月〜

試合結果

アイスリボン541

2014年03月08日 開始時間 14時00分〜 / 開場時刻 13時30分



会場:アイスリボン道場
観衆:86人

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○成宮真希(8分38秒 片エビ固め)235×
※ユルネバ


11・2道場マッチ以来のシングル戦となった成宮vs235。翌日に2度目の名古屋凱旋を控えた235は開始早々から大声を張り上げて間合いを詰めるが、成宮は微動だにせず。一呼吸置きエルボーを叩き込んでいく。しかし序盤から試合ペースを握ったのは成宮。235のクロスボディもキャッチしマットに叩きつけると、逆エビ固めで絞め上げる。開始5分で235をアルゼンチンに担ぎ、成宮が勝負に出た。しかし、うまくウエイトを移動しながらアルゼンチンを崩した235は、成宮におぶさる形でスリーパーに移行。さらに成宮の足にしがみつき強引にテイクダウンさせると、裏アキレス腱固めで反撃に出た。成宮が再びアルゼンチンを狙うも、回転しながら十字固めで切り返すなど、独自のムーブで食らいついていく。試合後「自分のアルゼンチンをあんなに切り返す技を研究してきているとは思ってなかった。」と語っていた成宮だが、予想以上の235の反撃に苦しむも、最後は強引に235をぶっこ抜くと、3度目のトライでアルゼンチンを決め、ユルネバで叩き落とし235を仕留めた。

◆第2試合 トライアングルリボン15分1本勝負
○つくし(8分17秒 でんでんむし)小林香萌(WNC)×
※もう1人は藤本つかさ


ICE×∞王者の藤本、翌日の名古屋でトライアングル王座挑戦者決定戦に出場するつくし、そして3WAY初挑戦の香萌という、異色の顔合わせでのトライアングルリボン。開始早々から藤本に喧嘩腰のつくしだったが、その流れに香萌が入ろうとすると、いきなり藤本と息の合った連係で香萌を翻弄。かと思えば、香萌に対して攻勢に出る藤本に、横から攻撃を仕掛けフォールを狙う…腹黒さ全開の試合運びで、つくしが試合をコントロールしていった。最後も香萌にビーナスシュートを狙いコーナーに飛び乗った藤本に、同じコーナーに飛び乗ったつくしがより高い位置からのボディプレスを決めて叩き落とすと、残った香萌をでんでんむしで丸め込んでのフォール勝ち。過去トライアングルでは勝ち星ゼロだったつくしは、翌日につなげる初勝利に、レフェリーのトミーの両手を取ってスキップしながら喜びを爆発した。負けた香萌は「今日、初めてのトライアングルだったんですけど、こういうのなんですか、トライアングルって、人間の黒い部分を見たなと思いました。」と呆れ顔。勝ったつくしは悪びれることもなく「初めて勝つことができました。今からつくしの季節が来るということで髪の毛もバッサリ切りました。(名古屋でも)おばさんたちをやっつけたいと思います。」と連勝を宣言した。

◆第3試合 タッグマッチ15分1本勝負
紫雷美央&○松本都(11分08秒 ミヤ・ココパルダス(仮))くるみ&世羅りさ×


名古屋大会のメインでマッスルビーナスへのリボンタッグ挑戦が決まっている美央と都。入場時、コスチュームを交換して登場した2人はリング上でポーズを決めるなど、息の合った(!?)ところをアピール。試合においても、豪快パワーでガンガン攻め込んでくるくるみ&世羅の猛攻に苦しみながらも、美央が都をきっちりとフォローし、試合の流れをうまく自軍に持っていく。これまでの試合では美央が明らかに都を嫌い、試合中の都の暴走ぶりを冷めてみていた部分があったが、タッグ王座挑戦という目的意識からか、あえて都のペースを崩すことなく、それでいて都が暴走しそうになると、さりげなく美央が軌道修正するという、チームとしての"歩み寄り"がみられるようになった。試合後、美央は都とのタッグについて「都とのタッグ、何気によろしゅうなってきております。都に任せず、今日は(自分が勝ちを)取ろうと思ったら、都、頑張ってくれました。最近、都のことは拒否るよりも"仕方ないね"って便乗してあげたほうが頑張る子だなっていうのが、だんだんわかってきた。」と語っていたように、自分の手のひらで都をうまく動かす術を美央は手に入れたようだ。調子に乗ったときの都は強い。必殺のマンマミーアZがかわされてもお構いなし。美央のキックのフォローはあったものの、世羅をがっちりと新技ミヤ・ココパルダス(仮)で丸め込み、自らの手でフォール勝ちを奪取。試合後の都は「お姉ちゃんもやっと大人になってきたようですね。明日はタイトルマッチです。退団する人がベルトを持ったまま退団して、空位になったり、返上とかするよりも、私たちが取って5団体にまたがったタッグベルトに成長させるほうが夢がありますよね。ドリームなベルトになります。OZアカデミー、アイスリボン、ユニオン、WAVE、崖のふちプロレス、全団体で防衛戦をしたいですね。」と早くもベルト獲得後の構想をぶち上げた。
また、今回が初タッグだったくるみと世羅は、翌日の名古屋大会に向けて、「夏すみれ選手とは2度戦ったことがありまして、自分は絶対に負けたくない相手として認識してますので、あっちが凱旋かなんだろうが、ぶちのめしていきたいと思います。」(世羅)、「自分は今、絶好調です。美術の点数が86点だったんです!なので、テンション上がっているので、明日は優華をぼこぼこのぺっちゃんこにしたいと思います。」(くるみ)と抱負を語った。

◆第4試合 シングルマッチ20分1本勝負
△志田光(20分00秒 時間切れ引き分け)星ハム子△


3・30後楽園を最後にアイスリボンを退団する志田の指名によるカウントダウン・シングルマッチは、クライマックスであるハム子とのラストシングルマッチを迎えた。
これまでの2人のシングル通算成績は10戦5勝5敗
。 30戦以上戦っている藤本vsハム子と比べると、試合数こそ少ないものの、ハム子が志田のプロデビュー戦の相手を務めて以来、志田vsハム子は1戦1戦が強烈なインパクトを残してきた。
前説に登場したハム子は志田との最後の一戦について、「志田とは同期で、志田のデビュー戦の相手も務めていて、志田と自分は正反対。ビジュアルも運動神経も何もかも正反対。デビューの仕方も、私はプロレスが好きでデビューしました。志田は映画に出演したくてデビューしました。お互い違う形でデビューしてプロになったわけですけど、同期として地元の北海道でタイトルマッチをメインで行ってきたし、今、志田がラストシングルロードを歩いているわけなんですけど、まだアイスリボンの選手で志田に勝った選手はいないってことで、これは自分が勝ちにいくしかない。自分はとても不器用なので、体がついていかない部分もあるんですけど、自分は意地で、負けていい試合だったって言われるのはもういいなって思って、とにかくスリーカウントを取りにギブアップも狙いにいきます。」と力強く語った。一方の志田は入場式でハム子戦の思いを手紙にし、自分で読み上げた。
「遂にこの日が来ましたね。退団すると決めときからハム子さんとはシングルをやりたいと思ってきました。私がデビューしたとき、私のことが嫌いだったと思います。礼儀はなってないし、そのわりにはなんでも出来きちゃうし。何よりもプロレスが好きじゃなかったから。
でも今、ハム子さんにそういう気持ちを教えてもらって、私は自分のプロレスを追求したいと思うほどプロレスが大好きです。だから、ハム子さんにその気持ちを教えてもらったから、ハム子さんとの試合はデビュー戦、北海道でのタイトルマッチ、19時女子プロレスの決勝戦、心に残る試合ばかりです。今日、そのどの試合も超える歴史に残る試合をしたいです。今日の試合、お互い全力を尽くしましょう。」
志田のメッセージをうつむきながら聞いていたハム子だが、最後は志田を正面から見据え、改めて必勝を誓った。
試合はロックアップで始まったが、このロックアップひとつにも緊張感が漂う全力の攻防が展開された。ハム子はハム子らしく、決してシリアス一辺倒になるわけではなく、しっかりとセクシーポーズも決め、さらにはハムシー固め、お腹攻撃のバリエーション、さらにはラクダ固めの鼻フックと、いつものハム子で臨んでいった。一方の志田も真っ向から応戦。変化球の多いハム子に対して、志田は志田らしく直球勝負で仕掛けていく。リング外での攻防を含めて、感傷的になることもなく、2人の今をぶつけ合う激戦が終始展開された。ハム子のカウンターのラリアットをアッパー気味にあごに浴び、ダウンカウントを取られた志田だが、2発目のラリアットに青息吐息となりながらも、鬼神の表情で立ち上がると、コーナーに上がったハム子を雪崩式ブレンバスターで叩き落とした。ハム子は志田のファルコンアロー、スリーカウントにも屈せず、タイムアップ寸前にも女の執念やハムロールなど固め技で勝利への執念をみせた。試合終了のゴングが鳴ったあとも戦いを止めずにぶつかり合う2人。セコンドが入り2人を分けて試合終了となった。志田のデビュー戦から5年半。2人の決着に20分は短すぎたようだ。



「志田光、大好きで〜す!シングル5勝5敗1引分け、このままで終われるわけがない。自分はやっぱり志田が退団してもレスラーである限り、絶対にリングの上で出会える日が来るっていうのを必ず信じて、必ずそのチャンスを自ら作りたいと思います。なので、また私と戦ってください!」(ハム子)
志田「本当に今日でハム子さんと試合をするのは最後だと思っていました。でも5勝5敗1分けじゃあ終われないっすね。本当にプロレスってすげえなって、今日改めて感じました。退団してもハム子さんと物語は終わらないんだなと。ただアイスリボンの志田光としては最後だと思います。デビュー戦から本当にありがとうございました。楽しかったです。これで試合をやりたい人とは一通りできたかなと思います。(後楽園での)藤本との試合まで、この先、名乗りを挙げてくるヤツ次第だと思いますが、私は出来れば、全部タッグの防衛戦にしたいと思っています。そのために明日、防衛してマッスルビーナスを倒すようなタッグチームが出てくることを祈ります。」(志田)
アイスリボンでの2人の戦いは終わった。しかし2人のプロレス人生はこれで終わったわけではない。ピリオドを打てなかった2人の戦いの"続き"はいつの日か必ず巡ってくる。2人の試合後のコメントは、そのいつかを見据えてのものだった。 なお、後楽園で復帰する宮城もちが後楽園前に道場マッチでのエキシビションを希望。その対戦相手に志田を指名した。この報を受けた志田は「もう試合ができることはないと思っていたので、ぜひやらせてください。」と即答。2人のエキシビションマッチ(3分間)は3月15日の道場マッチで行われる。

■「アイスリボン」のニコニコ動画ch!
@https://www.nicovideo.jp/watch/so23604543
Ahttps://www.nicovideo.jp/watch/so23604546
◆月額見放題500円/1本100円〜(税抜)