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試合結果

横浜リボン2014秋

2014年09月15日 開始時間 12時00分〜 / 開場時刻 11時30分



アイスリボン横浜大会
『横浜リボン2014秋』(アイスリボン589)
12時00分開始/11時30分開場
関内・ラジアントホール
観衆:238人(超満員札止め)

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○弓李(5分7秒 腕ひしぎ十字固め)あきば栞×


6.7北沢大会での初シングル戦であきば栞に敗れている弓李。優華に続く後輩とのシングル戦に敗退した弓李だが、その後もあきらめることなく必死に戦ってきた。技のレパートリーも増え、学校の柔道部で学ぶ事で身につけた関節技を試合に持ち込むなど、線の細さもカバー。8.2道場マッチのメインではタッグマッチながら優華から腕ひしぎ十字固めでギブアップを奪い、初めて自身の手で勝利をモノにした。そして巡ってきた栞へのリベンジマッチ。と同時に弓李にとってシングル初勝利を賭けた一戦でもあった。スタートのリストの取り合いから共に譲らない意地の張り合いをみせた両選手。ラクダ固め、ワキ固めと弓李がグランド勝負に出れば、一方の栞はドロップキックで弓李の出足を止め、逆エビ固めで締め上げる。そしてタイミングを計ってのウラカンラナを決めたが、これを弓李がカウント2でクリアー。直後、一瞬動きの止まったあきばを弓李がフィッシャーマンズ・スープレックスに決めると、あえてカバーにいかずに素早く腕ひしぎ十字固めへ。ディフェンスする間もなかったあきばは完璧に腕を極められ即座にギブアップ。弓李があきばに雪辱を果たし悲願のシングル初勝利を飾った。

◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
○くるみ&宮城もち(7分59秒 片エビ固め)石橋葵&藤田あかね×
※ダイビング・ボディプレス


石橋の発案により結成されたチームぽっちゃり。対するはさらにウエイトで勝るチームもっちり。リング上は真夏に戻ったような熱い&厚い肉弾攻防戦が展開された。ウエイト的には重量級の4人だが、スピードを併せ持っているのが強み。その分、肉弾戦にも激しさがより倍増。一進一退の攻防の中キャリアで勝るチームもっちりが徐々に試合の主導権を手中にしていく。その標的になったのがあかねだ。くるみの一本背負いからコーナー2段目からのボディプレスに動きを止められ、最後はもちの棚からぼた餅、くるみのトッププレスを続けざまに浴びてのフォール負け。試合はウエイトでも勝るチームぽっちゃりがモノにした。

◆第3試合 タッグマッチ15分1本勝負
○新田猫子&大石真翔(10分6秒 片エビ固め)チェリー&内藤メアリ×
※キャット空中ニャン回転


昨年5.4横浜以来の再戦となった同級生タッグ対決。猫子&大石のにゃん'sクラブは、その5.4以来の1年4か月ぶりの結成。一方のチェリー&内藤の40歳コンビ結成も4.16道場マッチ以来。共に久々のタッグ結成となったが、双方息はぴったり。特ににゃん'sクラブは大石が大きい猫じゃらしで猫子を先導しながら入場し、紙テープが飛べば2人で紙テープを体に巻いて大はしゃぎ…と、ここまでは良かったが、この入場で大石がすっかり体力を消耗。肩で息をしながらゴングを待つ。この状態を目ざとくチェックしていた40歳コンビは「おやじ狩りだーっ!」と大石を痛ぶる。そして口の中にクラッカーを入れられ破裂させるという電撃ネットワーク級の仕打ちにKO寸前の大石。そのピンチに猫子が奮起。しっぽを使った顔面攻撃、ラ・ケブラーダも決め立体攻撃で必死に大石をフォロー。9分過ぎ内藤を捉えた猫子は、勝負どころとみて、コーナーに上がるが、これをチェリーが妨害に入る。ここで大石が猫子をフォロー。チェリーを蹴散らし、一度は起き上がった内藤を倒し、ベストな距離に内藤を引きずり、猫子に「飛べ!」と指示。猫子の大技・キャット空中ニャン回転が鮮やかに決まり、にゃん'sクラブが逆転勝ちを飾った。

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
×藤本つかさ&優華(13分13秒 首固め)希月あおい○&星ハム子


前回の道場マッチで「横浜は自ら結果を残して、また改めて発言したい。」と語っていたあおい。その視線は入場時から藤本に向けられていた。先発に出たあおいに対して藤本は控えに。ここであおいは藤本を挑発することなく、目の前の敵である優華に真正面からぶつかっていった。序盤は優華があおい、ハム子の攻めに苦しみながらも、必死の形相で反撃に出る展開が続き、藤本はそのフォローに終始していたが、8分過ぎこの試合で初めて藤本vsあおいの顔合わせに。エルボー連打で先制攻撃を仕掛けたあおいに対し、藤本はカウンターのドロップキックからフェイスロック、極楽固めであおいを絞め上げる。ここでハム子が好フォロー。ラリアットで藤本の動きを止め、あおいのダブルアームサルト、ハム子のボディプレス、そしてあおいが旋回式ボディプレス。しかし、これをカウント2で返した藤本は優華のミサイルキックのフォローからパワースラム、ダイビングローリングネックブリーカー、さらに優華のエンジェル・サンダー、サッカーキックでフォールに入る。これはハム子がカットに入るが、再びサッカーキックの連打を放った藤本は、あおいのジャンピングラリアットをかわしての延髄斬りへ。猛ラッシュを浴びたあおいだが、攻め続けるときに生まれる一瞬の隙を狙っていたのか、スッとバックに回ってのスモールパッケージホールド。押し潰す形での丸め込みで、あおいが藤本から執念のカウント3を奪った。リングを駆けまわり勝利をアピールしたあおいは、マイクを手にすると「今日チャンピオンの藤本から直接ピンフォールを奪った。次のビックマッチ、11.24、ここ横浜でICE∞のベルトに挑戦します。(マイクに歩み寄ろうとする藤本を制して)お前には何も言わせない。時は来た!遂に来た!やっと来た!(客席を指差して)そこの君、希月あおいから目を離すなよ。つ、つ、つ、つまり、つ・ま・り・だ。ここで11.24のカードがひとつ決まった〜っ!青春ピラミッド〜っ!」と半ば強引にタイトル挑戦を既成事実とし、インタビュースペースでも「よしっ!希月あおい勝ったぞ。ようやくチャンスを自分で掴んだ感じがします。チャンピオンから3カウント取ったっていうのは、すごい自信になっています。11月24日、まだ2ヵ月ありますけど、気を抜かず、希月あおい、攻めていきたいと思います。希月あおい、やるときはやる!」と語ると「勝ったぞーっ!」と歓喜しながら、ハム子と2人で"喜びの舞"を踊りながら控室へと去っていった。

◆第5試合 シングルマッチ20分1本勝負
×松本都(10分30秒 片エビ固め)尾崎魔弓○with西尾美香
※フィッシャーマンバスター


共に独自の世界観を持っているだけに、どのような試合になるか?まったく予測のつかなかった松本都vs尾崎魔弓の初対決。まずは都が崖のふちワールドに尾崎を誘い込もうとするが、尾崎は不敵な笑みを浮かべながら「なんだ、お前?気持ちわりー奴だな。」と吐き捨てるとセコンドの西尾からチェーンを受け取り、チェーンでのパンチ、都の首にチェーンを巻きつけての絞首刑とやりたい放題。メインに出場する選手以外のアイスリボン選手が全員、都のコーナーにつき、マットを叩きながら声援を送る。チェーン攻撃、場外戦と追い込まれた都だが、フライングクロスチョップ、シャイニングウイザード、さらにはレインメーカーを繰り出し声援に応える。しかしマンマミーヤを剣山でディフェンスされ、みやここクラッチは西尾に邪魔され万事休す。最後は尾崎のフィッシャーマンズバスターに敗れた。コーナーに座り込みボロボロ状態の都に尾崎が話しかける。「都、お前キャリア何年?(6年)え〜っ!?6年もやってんの。新人以下だな。お笑いは中途半端。試合はまったくダメ。崖のふち?崖っぷち?ギリギリかもしんないけど、お前、明日落ちるよ崖に。あのさあ、私アイスリボン初めて上がったんだよ。で、お前が初めてシングルやったじゃん。これも何かの縁かな・・・私と組んで正危軍でやっていかねえ?こんなどうしょうもねえの、ここに置いておいていいわけ?私と一緒にやれば、お前上手くなるよ。ちょっと顔はブスだけど。あまりにもお前が哀れで…。」とまさかの正危軍への勧誘。対する都はボーっと尾崎を見上げながら、思わず腕を組み、考え込むポーズ。その姿に尾崎は「お前、あたしが言ってんだよ!お前みたいなブスを、どうしようもない下手くそを、一緒にやっていこうって言ってんのに。どうする?まあ、いいや。お前、OZアカデミー、観たときないよね?(きっぱり「ない!」と答える都)。ちょうど23日、新宿FACEでOZ興行やるから、それ観に来い。そこで返事しろ。NOって言ったらわかっているな?」とほぼ脅迫状態で1週間の猶予を与えた。果たして都の答えは…。

◆第6試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 20分1本勝負
[王者]成宮真希&○世羅りさ(16分58秒 片エビ固め)つくし×&ラビット美兎[挑戦者]
※ダイビング・ダブルニードロップ
※第33代王者6度目の防衛に成功。


試合は春兎の奇襲でスタート。しかし既に5度の防衛戦をクリアーしている.STAPのリズムを乱すには至らない。最初に捕まった成宮は高い位置からのボディスラムでつくしを叩きつけると世羅につなぐ。リングに入った世羅はいきなりのジャイアントスイングでつくしを振り回す。共に長身の.STAPは、その技のひとつひとつが実にダイナミック。タッグを結成した当時は、技が豪快に決まっても単発になりがちで、相手に反撃に出るタイミングを与えてしまっていたが、タッグチームとしての経験を重ねるうちに技のつなぎがスムーズになりチームとしてのカラーが出来上がってきた。もちろんJWPタッグオブザベスト2014優勝チームの春兎も急造チームと違い、チームとしてのしっかりとしたカラーが出来上がってる。試合はそれぞれスタイルを持っている2チームによる、タッグのタイトルマッチらしい激戦となった。最後は前哨戦でも意識し合ってきた世羅とつくしの攻防でクライマックスを迎えた。一歩も退かないエルボーの打ち合い、ハイスピードで仕掛けていくつくしの立体攻撃。その攻撃を浴びながらも必死に耐え抜いた世羅は、セラリズム、エアーズロックでつくしをマットに叩きつける。強烈な畳み掛けにつくしが苦悶。そして試合を制したのはコーナー最上段からの世羅のダイビングダブルニードロップ。つくしのパートナーの美兎をきっちりと成宮が押さえ込み勝利を掴んだ。リング上でマイクを手にしたのは世羅は「.STAP、これでV6(ブイシックス)ですぅぅぅぅ〜!V6ですよ。あの有名な。やっとあの有名なV6まで来れたということです。.STAPはこれからも(タイトル保持)最長記録を目指して突っ走っていきたいと思います!!」と絶叫。それを引き気味に見守る成宮。これもまたリボンタッグの試合後の風景。防衛記録を「6」とし、防衛回数歴代2位タイとなった.STAP。その防衛記録をどこまで伸ばすか…次の挑戦者として名乗りを挙げるのは誰か…。気づけば、もはやリボンタッグのベルトにマッスルビーナスの影はどこにもない。アイスリボンのタッグ戦線は確実に.STAPを中心に回り始めている。
試合後の両チームのコメントは以下のとおり。
世羅「V6です。なんか5の壁って個人的にですけど厚く感じていて、なんかそろそろお客さんも".STAP?"って思われているのかなって思ったんですけど、今日勝って、春兎っていう強敵に勝って、喜んでくれる人がたくさんいて、やっぱまだこのベルトは成宮さんと巻いていたいなって。すごく思いますね。本当に7、8、9、10、いきたいですよね。」 成宮「しかもこのアイスリボンのベルトの防衛回数歴代2位タイらしいです。」(※さくらえみ&高橋奈苗組が防衛6回)
世羅「ってことは次、いったら…。」
成宮「2位ですよ。あと3、4回勝てば1位。(志田光&藤本つかさが9回防衛)超えなきゃいけない壁はそこにあるから。まだまだ止まりませんよ、.STAP。」
世羅「2人でこのベルトを巻いたときに言いましたもんね。この返上され続けたベルトを私たちが輝かせるぞと。いう思いでやってきているので、今日はお揃いの(と腿に巻いた.STAPのマークをアピール)。これは私がまぐろ投げ日本記録保持者っていう意外と知られていない特技を持っていまして、それでマーメードっぽいコスチュームにさせていただいているんですけど、それで成宮さんが持っている扇子と合わせて(のイラストが入って).STAPと。今後もね、7、8、9と…。」
成宮「やっと片手じゃ数えられなくなったので、今度は両手で数えられなくなるのを目指して頑張りたいと思います。」

美兎「負けてしまいました。悔しいですね。でも全然、あきらめてないんで、また必ず獲りにいきます。ね、つくしさん!」
つくし「すごい悔しくて、いつも春兎と、いいところまでいくんですけどベルトには届かなくて。タッグでこんなに悔しい思いをしたのは初めてで、いつも自分は先輩と組んでタイトルを狙ったり、タッグを組ませていただいたりしているんですけど、美兎を引っ張っていかなきゃいけないっていう気持ちと、自分が笑顔の道に導いていきたいっていう気持ちで臨んで、いっぱいいっぱいになってしまいました。余裕ぶっていたんですけど、本当は怖くて、いつも手が届かないから。でもこれで挫けず、挫けるのはつくしではないと思うので、.STAPより誰よりも若さを売りにしているので。気持ちを入れ替えたいと思います。絶対に巻くまで、皆さん見届けてください。頑張ります!」

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@https://www.nicovideo.jp/watch/so25230000
Ahttps://www.nicovideo.jp/watch/so25230001
◆月額見放題500円/1本100円〜(税抜)