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試合結果

横浜リボン2014・夏 関内・ラジアントホール

2014年07月21日 開始時間 12時00分〜 / 開場時刻 11時30分



アイスリボン横浜大会
『横浜リボン2014・夏』
2014年7月21日(月・祝) 12時試合開始/11時半開場
観衆255人(超満員札止め)

◆第1試合 タッグマッチ 15分1本勝負
○くるみ&小林香萌(10分52秒 片エビ固め)内藤メアリ×&藤田あかね
※ナッツドライバー


試合開始のゴングと同時にマイクを要求した内藤は、くるみに対して過去2回、顔にらくがきされた事へのリベンジを宣言。元々試合にマジックを持ち込んだのは内藤であり、自業自得ともいえるのだが、内藤はその点にはまったく触れる事なく挑みかかっていく。試合中にマジックを手にした内藤は、チャンスを逃すまいとくるみに詰め寄るが、逆にくるみは不敵な笑みを浮かべ、冷静に内藤の腕を掴むと、そのマジックの矛先を内藤のパートナーの藤田に向けた。内藤の手に握られたまま、くるみによって藤田の顔にらくがきが描かれ始めたが、なぜか途中からは内藤もノリノリで藤田にらくがきを開始!その後"ひげが生えた"あかねとの連係を仕掛けようとする内藤だが、らくがきのせいか連係もちぐはぐ。その内藤に対してくるみ&香萌は、好連係で応戦し、最後はくるみのナッツドライバーでカウント3。

◆第2試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
星ハム子&○宮城もち&神田愛実(13分20秒 片エビ固め)235&弓李×&寿ゆり
※棚からぼたもち


揃いの豹柄コスチュームのチームもっちり。なぜか動きの面でもちと寿が意気投合し、両チーム全員でパラパラを踊り出すというカオスな展開でスタートしたが、ウエイトでもキャリアでも勝るもっちりが追い込んでいく。寿がもちをのど輪落としで2度持ち上げるなど、げっそりも反撃に出たが、もっちりの一発一発の重い反撃で吹っ飛ばされ、なかなか試合ペースが掴めない。そしてチームげっそりのなかでも最もげっそりの弓李が捕まった。神田のコーナー2段目からのボディプレス、ハム子のトッププレス、そしてもちの棚からぼたもちという強烈な3連発を食らい、ぺちゃんこにされてのフォール負けを喫した。

◆第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
希月あおい&×真琴(12分58秒 タイガース―プレックスホールド)つくし○&ラビット美兎


スタートから好連係で試合をリードした春兎は、あおいに攻撃を集中。あおいもなんとか必死の反撃で真琴につないだものの、劣勢のあせりか?真琴の攻撃が正確さを欠き、逆に春兎の連打を浴びてしまう。春兎はダブルのドロップキック、コーナーからの合体フットスタンプなど、合体攻撃も正確に決め、終始タッグチームらしい好ファイトを展開。最後も美兎が真琴にジャーマンを決め、間髪入れずにつくしがタイガー・スープレックスを決めてのフォール勝ち。つくしが「横浜は真琴さんから取る!」という公約を果たしてみせた。そして、試合後のバックステージで、2人はリボンタッグへの挑戦を表明。Teens興行を前に春兎が動き出した。

◆第4試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 20分1本勝負
[王者]成宮真希&○世羅りさ(11分23秒 片エビ固め)紫雷美央&優華×[挑戦者]
※ダイニングダブルニードロップ
※第33代王者4度目の防衛に成功。


美央と組んだ時の優華は、きっちりと美央の指示通りに動く。組み始めた当時は美央の指示が今ひとつ理解できずに、戸惑いをみせていた優華だが、今ではすべて阿吽の呼吸。それだけ優華は美央に対して絶対の信頼感を持っているのだ。タイトルマッチにおいても司令塔は美央。優華はその美央の指示を受けつつ、この日は場外へのトぺ、雪崩式フランケンシュタイナーと練習の成果をみせる新技へのトライも完璧に決めていった。優華の勢いの良さ、美央の巧みなインサイドワークに、苦しい展開を強いられた.STAP。特に序盤で美央の蹴りにで耳から出血した世羅は、呼吸も乱れいつも以上にスタミナをロスしていく。世羅のピンチに成宮が必死のフォロー。.STAPの試合は、どちらかが相手の猛攻を集中的に浴び、もう一方がそれをフォローするという展開が多いが、このような苦しい攻防の中から、ここぞというチャンスが巡ってきたときの怒涛の反撃、集中力が.STAPの強み。この日も結果的には"ここぞ!"というときの.STAPの強さが、美央&優華の理詰めな攻撃に、風穴を開け、その風穴から一気に勝利を呼び込んだ。コーナー最上段からのダイビング・ダブルニーで優華からカウント3を奪った世羅は、その場で大の字に。いかに苦しい戦いだったかを物語るシーンだった。試合後の両チームのコメントは以下のとおり。

成宮「手ごわかったですね。美央さんの蹴りっていうのは注意していたし、気をつけていたのに、受けたら強烈でしたね。」
世羅「いいのもらって、グラグラになっちゃいましたから。優華が1年経ってない新人で、そんなね、そこまでだろうって思うじゃないですか。でも美央さんのあやつりがうまいとうか、連係技も決めてたり。」
成宮「1人でも優華はすごいのかもしれないけど、美央さんがいる事での(すごさ)…今日、外に飛んできたんですけど、そんなこと優華がするなんて知らなかったし、こういうこまでいつの間に練習してたんだろうっていう。練習熱心なのはみんなの知るところですけど、それがちゃんと結果として出てきてるってところが驚異だなと思いました。デビューしてすぐとか、新人とか思ってられないなというのが感想です。」
世羅「でも、私たちの流れってあるじゃないですか。試合的な。そこに持って行けたら負ける気はしないですね。」
成宮「たしかに。途中でやばいと思ったけど、2人の連係とかで始めたら、これはいけるって。世羅に任せたっていけるところがあるので、そこにどう持って行くかが今後の課題ですね。」
成宮「(次の挑戦者は)来る者拒まずって感じなんで、誰でもかかって来いって感じです。」
世羅「(春兎からの挑戦表明があったが)ぜひ!!向こうはタッグ屋ですからね。やりたいですね。自分たち、高身長じゃないですか。あのひとたち、低身長じゃないですか。なんか試合がどうなるかわからないんで、楽しそう!やりたいです。」

優華「大好きな美央さんと組んだのに、自分のせいで負けてしまって…。」
美央「お前、そういうネガティブな考えやめな。違うよ、あたしだってアシストしきれなかったってことやねん。もっと蹴りとかで世羅にダメージ与えながら、あのくらいの量じゃ足りなかったんだよ。もうちょっと血出させておけば良かったんだよ。ごめんな。せっかくお父さん、観に来てくれてたのに。ベルトを巻くところを見せたかったんですけどね。まあ、こんだけうちらが仲良く頑張って、厳しく攻めたんですけど、耐え抜いた世羅と成宮は、ここまで実力のついたチャンピオンだったんだなっていうのが、びっくりしました。」
優華「成宮さんと世羅さんがベルト持っている間に絶対に獲りに、もう1回チャレンジしたいです。」

◆第5試合 ICEx∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]○藤本つかさ(17分43秒 片エビ固め)新田猫子×[挑戦者]
※ビーナスシュート
※第18代王者8度目の防衛に成功。


いきなりセカンドロープからのラ・ケブラーダを決めた猫子は、猫入り式エビ固め、ネコヒストラルと秒殺狙いに出る。なんとか逃れた藤本だが猫子の攻めは止まらない。藤本を場外戦に誘うと、パイプ椅子を藤本の右ひざに置き、強烈なフットスタンプを叩き込む。苦悶の表情の藤本をリングに戻すと、今度は膝十字などのグランド技や、藤本の右足をロープに引っかけてのコーナーtoコーナーと非情かつ徹底した1点集中攻撃が続く。サッカーボールキックはもちろん、すべての動きが右足のダメージにより制御されてしまう藤本は苦しい戦いとなったが、グランドに猫子を誘い込みながら、右ひざの回復を図るなど、チャンピオンとしてのしたたかさをみせながら少しずつ流れを引き戻していく。そして一瞬のチャンスに賭けてのビーナスシュート。この試合、3度目にして初めて猫子にクリーンヒット。そのままカバーに入り3カウントを奪取した。どれだけ追い込まれても冷静さをキープし、そしてチャンスを逃さない。藤本の精神面の強さを証明したタイトル戦だった。そして、試合後、リング上でマイクを手にした藤本は「猫子さん、猫子さん言ったよね。私がこのベルトを守り続けること、それがアイスリボンの弱点って。でも私、まだ全部、やり遂げてないんですよ。まだ、やらなきゃいけないことがあるんですよ。そのためにもこのベルト必要なんですよ。私はこの夏、プロレス人生を賭けて、アイスリボンの名に賭けて、勝負します!来週には自分の誕生日興行もあるし、8月には後楽園大会が2回もあります。アイスリボンこのまま独走します。自分たちに、アイスリボンについてきてください。そうすれば、素敵な素敵な世界に皆さんをお連れします!」と大勝負に打って出ることを示唆した。
インタビュー・スペースでも「女子では珍しい1点集中攻めでだいぶ今回の防衛戦は苦戦したと思います。猫子さんに、"藤本の弱点がわかった"と言われて、なんだろうなと思っていたんですけど、最初は足攻めをされたら、私の蹴りとか、ビーナスシュートの威力とかも無くなるし、そういうことなんだろうなと思っていたんですけど、どうやら違ったみたいです。私がアイスリボンのベルトを持って1年経つんですけど、1年、私がベルトを持ち続けることがアイスリボンの弱点と猫子さんに言われました。言われてみればそうなんですよね。アイスリボン、チャンピオンは藤本つかさで、定着していることはすごい良い事なんですけど、もっともっと後輩たちが追い上げてほしいなっていうのは、私の中にあります。ただこの夏、本当に私の中で勝負したい事があって、それは私の事だけじゃなくて、アイスリボン全体の事だと思っているので、アイスリボン=藤本つかさじゃなくて、藤本つかさ=アイスリボンという形で、私はこの夏、勝負に挑みたいと思っています。それはアイスリボンを見続けていただければわかることだと思うので期待しててください。続く、to be continuedです。」と大勝負に関する具体的な言葉は出なかった。今、勢いに乗るアイスリボンの中で藤本はどう動こうというのか!?
to be continuedのその先に注目したい。