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試合結果

志田光プロデュース興行

2013年06月12日 開始時間 19時30分〜

アイスリボン道場マッチ473
「志田光プロデュース興行」

2013年6月12日(水)アイスリボン道場
19時00分開場/19時30分開始
観衆 79人

◆女子プロレスサークルによるエキシビション 5分間勝負
きゅうり(0-0)彩

オープニングは志田がコーチ役を務め毎週木曜日に開催しているプロレスサークルのメンバーによるエキシビションマッチ5分間。体力で勝る彩が攻め込むシーンが多く見られたが、一方のきゅうりはやられながらも切り返し技を仕掛け、彩に一本も取らせない粘りをみせて応戦。タイムアップぎりぎりまで動き続け、プロレスサークルの存在をアピールした。


◆第一試合 タッグマッチ15分1本勝負
藤本つかさ&×くるみ(9分12秒 片エビ固め)新田猫子○&星ハム子
※キャット空中ニャン回転

ハム子vs藤本は6・22名古屋でのIW19選手権の前哨戦であり、猫子は名古屋でICE×60王座挑戦が決定している。名古屋の主役3人が一堂に会したタッグマッチは、それぞれがタイトル戦に向けての好調ぶりを証明する試合運びをみせた。特に目立っていたのは猫子の動きの良さ。藤本、くるみを相手に変幻自在なムーブで試合を優位に進める。猫子の勢いにハム子はアシストに回り、猫子がくるみを捉えたタイミングで藤本を場外に誘う。ハム子はハム子で、藤本の勢いを止める目的もある。なんと場外で藤本にスモーピオンを決めたハム子はリング上の猫子に「猫子、決めろ!」と檄を飛ばしながら体を後方に反る。その言葉を受けて猫子も一気に躍動。くるみのラ・マヒストラルをしのぐと、サイドバスターから一気にコーナーを駆け上げるとキャット空中ニャン回転でフォールを奪取。名古屋に向けて猫子が挑戦者らしい積極策で勝利した。


◆第二試合 6月生まれスペシャルシングルマッチ10分1本勝負
※特別ルール:関根選手カウント11、内藤選手カウント3で勝利
内藤メアリ(7分39秒 関根選手のルール変更要求により無効試合)関根龍一

◆再試合
特別ルール:関根選手カウント3、内藤選手カウント1で勝利
○関根龍一(3分00秒 エビ固め)内藤メアリ×
※PK

共に6月生まれのシングルマッチ。志田が用意した特別ルールは誕生日の日付が、その選手が勝利に必要なフォールカウントになるというもの。内藤は6月3日生まれ。関根は志田と同じ6月11日生まれ…よって、内藤はカウント3を奪えば勝ちだが、関根はカウント11を奪わなければ勝てないという圧倒的に不利なもの。志田が「大っ嫌い!」と公言する関根を陥れるために用意したルールというわけだ。「じゃあ、ギブアップを取るぞ!」とあくまで前向きな関根だが、いざ試合が始まるとレスラーの習性で、どうしても技を決めたあとカバーにいってしまう。さすがにダメージありとはいえ、カウント11を叩く前には肩を上げる内藤。時間が経つにつれ、すっかり攻め疲れた関根が試合を中断させて、本部席の志田にルール変更を嘆願。関根のフォール・カウント3を認めた志田だが、内藤の「じゃあ、私はカウント1で!」の要求も認めてしまった。新ルールで再試合とはなったものの、関根が不利な状況は変わらない。積極的に攻めに出る内藤。カバーに入られると、慌ててはね返す関根。余裕のなくなった関根は蹴りの連打で勝負。内藤の動きを止め、最後は渾身のPK。内藤も健闘したものの、最後は関根がカウント3を奪って、なんとか勝利をモノにした。試合後、疲労困憊の表情をみせた関根…志田にしてみれば「してやったり」といったところだろう。


◆第三試合 体力測定 時間無制限5本勝負
○松本都(3−2)世羅りさ×

@立位体前屈
○松本(12cm)vs世羅×(マイナス9cm)
A腹筋(30秒)
○松本(28回m)vs世羅×(23回)
B反復横跳び
×松本(95回)vs世羅○(135回)
Cスクワット(50回/早い方が勝ち)
×松本vs世羅○
Dプロレス
○松本都(6分00秒 エビ固め)世羅りさ×

崖のふちルールに近い「体力測定5番勝負」として行われた一戦。志田いわく「2人に筋トレをさせるのが目的」とのことだったが…。1本目は前屈。予想以上に体が硬い世羅がなんとマイナス9cmという結果で敗退(都は12cm)。2本目の30秒の腹筋勝負も数で勝ったのは都。都28回、世羅23回と早くも都が王手をかけた。ところが3本目に用意されていたのは、前回の道場マッチで都が「苦手」と語っていた反復横跳び。その言葉どおり、世羅135回、都95回で、世羅が1本取り返した。続く4本目はスクワット。50回を先に終了したほうが勝ちというルール。スタートから猛ラッシュの世羅に対して、都は途中から膝が曲がらなくなり、スクワットとして認められないまま、世羅が圧勝でフィニッシュ。これで2−2のタイ。そして最後に用意されていた5本目がプロレス対決だ。
リング上でぐったり倒れ込んだ都に、チャンスとばかり襲い掛かる世羅だが、スクワットを急ぎすぎたためか、両膝にダメージが残っていた。倒れていた都がスッと立ち上がり、世羅の膝を狙った攻撃を仕掛けていく。この5本目に勝負を掛けるために、スクワットではスタミナを温存していたのでは…と思わせるほど、都の動きがいい。しかも試合途中にスクワットを決めて世羅を挑発するなど余裕の表情。エアーズロックを狙う世羅だが、これも膝のダメージからか、バランスが崩れ、都に反撃を許してしまい、流れは完全に都。最後はロープに両足をかけた形で都が世羅を丸め込む反則フォールで3本目を奪った。レフェリーに猛然と抗議する世羅だが、レフェリーの死角を突いた都は涼しい顔で聞き流す。怒り心頭の世羅は次回道場マッチでの再戦を直訴。これを藤本が認め、次回6・15大会でプロレス・ルールによる2人のシングル再戦が決定した。


◆第四試合 同い年タッグマッチ20分1本勝負
△志田光&希月あおい(20分00秒 時間切れ引き分け)中森華子△&下野佐和子

前日に志田が25歳を迎えたことで実現した、今回の志田プロデュース興行。メインは全員が同学年(あおい=1989年3月26日、華子=1988年12月1日、下野=同年9月9日生まれ)選手が揃った。
ちなみにプロレスラーとしてのキャリアはあおい(2005年5月1日デビュー)、華子(2006年7月16日デビュー)、志田(2008年8月23日デビュー)、下野(2010年3月21日デビュー)の順で、同期の選手はいないが、記念試合だからこそ揃った異色の顔ぶれなのだ。
タッグの組み合わせはリング上でのくじ引きにより、志田&あおいvs華子&下野に決定した。志田とあおいが同じチームになったことで、試合は4通りの新鮮な顔合わせがみられることになった。最初はあおいとのタッグに表情をゆがめた志田だが、実はこのチーム、本人たちの意識以上に息が合っている。志田があおいの指示&アシストで初めて弓矢固めを決めたり、志田のジャンピングニーとあおいのフライング・ラリアットのサンドイッチ攻撃を決めるなど、好連係もみせ、一度同士討ちはあったものの、チームとして好ファイトを展開した。一方、久々のアイスリボン参戦で、磨きのかかった蹴りをガンガンぶち込んでいく華子とパワー殺法全開の下野の異色タッグも個々の強さを発揮し内容の濃い攻防戦となった。最後は華子に的を絞った志田がスリーカウント、ブレーンバスター、ファルコンアローと一撃必殺の大技ラッシュで勝負に出たが、華子も粘り、結果は両チーム、力を出し切っての20分ドローに終わった。
試合後、マイクを手にした志田は「ドローかよぉ!めっちゃ悔しいじゃん。25歳最初の試合だよ。」とW勝てなかったWことを悔やんだが、「でもこうやって今日、独断と偏見でカード決めて、それでも来てくれて、試合してくれた中森さん、下野さん、ありがとうございました。あたしたち25歳、若くもなければベテランでもない。プロレス入った時みたいにでっかい夢を語れる歳でもなければ、プロレス界でトップを取れるほど経験も積んでもいない。でも、25歳。今年が勝負だと思います。今日、リング上にいるメインの4人も関根も今年が勝負だと思います。だから私は25歳になって今年中に勝負を仕掛けて結果を残して、この25歳という年をこれからトップを取るにあたる分岐点にしたいと思います。25歳、突っ走ってやるからなーっ!」と25歳という年齢をひとつの節目とするべく、改めてその決意を語った。