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試合結果

アイスリボン後楽園ホール大会「RIBBONMANIA2021」

2021年12月31日 開始時間 11時30分〜 / 開場時刻 10時45分



アイスリボン後楽園ホール大会
「RIBBONMANIA2021」
2021年12月31日(金)後楽園ホール
10時45分開場/11時30分開始
観衆:720人(満員札止め)

◆第1試合 8人タッグマッチ20分1本勝負
チェリー&バニー及川&Yappy&×キク(7分49秒 体固め)朝陽&NATSUMI&咲蘭&松下楓歩○
※変形ブロックバスター

2022年のアイスリボンで飛躍が期待される若手メンバー出場の8人タッグ。開始と同時に4人で一斉攻撃を仕掛けたのは朝陽組。試合でも積極的に連係、タッチワークを活かしていくと、最後は21年デビュー組のキクと楓歩の一騎打ちへ。両者が気持ちでぶつかり合う攻防を展開する中、最後は楓歩が変形ブロックバスターを決め、カウント3を奪取。デビュー14戦目にして初勝利をモノにした。


◆第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
○尾ア妹加&安納サオリ(11分14秒 ギブアップ)青野未来&石川奈青×
※アルゼンチン・バックブリーカー

今年でプロレス団体としての活動を終えたアクトレスガールズ。その初期メンバーである妹加と安納がフリー後初タッグを結成。一方、アクトレスガールズ所属の青野は今回がプロレスラストであり、石川とのヤングビューティエクスプレスも今回が最後となる。チームとしての有終の美を飾るべく先輩タッグに挑んだが、さすがに分が悪いとみたか、セコンドには妹加と安納を知り尽くした、同じ初期メンバーの本間多恵がつき、試合中もヤングビューティエクスプレスをしっかりとアシスト。流れをヤングビューティエクスプレスに持って行く。本間の思いに応えようと、青野と石川もダブルドロップキック、サンドイッチドロップキックと、合体技もしっかりと決め奮闘したが、最後は妹加のラリアットを浴びた石川がアルゼンチンバックブリーカーに無念のギブアップを喫した。


◆第3試合 シングルマッチ20分1本勝負
×松本都(7分57秒 特盛クラッチ)真白優希○

11月28日後楽園大会で都にフォール負けを喫した真白がリベンジを誓って都とのシングル戦に臨んだ。新旧アイスの驚異対決と銘打った一戦は、入場曲をリング下で笑顔で熱唱する都を真白が急襲。リングに引きずり上げての先制攻撃に出ると、真白から先にロープ渡りを披露(=レフェリーのアシスト付き)。対する都もロープ渡りを決め、そのままロープの中央でぶつかり合うが両者共にバランスを崩してしまう。かかと落としを決めた都はコーナーに上がるとY字ポーズを決めるが、真白は対角線のコーナーに上がると、ホワイトポーズで応戦。共にその流れから同時にダイブしての自爆ボディプレスを決める(!?)など、この2人ならではの予想を上回る驚異の展開が続く中、都が真白にグローブマッチを要求。真白もこれを受けて立った。最後は都が真白の特盛クラッチを切り返し、真白が都のみやここクラッチを切り返すと、真白が都にみやここクラッチを決める。なんとかカウント2で返した都だが、真白の右ストレートを浴びると、最後は特盛クラッチで真白がリベンジの3カウントを奪った。そして試合後、マイクを手にした真白は都から勝利したことに加えて12月25日道場マッチで行われたバトルロイヤルで藤本をOTRで下したことをアピールすると、「私は狙いたいベルトがあるんですよ。オイ、尾ア妹加!3WAYなら勝てると思うんで、挑戦させろ!」と妹加の保持するトライアングルリボン王座への挑戦をぶち上げた。この真白のアピールに都が過去の実績を持ち出し、自分も挑戦者に入れろとごねる。2人のやり取りを聞いていた妹加がリングに上がり、「なんでチャンピオン抜きでケンカしてんだよ。」と割って入ると、真白の挑戦を受諾し、「いいパンチだったよ。なめていたら、私がパンチするかもしれないよ。」と宣戦布告。また観客の反応を聞いたうえで、都の希望も仕方なく受け入れ、1月16日後楽園大会での妹加vs真白vs都のトライアングルリボン王座戦が決定した。


◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
藤本つかさ&○トトロさつき(14分03秒 エビ固め)宮城もち×&鈴季すず
※動くこと雷霆の如し

今年8月9日横浜武道館大会でトライアングルリボン王座を奪取し、初戴冠を果たしたトトロにとって、2022年はシングル王座への果敢な挑戦が期待される。今年最後の大会では藤本とのタッグでもち、すずと対戦した。序盤戦、藤本を標的にしたもちとすずは藤本をコーナーに振ってのダブル串刺しドロップキック、ダブルのエースクラッシャーと藤本のムーブで挑発。さらに場外戦で藤本の上にもちがボードを置くと、花道奥からすずが久々に思い出の自転車に乗って登場。藤本を轢こうとするが、これはトトロが阻止。逆にすずの上にボードを置き、藤本がすずを自転車で轢いてみせた。中盤戦はICE×∞王座戦を思わせる藤本とすずのシングル戦の展開に。両者が一歩も退かない攻防をみせた。最後はトトロともちの攻防となり、もちのもっちりバディシザースをカウント2で返したトトロがクロスボディを決めると、カミカゼ、コーナー2段目からのセントーンを決めると、もちを抱え上げての動くこと雷霆の如しを決め、もちからカウント3を奪い、22年に向けての雄たけびを上げた。


◆第5試合 FantastICE選手権試合 エニウェアフォールマッチ30分1本勝負
[王者]×山下りな(13分39秒 レフェリーストップ)藤田あかね○[挑戦者]
※POMジュース
※第2代王者3度目の防衛に失敗 第3代王者誕生

11月13日大田区大会でテクラとの次期挑戦者決定戦を制し、満を持して山下のFantastICE王座に挑んだあかね。試合は会場全体が戦場となるエ二ウェアフォールマッチ・ルールで行われることになった。試合は開始早々に場外での攻防が見られたが、中盤からはリング上での真っ向勝負がメインとなった。共に一歩も退くことなく気迫のこもった強烈なぶつかり合いを展開し、終盤では両者が仁王立ちのまま、ヘッドバット合戦を展開。これにより額から流血したあかねだが、勝利への執念をみせ、山下のラリアットをヘッドバットで阻止すると、さらにヘッドバンド連発を決め、人でなしドライバーから変形キャメルクラッチ、そして最後はPOMジュースでがっちりとロック。ギブアップを拒否した山下だが、レフェリーが試合を止め、あかねが勝利。山下からシングル初勝利をモノにすると同時にFantastICE王座を手中にした。


◆第6試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 30分1本勝負
[王者]×世羅りさ&雪妃真矢(17分27秒 グッド・いぶ二ング)星ハム子&星いぶき○[挑戦者]
※第53代王者6度目の防衛に失敗 第54代王者誕生

この試合を最後にフリーとなるアジュレボの世羅と雪妃。ベルトを持ったまま、アイスを離れ、王者として来年以降、アイス参戦を画策する2人の前に、待ったをかけて挑戦を表明したのがいぶきだった。そして、そのパートナーに選んだのが母であるハム子。親子スターとしてのリボンタッグ挑戦は思えば、いぶきにとってはデビュー戦が初挑戦(17年6月11日)であり、以降、計3回挑戦している(※いぶき自身は過去、5回挑戦)。いぶきにとってリボンタッグは思い入れの強いベルトということだ。開始早々、アジュレボを場外に落とし、コーナーからの場外ダイブを決めるなど、試合でもその思いの強さをアピールしたいぶきだが、タッグ王者として数々の修羅場を経験してきたアジュレボは、自分たちのリズムを乱すことなく、あえていぶきへの集中攻撃を仕掛けて、挑戦者チームの勢いを崩しにかかる。いぶきのピンチにハム子が必死のアシストをみせる。タッグとしてのインサイドワークをベテランのインサイドワークが切り崩し、試合の流れを徐々に引き戻すと、最後はアジュレボの猛攻に耐えに耐えてきたいぶきが世羅に動きを読み、素早い動きでグッド・いぶニングで丸め込んでのカウント3を奪取。アイスリボンのタッグベルトを土俵際で奪回し、いぶきが悲願のリボンタッグ初戴冠を果たした。


◆第7試合 ICEx∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]○春輝つくし(12分44秒 直伝ラ・マヒストラル)ラム会長×[挑戦者]
※第33代王者2度目の防衛に成功

11月28日後楽園大会ですずを下して王座初防衛を果たしたつくし。そのつくしの前に立ったのは元祖キッズレスラーであるラム会長だった。2005年に最年少の小学生プロレスラーとしてデビューしたラム会長に対して、つくしもまた、2010年3月の小学校卒業前にデビューを果たしている。共にキッズレスラーとしての道を歩みながら、プロレスから卒業することなく戦いを続けてきた。そして会長が2019年6月30日SKIPシティ大会に参戦したことを機に、女子プロレスに本格デビュー。同じリングで戦いながらも、これまで一度も絡むことはなかった。今回、つくしがICE×∞王座を獲得したことで、その2人の距離が一気に縮まり、大みそかの後楽園のメイン、ICE×∞王座戦という大舞台での初対決が実現したわけだ。開始早々、つくしの攻撃をかわして中指を立てる得意のポーズを決めた会長だが、つくしは間を詰めてのストンピングからグランド戦を仕掛けていく。会長もグランドの関節技で応戦。さらにリストの取り合いから対角に会長を詰めたつくしだが、つくしの飛び込むをかわした会長は再度、中指ポーズ。その指を掴んだつくしだが、逃れた会長は水平チョップを打ち込み、3度目の中指ポーズから、コーナーにつくしを詰めての踏みつけ、腕へのエルボーを決めてカバーに入るがカウントは2。つくしを引き起こして、今度はロープに腕をからめての絞め上げから場外につくしを落としてなおも攻撃を仕掛ける会長。ラムちゃんカッターから対角につくしを振り、飛び込むが、今度はつくしがこれをかわし、串刺しドロップキック、はりつけドロップキック、さらに片逆エビ固めで会長を絞め上げる。ロープに逃れた会長だが、つくしは手の甲へのフットスタンプを決め、さらに蹴りを狙うが、蹴り足を掴んだ会長がドラゴンスクリューでつくしを再び場外に落とすと、会長がエプロンから場外へのダイビングヒップドロップ。リングにつくしをもどした会長はつくしのバックに回り込むが、つくしは丸め込みで切り返し、エルボーを狙うが、会長はこれを必死のディフェンス。逆につくしをテイクダウンさせてマウントからのパンチを連打。ロープに飛んだ会長にカウンターのキッチンシンクをヒットさせたつくしは619をかわすが、再びドラゴンスクリューを決められ、さらに背中へのドロップキックを浴び、ロープにもたれかかったところを619を決められてしまう。コーナーに上がった会長だが、つくしはこれをアームホイップで投げ落としカバーに入るもカウントは2。追撃のダイビングフットスタンプを放ったつくしだが、これは会長がかわしレインメイカーからフォールもカウントは2。ここで10分が経過。会長の追撃をスタナーでかわしたつくしは低空ドロップキック、ミサイルキックでフォールもカウント2。ダイビングフットスタンプでカバーに入ったつくしだが、会長はレフェリーの手を掴み起き上がったつくしに振ると、レフェリーがつくしにラリアットを打ち込む形となり、つくしとレフェリーがダウン。自分のコーナーに戻った会長は起き上がったつくしにエクトプラズムから怨霊クラッチもカウント2。さらにレッグロールクラッチもカウント2。つくしが丸め込みで反撃もカウント2。会長がレインメイカーを狙うが、これをかわしたつくしがラ・マヒストラル。これを会長が反転しカウント2。キックアウトしたつくしは飛び込みエルボーをヒットさせて、カバーに入るもカウントは2。再度、ラ・マヒストラルを決めてカウント3を奪った。

〈試合後のリング上〉
つくし「2度目の防衛、成功しましたーっ!ラムさん、初めてのシングルのベルトに挑戦、そして後楽園のメイン、緊張しましたか?プレッシャーだった?不安だった?楽しかった?悔しかった?」
会長「全部、つっかの受け売りじゃねえか。マイクは受け売りかもしんねえけど、やっぱあんたはつえーよ。強いよ。こんな真っ向勝負で戦ったことなかったからさあ、正直なめくさってたけど、リスペクトするっス。めっちゃ楽しかったし、めちゃくちゃ楽しかったけども、その分、めちゃくちゃ悔しい。私が負けるはずが…っていうところも正直ある。だから、次、あんたとシングルマッチするときは私がそのベルトを巻く時だと思っているから、楽しみにしといて。まだまだ私たち、これからがある、未来がある2人だから、頑張っていこう。」
つくし「キッズでデビューして良かったなって、ラムさんと試合して改めて思いました。またいつか、このベルト懸けて、後楽園のメインで、またやりましょう。ありがとうございました。」
会長「つぎは大田区のメインじゃないかなあ。」
つくし「いいですね!」
会長「夢はでっかくね。」
つくし「大田区のメインで、いつかやりましょう!ありがとうございました。来年からアイスリボンが新体制になるっていうことで、後楽園1発目、来年の1月16日にあります。そこで…。」
※いぶきがリボンタッグのベルトを手にリングに上がる。
いぶき「つくしさん、お話の途中、すいません。星いぶき、高校生のうちにベルト獲ることができましたーっ!ここで来たってことはわかりますよね、つくしさん?自分、今日勝って、また新たな目標ができたんです。そのICE×∞のベルトを巻くという目標ができました。てことは?自分、そのベルトに挑戦できる権利ありますよね?」
つくし「このベルトに挑戦したいと?」
いぶき「はい!」
つくし「もう1本ほしいと?」
いぶき「もう1本ほしいです!」
つくし「欲張りだね、いぶちゃん。」
いぶき「欲張りしか勝たんですよ。」
つくし「いいですよ、やりましょう。いつがいいですか?」
いぶき「やっぱり新体制の1発目といったら、1月16日、後楽園ホール大会じゃないかなと思います。自分が挑戦するところは。」
つくし「皆さん、どうですか?(客席から拍手が起こる)じゃあ、ぜひ、1月16日、後楽園ホール大会、春輝つくしvs星いぶき、やりましょう!よろしくお願いします。」
いぶき「お願いします。」
※ICE×∞王座をいぶきにアピールするつくし。いぶきは不意打ちのダブルチョップをつくしに叩き込む。
つくし「(胸を抑えながら)いったーい!親の顔が見てみたいよ、本当に。痛い…締めます!」
出場選手がリング上に揃う。
つくし「久しぶりに超満員札止めの後楽園ホール、試合出来て気持ち良かったーっ!みんなさあ、こんなに集まってくれたんだからさあ、来年も必ずみんな見に来てよ!わかった?つくしとの約束だからな!プロレスでハッピー!アイスリボ〜ン!」

〈試合後の春輝つくし〉
「ああ、顔がパウダーまみれになりましたよ。なんか本当に会長とはレスラーデビューしたのがキッズだった、それだけが唯一の共通点だったんですけど、デビューしてから、向こうは男子プロレスに入って、自分はアイスリボンでやり続けていて、本当に道が分かれたなっていう印象でしたね。だからこそ、男子レスラーの引き出しがあまりないので、やりづらかったというか、何をしてくるかわからない、恐怖だったんですけど、なんとかICEのベルトを防衛できて良かったなと思います。ここでつまづいていられないというか、アイスリボンの選手が抜けていく中で、自分がやっぱり引っ張っていかなきゃなっていうのもあるし。藤本つかさからバトンタッチされたこのベルトをずっと防衛し続けて、2022年も突っ走っていかなきゃいけないという責任があるので。今日、そういう気持ちがあって防衛することができたんじゃないかなと思います。(終始、エルボーを警戒されていたが?)でも試合前はエルボーを使わなくても自分は勝てるっていう自信があったんですけど、やっぱりエルボーをぶちかましてやらないと自分自身がスッキリしないというか、でも、鉄柱に自爆しちゃったんですけど、必ず出してやろうかなって思って試合に臨んだので。(ラム会長と試合をしてみて)自分は分かり合えなかったというか、別に分かり合えないタイトルマッチがあってもいいと思うんです。いっぱい感情はあると思うんですけど、分かり合えなきゃいけない、終わりは良くないといけないとか、そういうタイトルマッチが正解だとは思わないので。難しい相手でしたね。だけど、会長が挑戦表明をしてくれたから、こうしてタイトルマッチが実現できたと思うので、会長には感謝したいなと思います。(2022年に向けては)不安があるんですけど、トップどころの選手が抜けていったり。だけど、アイスリボンのみんなは同じ方向を向いているし、誰一人欠けることなく、前を向いているので。みんながそうなら、自分はシングルチャンピオンなので、ちゃんと中心に立ってやらなきゃいけないなと思ってます。(次のいぶきとの防衛戦に関しては)今日、ベルト獲ったから、いぶきが。お客さんの期待度は高いんじゃないんですかね。今、新人が上に、上に来ていると思うので、油断してたら負ける相手だなと思いますね。来年に向けて体を張ったいいアピールがしたいなと思っています。例えばバンジージャンプを飛んで抱負を言うとか。わかんないですけど、藤本つかさがやってきたことを、自分が引き継ぐ番だなとは思います。」

〈試合後のラム会長〉
「(試合に負けたことに関しては)試合前にも言っていたように、私を支持してくれている少数派の期待に応えることは正直できなかったかなとは思います。だけど、そんな人たちには応えられなくても、それ以上にここまでこいつできるんだと思った人が、それ以上に多かったと思うので、そういう意味では自画自賛して帰りたいと思います。でも、負けたからね。悔しいです。(再挑戦を狙う?)もちろん、もちろん。このベルトを獲らないと私がここまでアイスリボンで頑張っている意味もないと思いますし。666に持って帰るっていう目標もそうですけど、アイスリボンで戦ている意味、アイスリボンへの気持ちのお返しでもあると思っているので。その日まではまだまだ決してあきらめません。(2022年はより外敵としてアイスリボンでの活躍が期待されるが?)今まで以上に盛り上げなくてはいけないと思いました。悔しいけれども、本日、私が負けたことによって、外敵もまだまだ頑張るし、私は外敵といっても残る人間ですから。まだまだやっていこうっていう意思表明にもなったかなと思いますね。」