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試合結果

P'sParty「SHINKIBA Party」

2021年06月13日 開始時間 16時00分〜 / 開場時刻 15時30分



P'sParty「SHINKIBA Party」in 新木場1stRING
2021年6月13日(日) 新木場1stRING
15時30分開場/16時00分開始
観衆:128人

◆プロサーエキシビションタッグマッチ15分1本勝負
○ぶどう&れん (7分33秒 オクラホマロール) うみ&キク✕

◆第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
○テクラ&花穂ノ利 (7分24秒 ギブアップ) 杏ちゃむ✕&マドレーヌ
※ウィーバックネヒト

◆第2試合 3WAYマッチ15分1本勝負
○小林香萌 (6分13秒 エビ固め) バニー及川✕
※ヨーロピアンクラッチを切り返し
※もう1人はトトロさつき

◆第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
○藤本つかさ&青木いつ希 (13分57秒 ギブアップ) 向後桃✕&真白優希
※極楽固め

◆第4試合 IW19選手権試合19分1本勝負
[王者]○春輝つくし (14分22秒 ハルカゼ) 松屋うの✕[挑戦者]
※第12代王者3度目の防衛に成功


◆プロサーエキシビションタッグマッチ15分1本勝負
○ぶどう&れん (7分33秒 オクラホマロール) うみ&キク✕



プロレスサークルのメンバーによるタッグマッチがエキシビションタッグマッチとして行われた。すでにデビューを目指し練習生として道場マッチなどでエキシビションマッチを行っているぶどうが試合をリードするかと思われたが、他の3人もぶどうに負けていない動きを見せ、プロサーのエキシとしてはこれまでの中で、最もレベルの高い攻防戦となった。最後はぶどうが意地を見せてフォール勝ちを奪取したが、試合後、プロサーのコーチであるMIOレフェリーも「この子たち、凄くね?」とアピール。そしてぶどう以外の3人にも「デビューを目指して練習生になってみませんか?」と誘いの言葉を投げた。これに対して3人は即決で「やります!」と練習生になることを公言。アイスのリングでデビューを目指す若い力が一気に4人に増えることになった。


◆第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
○テクラ&花穂ノ利 (7分24秒 ギブアップ) 杏ちゃむ✕&マドレーヌ
※ウィーバックネヒト







オープニングマッチは個性的な4選手によるタッグマッチ。中でも新たにピースパのレギュラーとなった杏ちゃむが積極的な動きを見せるが、対するテクラと花はその杏ちゃむに的を絞り、スムーズなタッグ連係で徐々に杏ちゃむを追い込んでいく。最後はテクラがカウンターのミドルキック、フェースクラッシャーを杏ちゃむに決め、ウィーバックネヒトでギブアップを奪った。


◆第2試合 3WAYマッチ15分1本勝負
○小林香萌 (6分13秒 エビ固め) バニー及川✕
※ヨーロピアンクラッチを切り返し
※もう1人はトトロさつき





トライアングル戦は、好調ぶり継続中のトトロを加え、久々のピースパ参戦の香萌、元トライアングルリボン王者のバニーが対戦。ウエイトで勝るトトロが途中、バニーとの共闘で香萌に的を絞るなど、試合をリードしていくが、トリッキーな動きでこれをしのいだ香萌が、ダイビングセントーンを狙ってコーナーに上がったトトロをデッドリードライブで投げ、さらに場外に落とすと、バニーにドロップキックをヒットさせブレーンバスターを狙う。これを丸め込みで切り返したバニーがヨーロピアンクラッチに入るが、これを切り返した香萌がバニーをエビ固めでがっちりと丸め込み、3カウントを奪取。試合巧者らしい勝利を飾った。


◆第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
○藤本つかさ&青木いつ希 (13分57秒 ギブアップ) 向後桃✕&真白優希
※極楽固め





向後が藤本への対戦を希望したことにより実現したタッグマッチ。当初は6人タッグ戦が予定されていたが、第2試合にトトロが入り、また塚田の欠場によりタッグマッチに変更となった。これは逆に向後にとってはより藤本と当たるチャンスが増えることになる。ゴングと同時に奇襲攻撃に出たのは向後と真白。真白が藤本&青木にクロスボディを仕掛ける。これをがっちり受け止めた藤本と青いだが、そこに向後がドロップキックを放ち、クロスボディを決めると、向後が青木に、真白が藤本に鼻フックつきのキャメルクラッチを仕掛けていく。これに怒った藤本と青木は即、これを切り返すと、同じ鼻フックで反撃すると、真白への集中攻撃を仕掛ける。これを必死にしのぎ向後につなぎ、今度は青木に的を絞っての反撃へ。注目の藤本vs向後は中盤にようやく実現した。先制のドロップキックを放った向後だが、藤本はカウンター気味のドロップキック1発で向後を吹っ飛ばし卍固めへ。なんとかロープに逃れた向後はダイビングクロスボディ、エルボー、ドロップキックの連打と真っ向から藤本に食い下がっていく。最後は藤本がミサイルキックからの極楽固めで向後から勝利したが、試合後、笑顔で向後に拍手を送り、その健闘を称えた。


◆第4試合 IW19選手権試合19分1本勝負
[王者]○春輝つくし (14分22秒 ハルカゼ) 松屋うの✕[挑戦者]
※第12代王者3度目の防衛に成功





6月27日後楽園大会での引退試合を前に「ベルトを保持しての引退」を目論み、トーナメントを制したうの。受けて立つつくしは返り討ちを公言して3度目の防衛戦に挑んだ。試合はバックを取り合うベーシックな攻防でスタート。先にバックに回り込んだのつくし。うのの足を取るとアキレス腱固めを仕掛ける。これにうのも同じ技で応戦。さらに腕十字を狙うが、これはつくしがディフェンスし、スタンドに戻す。前蹴りをうののボディにヒットさせたつくしはうのを座らせて背中に強烈なエルボーを放ち、さらにうのの手の甲へのフットスタンプを成功させる。序盤からつくしペースとなるが、この日のうのの勝利への執念はすさまじく、つくしにリードされながらも、要所要所で反撃し、さらに胴着の帯を使ってつくしを絞首刑でエプロンに吊って絞め上げるなど、手段を選ばない猛攻を仕掛けていく。つくしも一歩も退かない攻めに出るが、うのはコブラツイスト、腕十字、三角絞めとつくしの動きを止め、鬼の形相で勝利を目指す。うのの関節技によって右肩にダメージを負ったつくしはそれでも強烈なエルボーを打ち込んでいくが、うのを追い込むには至らず。スピア、カツどんを決めたうのは松屋スペシャルを狙い勝負に出る。これが決められたら危ないと判断したか、うのに足を取られないように必死にもがき、絞めを崩したつくしはカサドーラで丸め込みへ。カウント2でキックアウトしたうのが体勢を整える前に、つくしはカミカゼを決め、一気にカウント3を奪取。うのの野望を打ち砕いた。



〈試合後のリング上〉
つくし「うのさん、プロレス大好きですか?プロレスって最高だなって思えてますか?IW19次期挑戦者決定トーナメントでうのさんが優勝しなかったら、今日のこのタイトルマッチは実現できなかった。もし実現しなかったら、私は心残りがあるまま、うのさんのことを見送るしかできなかった。もっともっと、残り少ないけど、プロレスが最高だなって思ったまま引退して欲しい。今日はうのさんと最後のタイトルマッチできて嬉しかったです。ありがとうございました。あと、もう1ついいですか?最後のプロデューサーからのお願い、聞いてもらっていいですかね?うのさん、アイスリボンでは組まれているけど、P's Partyでは組まれていない全員掛け、P's Partyでやってもらうことはできないですかね?まだシングルしたい選手がP's Partyいっぱいいるんですよ。6月23日、そこがうのさんのラストP's Party、全員掛け、どうですか?」

うの「本当は今日その青いベルトを獲って、そのベルトを巻いたまま引退したかったので、23日のピースパはきっと防衛戦とか組まれるかと思って予定に入れなかったんですよ。」

つくし「もしこのベルトを巻いてたら、そのまま逃げるように引退してたってことですよね?嘘でしょ?嘘でしょ?そんなの関係ねぇんだよ!23日勝手に組むから、スケジュールなんとかしとけ!プロデューサーの言うことは絶対だ!分かったか?はい、ということで、今日参戦したメンバー、上がってきてください。最後、うのさん、締めてください。」

うの「結果は残念だったんですけれども、最後にピースパでIW19のベルトを懸けて最初で最後のタイトルマッチできてよかったです。つくしさん、負けたけどめっちゃ楽しかったです。プロレス好きっす!ありがとうございます。皆さん、23日1分掛け、よろしくお願いしますね。自分がピースと言ったらパーティーとよろしくお願いいたします。せーの!ピース・パーティー!」

〈試合後のつくし〉
「腕が…こうなるって分かってたんですけど、やっぱり腕攻めされましたね。でも、今日試合を通してプロレスが大好き、最高っていうのが伝わったので、最後のシングルマッチ、うのさんが作ってくれたシングルマッチ、タイトルマッチ、実現できて、もう心残りなくうのさんを笑顔で送り出せるなと思います。」

――うの選手と通じ合えた?
「今日はそれを伝えたかったというか、確かめたかった。あんまり楽しいとか嬉しいとか、うのさん口にしないタイプなので、P's Partyで一緒に頑張って戦ってきた仲間なので、そういうのを最後感じたかったなと思いました。23日、無理矢理組みましたね。スケジュール管理してるんですけど、うのさんのスケジュールがバツになってて、マジ?と思って。もうお客さんの前で言っちゃったんだから(1分掛けを)実現するしかないですよね。なんか、うのさんが引退して寂しいなって気持ちはあるんですけど、今日のエキシビションでプロサー生から練習生になった3人、まあ生きてれば別れもあるけど出会いもあるって、こういうことなんだなって思いましたね。プロレスラーでよかったなって思いました。」

――次のIW19戦に関しては?
「今日がP's Party管理になっての初防衛戦だったので、P's Party、人数多いじゃないですか、今。なので、全員と防衛戦していきたいなって夢があるし、今は言えないんですけど、この人とどうしてもやりたいっていう人が1人いるので、ちょっと待ちたいと思ってます。」

――P's Partyに出ている人ですか?
「P's Party出てる人ですね。今は言えないですけど。」

――今後のP's Partyに関しては?
「後楽園でやりたいです。夢です。後楽園をやるまでは防衛し続けていきたいなと思ってます。」

――実現しそうですか?
「自分の頑張り次第じゃないですか?頑張ります。」

〈試合後の松屋うの〉


「つくしさんは…昔の話になるんですけど、自分がデビューする前に練習を見ますと言ってくださって、その時からやっぱりちょっとなんか厳しかったんですよ、色々と。1回注意されたら今度は言われないようにしてくださいみたいな。練習中に違うところがあると注意してくださって、でももう1回言われたことは直してくださいみたいな感じだったんです。で、できた時は凄い褒めてくれて。なんかよく考えたら年齢とか10歳以上違うわけじゃないですか。なのに、やっぱりキャリアも凄く自分よりも長いし、そういうプロレス界の礼儀っていうか、厳しさっていうのを凄く教わった選手でしたね。そういう選手でしか高いところにはきっと行けないんだろうし、そういう選手がやっぱりチャンピオンになるんだろうなとは思ってたんですけど、純粋にプロレスが好きなんだなって、つくしさんがですけどね、プロレスが好きなんだなっていうのを今日めちゃくちゃ感じました。いつもプロレスのこと考えてるし。そういう面では自分はまだまだ全然その部分には至ってないなっていうのは凄く今日感じたんですけど、ちょっとでも、たぶん、自分にもっともっとプロレスを楽しいと思って欲しい、好きって思って欲しいっていう、そういう気持ちみたいなものを今日感じました。だからといって別に引退を撤回するわけじゃないんですけども、このタイトルマッチがつくしさんからの最後のメッセージというか、私に対してくれたメッセージだったんだなと思って、負けてはしまったんですけど、凄く温かいものっていうか、なんか感じましたね。だから意地でも決勝まで残って挑戦できて、最後の最後だと思ったんですけど、23日もあるんですけど、最後のP's Partyのこのビッグマッチでタイトル挑戦できて、凄く私は幸せです。」

――うの選手自身はプロレスが大好きと言えますか?
「…はい(苦笑)。こういうところがたぶんダメなところだと思うんですけど。でも、好きです。」

――プロデューサー権限で6月23日の1分掛けに臨むわけですが。
「そうですね。それはもう、楽しく、逆にピースパの中では最年長だったし、キャリアも上の方だったんですけど、逆に若い人たち、他団体の若い子たちから色々と学ぶことの方が多かったんですよね。一緒に練習もできて、凄く楽しい時間でした、ピースパの日は。練習も含めて。だから、逆にこっちが色々な刺激をいただいたなと思って。だから最後にみんなとちょっとだけでも当たれて、楽しみですね、めっちゃ。」