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試合結果

P’sParty新宿FACE大会

2019年10月03日 開始時間 19時00分〜 / 開場時刻 18時30分

「P'sParty新宿FACE大会」
2019年10月3日(木)新宿FACE
18時30分開場/19時00分開始
観衆:226人

◆第1試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
星いぶき&進垣リナ&✕バニー及川(15分26秒 レッグロール・クラッチホールド)関口翔&Maria○&梅咲遥

◆第2試合 シングルマッチ20分1本勝負
○米山香織(9分27秒 後方回転エビ固め)鈴季すず✕

◆第3試合 暗黒タッグ再び タッグマッチ20分1本勝負
ラム会長&○つく会長(つくし)(9分48秒 タイガースープレックスホールド)尾ア妹加✕&トトロさつき

◆第4試合 シングルマッチ20分1本勝負
○朱里(10分35秒 ギブアップ)松屋うの✕
※サソリ固め

◆第5試合 Yappy復帰戦 タッグマッチ30分1本勝負
○雪妃真矢&ジュリア(19分52秒 片エビ固め)テキーラ沙弥✕&Yappy
※スノウトーンボム


【オープニング】




最初の挨拶に立ったのはP’s Party立ち上げのプロデューサーであった沙弥。レギュラー選手1人ずつが試合に向けての抱負を語り、最後はうのの合図でかなり自由なダンスを全員で披露し、Partyっぽい盛り上がりを生み出して試合へとつないだ。

◆第1試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
星いぶき&進垣リナ&✕バニー及川(15分26秒 レッグロール・クラッチホールド)関口翔&Maria○&梅咲遥



P’s Partyビックマッチのオープニングを飾るのはピースパレギュラーメンバーのいぶき&進垣&バニーと、アクトレスガールズの関口、マーベラスのMaria、ディアナの梅垣という他団体の連合トリオの一戦。デビュー3年未満の活きのいい選手ばかりの攻防はスタートからヒートアップ。最後はMariaがカウンターの正面ドロップキックからバニーをレッグロールクラッチで丸め込み勝利をモノにした。


◆第2試合 シングルマッチ20分1本勝負
○米山香織(9分27秒 後方回転エビ固め)鈴季すず✕



ハイスピードプロレスの名手・米山にすずが挑んだチャレンジマッチ。開始早々のすずコールに涙ぐみMIOレフェリーに励まされた米山だが、力比べにいくとみせてすずのつま先を踏みつけ、さらにキャメルクラッチで鼻フックとやりたい放題。すずも場外に出た米山と会場を一周する追いかけっこを繰り広げるとリングサイドでお客さんが持っていたペットボトルで米山の頭に押し付ける反撃を仕掛ける。さらにリングに戻ってのドロップキック、ミサイルキック、スピア、カニカニクリップと米山を積極的に攻めていったが、最後は丸め込みの応酬から米山が後方回転の丸め込みでフィニッシュした。


◆第3試合 暗黒タッグ再び タッグマッチ20分1本勝負
ラム会長&○つく会長(つくし)(9分48秒 タイガースープレックスホールド)尾ア妹加✕&トトロさつき



8月15日上野大会で実現したラム会長&つく会長の暗黒タッグがP’s Partyで再結成された。ラム会長と同じメイクで登場したつく会長は、MIOレフェリーにも上からの態度を崩さず、MIOも巻き込んで試合を優勢に進めていく。パワーでは圧倒的に勝っている妹加とトトロは暗黒タッグをパワーで吹っ飛ばしにいくが、なかなか暗黒タッグのペースを崩すには至らない。最後は妹加にダブルのダイビングフットスタンプを決めると、つく会長がカウンターのダイビングエルボースマッシュ、そしてタイガー・スープレックス・ホールドでカウント3を奪取した。


◆第4試合 シングルマッチ20分1本勝負
○朱里(10分35秒 ギブアップ)松屋うの✕
※サソリ固め



初めてベルトフォルダーとなり勢いづくうのがプロレス復帰を果たした朱里とのシングル戦に挑んだ。柔術でも実績のあるうの。開始早々、UFC経験者の朱里にバックを取られるが、きっちりと切り返し、グランドで互角の動きをみせる。さらに腕ひしぎ十字固めで最初のエスケープを奪ったのもうの。朱里は膝蹴り、蹴りを突破口に攻めに出るが、うのもタックルで返したりと、一歩も退かない。朱里の交差式アキレス腱固めに苦しめられるも、再びアームブリーカーから腕十字固めを決めるなど、うのの健闘が光ったが、最後は朱里のカウンターのミドルキックからのサソリ固めに遂にギブアップを喫した。


◆第5試合 Yappy復帰戦 タッグマッチ30分1本勝負
○雪妃真矢&ジュリア(19分52秒 片エビ固め)テキーラ沙弥✕&Yappy
※スノウトーンボム



10月12日後楽園大会での引退が決まっている沙弥にとって、ピースパへの思い入れは強い。沙弥にとっての最後のピースパでのビックマッチで選んだパートナーはこの日が復帰戦のYappyだ。入場から感極まって涙を浮かべる沙弥。試合はジュリアvsYappyでスタートするが、久々の千葉タッグに気合十分の雪妃&ジュリアは千葉タッグ限定ホールドのチーバクンを2人で決めたり、さらには雪妃がYappy、沙弥が雪妃、ジュリアが沙弥に馬乗りでのスパンキング連鎖攻撃を決めるなど、序盤からめまぐるしい展開となる。散々攻め込まれていたYappyもカウンターのボディアタックからジュリアをロープに詰めてのヒッププッシュで反撃に出ると、ジュリアの首と腕を巻き込んでロックしてジャイアントスイングの要領で振り回すYappyならではのオリジナル技も爆発。完全復活をアピールする暴れっぷりをみせた。約半年ぶりに実現した沙弥とジュリアのバーニングロウ対決では一歩も退かないエルボー合戦、ジュリアが旋回式バックドロップ、グロリアスバスターを放てば、沙弥も旋回式ボディアタック、ブレーンバスターを繰り出すなどパートナー対決らしい攻防戦で魅せた。試合がおかしな方向に動き出したのは15分過ぎ。雪妃と沙弥の攻防で沙弥が劣勢に立たされたところにジュリアが乱入。雪妃に加担するかと思いきや、雪妃に攻撃を仕掛けると沙弥に声を掛けダブル攻撃を雪妃に決める。さらに雪妃の雪の結晶をエビ固めで切り返した沙弥がテキーラショットで雪妃をホールドすると、今度は沙弥をジュリアがカット。そこにYappyも加わり、試合は混とんとした状況に。最後も雪妃vs沙弥の攻防に入ってきたジュリアが雪妃から沙弥を奪うと「辞めないでーっ!」と絶叫しながらグロリアスドライバーで沙弥を叩きつける。そこに雪妃がスノウトーンボムを決めてカウント3を奪い試合に終止符を打った。
大の字の沙弥に誰よりも早く駆け寄ったのはジュリア。そして起き上がった沙弥がマイクを手にした。

〈試合後のリング上〉




沙弥「フルコースいただきました〜!!ユキさん、何試合戦いましたかね?」
雪妃「何試合戦っただろうね〜?対角になることの方が多かったからね。だいたい提供試合でもタッグに対角になることの方が…ね。」
沙弥「今日帰ったらユキさんと何試合したか数えてみます。」
雪妃「たぶん来て下さってるお客さんの中に、既に統計をとってる方がいらっしゃるだろうと思うので、是非あげてもらいましょう。」
沙弥「ピースパのビッグマッチが決まった時点で、その前に自分の引退を決めた時点で引退試合のカードを決めたので、でもユキさんとはどうしても戦いたいなと思ったので、今日カードを組ませていただきまして、今日勝って、私こんなに強くなって、引退していきますと言いたかったですけど、ユキさんは強かったです。なので、私は先に辞めさせていただきますが、ユキさんはこのままチャンピオンロードをずっとずっと進んでいってください。でも、そのユキさんに、うちのうのちゃんとか、うちのトトロとか。ジュリアとか、若手いっぱい食らいついていくと思うので、今日こういうピースパのビッグマッチ出来たことが凄く嬉しかったし、このメンバーはどんどんアイスリボンを担っていくということを、私が辞めても覚えておいていただけると嬉しいです。」
雪妃「今日。引退前の最後の勇姿を間近で目に焼き付けたであろう後輩たちよ。待ってっからな!ベルト巻いてんの私だぞ、今。沙弥の次に来るのが誰か楽しみにしてっからな!ボーッとしてんじゃねーぞ!以上!」
沙弥「(リングを降りようとする雪妃に)あ!ユキさん待ってください!今日参戦した全選手リングに上がって締めたいです!かっこいいだけじゃ終わらせないんだよ〜!テキーラ沙弥がこのP’s Partyを旗揚げさせて頂きましたが、私はこのP’s Partyを残して去って行きます。だけど、このメンバーがこのP’s Partyをもっともっと大きくしていってくれると思います。私の引退試合、10月12日後楽園ホール大会の対戦相手に選んだうのとトトロ、対戦相手に選んだ理由がどういうことなのかっていうのを感じ取ってもらえたればなと思います。10月12日後楽園ホール引退試合、よろしくお願いします。」



〈試合後のテキーラ沙弥〉


――引退前最後のP’s Partyのメインでガッチリやりましたけども、今どんな気持ちでしょうか?
「なんか自分の大好きな人と戦いたいって言ってカードを決めて…もう試合がはちゃめちゃになってしまったので、みんな私のこと好きでいてくれるんだなっていうのを実感して凄く嬉しかったのと、この間、自分とジュリアがまだベルトを持っていた時に、世羅さんが自分にダイビングダブルニーを2発したのと同じように、ユキさんの技をフルコース食らったなと思って、でも自分の好きな相手ほどきっとコテンパンにやろうって思うと思うので、私だったらそうするなって思うので、それは嬉しいんですけど、この後新宿で飲みに行こうと思ったのに行けなくなったなって思います(笑)。本当にやりきった〜!やりきった!やりきりましたね、今日は。今日出せるモノは全て出しましたし、引退を決めてから全てが最後って思いながら試合をしてたら、ユキさんとこんなにいっぱい戦えて、ユキさんの入場をこんなにいっぱい一番間近で見てたのに今日が最後かって思ったら入場から泣いてしまって、トトロが自分の復帰戦の時に入場から泣いてたのを超バカにしてたんですけど、私引退試合、入場どころかたぶん入りから泣いちゃうかもしれない(笑)。選手として後楽園ホールに行くのが最後と思ったら入りから泣くかもしれないなって思いました。こんなんで大丈夫ですかね?(笑)。」

――それをP’s Partyでやれたっていうのも…。
「そうですね。若手の力の底上げっていうのを目標に始めたP’s Partyなので、自分がまだまだ3年半しか経ってない若手のうちに辞めるっていうのをなんだかって話なんですけど、でも3年って決めてたので、キャリアは3年、若手の私だけど、大人だからこそ出来る提案とか大人だからこそ出来る行動っていうのをしていきたいなと思ってP’s Partyを旗揚げしたので、でもピースパも1年以上経ったので、私の下の後輩たちがこれからどんどんどんどんP’s Party盛り上げてってくれると思うので、私がP’s Partyの一番のファンとしてこれからは見守っていきたいなと思います。」

――残りはあと3大会?
「道場とやりたい放題と引退試合と。あっという間ですね。でもやりたい放題は2試合やろうかなと思ってるので、ただ皆様が何を望むかは分からないですけど(笑)、私がやりたいものだけをやるので、それがもしかしたらプロレスじゃないかもしれないし、分かんないですけど、やりたいことをやらせて頂いて、悔いのないように引退していきたいです。もうプロレスめっちゃ楽しい!ヤバイ!超楽しい(笑)。みんなプロレスやった方がいいです。」

――やめないでって声を聞いてどうでしたか?
「やめないでって言われて辞めていくのがかっこいいなって思います。まだアイツやってんのかよ、早く辞めろよって言われて辞めるよりも、辞めないでって言って惜しんでくれる人がいた方が、もうちょっと見たかったなとか、私ももうちょっとやりたかったなって思うぐらいの方が最高点なのかなって思うので。」