈試合後のリング上〉

くるみ「勝ったぞ−っ!やっとフランクが結果を残すことが出来ました。つくし、あんた、やっぱりなんも分かってないよ。あんだけ会見で言って、ちょっとでも分かってくれたかなって思ったけど、何も分かってない。今日試合しても、元の状態には戻ることは難しいと思う。でも、色んな覚悟を持って、今日この試合に挑んできてくれたことは伝わりました。キャリアリセットしてしまったけど、そこから這い上がって来たのは知ってるし、10年やってることは変わらないと思うから、だから、今日はありがとうございました。そして、つっかさん、このカードを組んで下さってありがとうございました。」
藤本「(つくしに)プロレスやってると、生きていく中で必要なことが分かるね。くるみは、あなたも同期だよ、10周年おめでとうって言ってるんじゃないかな。ベルトは失ったけど、2人の間には何か得たんじゃないかな。ね。」
つくし「(泣きながら)プロレスラーで良かったって、今日改めて思いました。これからもよろしくお願いします(と、くるみに頭を下げる)」

※藤本がもち、つくしがくるみの腰にベルトを巻く。つくしがくるみの手を握り話しかけ、くるみが大きくうなずくシーンが見られた。

◆第8試合 ICEx∞選手権試合30分1本勝負
【王者】✕雪妃真矢(23分29秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド)鈴季すず〇【挑戦者】
※第30代王者7度目の防衛に失敗、第31代王者誕生



【第8試合】
横浜文体Finalのラストを飾るのはICE×∞王座を賭けたアイスリボンの頂上決戦。剥奪期間を含めて1年7ヵ月に間、その頂点に立ってきた雪妃と、デビュー1年7ヵ月と9日で3度目の王座初戴冠のチャンスを掴んだすず。頂上決戦を制すのは、トップを走り続ける者か、トップに全力で駆け上がろうとする者か、今後のアイスの団体としての流れも大きく左右する注目の一戦だ。先に入場したのはすず。花道を駆けてのリングイン。一方の雪妃は予告通り、笑顔を見せながら悠然と花道を歩きリングへ。絶対王者の貫録を感じさせた。試合前、執拗に握手を迫るすずに、仕方なく応えた雪妃だが、その腕を引き込んだすずはいきなり投げ捨てジャーマンを決め、場外に雪妃を落とすと、場外へのダイビングボディアタック。さらに場外戦を仕掛けるが、雪妃も応戦し、鉄柱へすずの腰を叩きつける。リングに戻った雪妃はすずの腰を狙った攻撃を仕掛けていく。必死にこらえたすずは雪妃の蹴り足をキャッチするとドラゴンスクリュー。さらにドロップキックの連打から雪妃の膝への低空キックを決め、グランドへ引き込む。雪妃の膝狙いのすず、すずの腰狙いの雪妃。さらにお互いの技の読み合いと、試合はめまぐるしく攻守が変わる激しい攻防戦に。勝負に出たのは雪妃。雪の結晶でカウント2、続けてタイガードライバーを決めるも、これもすずはカウント2で返した。フィニッシュを狙った雪妃のスノウトーンボムをかわしたすずがコーナーに上がる。これに追いついた雪妃もコーナーを上がる。コーナー上での攻防の中、すずがここで新技の変形フルネルソンバスターを雪崩式で決めた。なんとかカウント2で返した雪妃だが、ダメージは大。このチャンスを逃さず、すずがジャーマン・スープレックス・ホールドへ。1度はカウント2で返した雪妃だが、2発目のジャーマンは肩を上げることができず。遂にすずが雪妃を破り、ICE王座を奪取した。

〈試合後のリング上〉

すず「(涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら)ベルト、ベルト獲ったーっ!長かった。このシングルのベルトを手に入れるまで、長かったーっ!鈴季すずがアイスリボンのチャンピオンです!ユキさん、やっと、やっと、あなたに勝つことが出来ました。鈴季すずのこと、認めて下さいましたか?」
雪妃「いや、凄いわ。シングル戴冠まで1年7ヵ月って、凄いわ。だけど、アイスリボンの未来を託しましたなんて大人なことは言いませんよ、私。すぐにでも取り返しに行きたい気持ち満点ですし、1年7ヵ月のあなたが巻いたこの事実で、ますます私は反逆を強めなきゃいけないんじゃないですかね?楽しみにしててよ。大した挑戦者来ないからさ、そのベルト。私が行くまで、乞うご期待!」
すず「それはあなたがこのベルトを持ってたからですよ。鈴季すずがチャンピオンになったからには、どこの団体の誰でも、そして自団体の誰でも、人間じゃなくても、このベルトを賭けてやってやりますよ、タイトルマッチ。誰でも挑戦してきてください。そこにいるあなたたちも挑戦してきてもいいですよ。ユキさん、(雪妃が帰ろうとすると)ちょっと、ちょっと、ちょっと(と雪妃を引き止め)今日ぐらいは円陣に入ってください。一緒に、一緒に、アイスリボンのラスト横浜文体を一緒に締めてください。お願いします。チャンピオンからのお願いです。」
雪妃「チャンピオンからのお願いじゃしょうがないなぁ(とリングに戻る)。」


すず「それじゃあ、今日参戦してくださった全選手、リングの上に上がって下さい。こういった、日本中、世界中がイレギュラーな、こういう状況の中、おおっ!世羅さん、ベルト巻いたんですか!」
雪妃「待って待って。Rebel×Enemyのラム会長が巻いた、でも世羅さんも巻いてるということは…。ちょっと待って…。(山下がリングに入るのを見て)血だらけだ。」
すず「こんなにもアイスリボンのベルトが動いた大会だったんですね。嬉しいです!やったーっ!こういった状況の中、自分たちが出来ることは、それは、プロレスでハッピーを世界中に届けること。だから、今日も言わせてください。アイスリボンの横浜文体ラスト大会、一緒に、プロレスでハッピー、アイスリボンで締めましょう。いきます!プロレスでハッピー!アイスリボ〜ン!」

1人1人がマイクで一言叫び花道を引き揚げていく。藤本は「これが文体の景色ね!次は両国国技館だ〜!」と注目発言をし、頭を抱えて退場したのが印象に残った。ステージに全選手が並び、すずが地声で「横浜文体!ありがとうございました!」

〈試合後の鈴季すず〉

「アイスリボンの新チャンピオンです。鈴季すずが…アイスリボンの新チャンピオンになった…やった!長かったです。このベルトへの道のりが。長くて何回、何回もう無理かもしれない、もう肩が上げれない、もう無理だ、ベルトはすずのこと愛してくれなかったんだって、何回も何回も思ったけど、それでもなぜこんなにしつこく出来たかっていうのは、それは、相手が雪妃真矢だったからです。雪妃真矢だったから、このベルトを自分のものに出来ました。最高。」
――初めて巻いた青いベルトは最高ですか?
「それはもう最高ですよ〜!生まれて来た中で一番最高かもしれない。一番幸せなのかもしれない。嬉しい〜(泣)。安心したら涙が出てきちゃった。嬉しい…。今日はこのベルト家に連れて帰ります。これ連れて帰って一緒に寝る。」
――アイスリボン最後の文体のメインのプレッシャーは大きかったですか?
「もちろん、キャリアが1年7ヵ月しかないということがフィーチャーされたと言うか、表にその言葉がよく出ていた気がして、1年7ヵ月で3度もベルトに挑戦して、果たしてそのベルトを巻けるのかっていう風に思ってたお客さんだっているし、自分だって、自分の、鈴季すずのプロレスで横浜文体のメインが成り立つのだろうかという不安な気持ちはもちろんありました。もちろんあったけど、横浜文体のメインを諦めなくて良かったなと思います。」
――相手が雪妃だったのは大きかった?
「雪妃真矢だから諦められなかったですね。だって、こんなに鈴季すずのことバカにしてくるんだもん。こんなにバカにしてきて、アイスリボンを引っかき回そうとして、ただただ強くてベルトだけは持っててっていうチャンピオンが嫌いで嫌いで、なんでこんな人がベルト巻いてるんだろう、なんでアイスリボンのシングルのベルトは1年7ヵ月もコイツの腰にあるんだろうって思ってましたよ、そりゃ。思ってたからこそ、ここまで執着できたので、今日の勝ちは雪妃真矢が相手だったからです。」
――そのベルトをこれからどういう風に輝かせていきたいですか?
「鈴季すずの色、イメージ、明るくて騒がしい、それを武器にこのベルトと一緒にどこの誰とでもやってやりますよ。NGなし。どこの誰とでもやってやる。本当に、ここにいる記者の方でもいいですよ。いつでも挑戦してきてください。受けて立ちますから。」
―― 今日の時点では誰も挑戦に名乗りを上げなかったアイスリボンの選手に対して言いたいことは?
「アイスリボンの選手、みんな雪妃真矢が防衛すると思ってたんですかね、今日。挑戦させろっていうことを言ってきた人、誰もいなかったですね、言われてみれば。でもそれは雪妃真矢がチャンピオンの時もそうだった。みんなベルトが欲しいのか欲しくないのか、挑戦したいのか、したくないのか、強くなりたいのか、なりたくないのか。強さの象徴を巻きたいのか巻きたくないのか、分からない人たちがいっぱいいた。今日も鈴季すずに圧倒されてたんですかね、みんな。ビビってるんですかね、みんな。あえてここは皆さんのことを挑発しますよ。ただ、1年7ヵ月のキャリアの鈴季すずがこのベルトを巻いてるということは、皆さん挑戦しやすいんじゃないですかね?だってアイスリボンには自分よりキャリアが先輩の人たちばっかりですから。誰でもかかってきてください。」
――文体で初戴冠したことはどうですか?
「文体に今まで嫌われ続けてたんですよ。デビュー戦が文体、華々しくデビューする予定がデビュー出来ず、シングルのベルトに文体で挑戦する予定だったのが、自粛があって挑戦出来ず、なんでこんなに文体は鈴季すずのこと嫌いなんだろうってずっとずっと思ってたんですけど、今日見せつけましたね、横浜文体に。横浜文体がなくなってしまう前にベルトを獲って、横浜文体にベルトを見せつけられて、鈴季すずは横浜文体を愛してるので、横浜文体も鈴季すずのこと、愛してくれてますか〜!……愛してくれてるって言ってます!だから相思相愛、結果オーライ。」
――ベルトまで長かったというのはどこからを指してますか?
「3月14日後楽園ホールで藤本つかさから勝って、その勢いのままベルトに挑戦っていうイメージが自分の中で出来ていたのに、怪我でもなく、欠場とかでもなく、なんか世の中がこういう状況になってしまって、こんな状況で本当にいつプロレスが出来るのか出来ないのか分からないという状況になってしまった時ぐらいから、長い、なんて長い戦いなんだろうと。ベルトに対してもだし、プロレスを再開するのにもだし、いつになったらお客さんを入れて、いっぱいのお客さんの前でタイトルマッチが出来るんだろうっていう風に毎日毎日考えて考えて考えすぎて、もう長い長い長い長い!って思って、そう思ったまま挑戦したけど巻けなくて、結局。それからでも諦められなかったので、ベルトを。こないだ挑戦して負けてから今日になるまでもめちゃくちゃ長かったです。もうずっと長かった。3月14日から今までめちゃくちゃ長かったです。10年ぐらい月日を終えたぐらいの気持ちです。」

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