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試合結果

アイスリボン1031

2020年03月21日 開始時間 14時00分〜 / 開場時刻 13時30分

「アイスリボン1031」
2020年3月21日(土)アイスリボン道場
13時30分開場/14時00分開始
観衆:62人

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○鈴季すず(8分05秒 グラン・マエストロ・デ・テキーラ)バニー及川×

◆第2試合 シングルマッチ10分1本勝負
○雪妃真矢(8分31秒 エビ固め)テクラ×
※雪の結晶

◆第3試合 トライアングルリボン15分1本勝負
○藤本つかさ(9分10秒 ビーナスクラッチ)松屋うの×
※もう1人はYappy

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
つくし&○トトロさつき(10分28秒 片エビ固め)世羅りさ&星いぶき×
※フォーリング・トトロ


【オープニング】


この日の前説に世羅といっしょにリングに上がったのは昨年大みそかに引退したテキーラ沙弥。急遽、レフェリーのオファーを沙弥が受けることになった。引退後、初めて試合のリングに上がることになった沙弥は「できれば全試合を裁きたいですけど、無理な場合は途中でバニーに代わってもらいます。」と話した。


◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○鈴季すず(8分05秒 グラン・マエストロ・デ・テキーラ)バニー及川×



雪妃との前哨戦第1ラウンド翌日の道場マッチでバニーとのシングル戦に臨んだすず。先手を取ったのもすず。バニーをキャメルクラッチで痛めつけ、コーナーに振っての串刺しタックルを仕掛けるが、これをかわしたバニーは串刺しドロップキックからドロップキックの連打で反撃。グランドでのフェースロック、ダイビングクロスボディ、さらにエルボー合戦でもすずと互角に打ち合うなど、この日のバニーは闘志満々ですずに向かっていく。最後はすずのグラン・マエストロ・デ・テキーラに敗れたバニーだが、1発目のグラン・マエストロは反転して切り返すなど、バニーの健闘が光った一戦だった。
すずは「リボーンして修業から帰ってきて道場マッチは初めましてです。イエイ!今日はバニーさんと2度目のシングルでしたが、前回やったときよりも勢いがすごい感じました。そして自分は5月4日、横浜便化体育館大会でのメインイベント、雪妃真矢とのアイスリボンのシングルを賭けてのタイトルマッチが決まっております。自分は3月14日、後楽園ホールであの藤本つかさから勝ったんです。藤本さんはユキさんに勝った。ということは雪妃真矢にも間接的に勝ったことになる。ということは鈴季すずは雪妃真矢に勝っている。シングルのベルトは自分が奪い取ります!」と語った。


◆第2試合 シングルマッチ10分1本勝負
○雪妃真矢(8分31秒 エビ固め)テクラ×
※雪の結晶



すずの勝利を受けて、ICE×∞王者の雪妃はテクラとの初シングル戦。この日の会場にはテクラと高円寺の居酒屋で知り合ったという初観戦の観客が駆け付け、その応援を受けて序盤からテクラが積極的な攻撃をみせる。雪妃相手に変則蹴りを決め、あの雪妃をスパイダーウォークでびびらせると、スピア、そしてフィッシャーマンズ・スープレックスでカウント2まで追い込み、デストラップロックを狙うが、これは雪妃が必死にディフェンスし、仕掛けてきたテクラの足を掴むと、逆にサソリ固めで切り返す。なんとかロープに逃れたテクラだが、ここから雪妃が一気にスパーク。二ー、スライディングキックを決めると、最後は雪の結晶でフィニッシュした。
試合後、テクラは「自分は6週間、日本に住んでいて、日本の皆さんはとても親切です。ありがとうございます。日本が大好きなので、あと6週間滞在します。お母さんがとっても怒っています。でも大丈夫です。戦います。」と当初は今大会でオーストリアに帰る予定だったところ、滞在期間を延ばすことに決め、5月の文体後に出場後に帰国することを明かした。


◆第3試合 トライアングルリボン15分1本勝負
○藤本つかさ(9分10秒 ビーナスクラッチ)松屋うの×
※もう1人はYappy



3月29日大阪リボンで本間多恵の保持するトライアングルリボン王座への挑戦が決まった藤本は多恵と同じJoint armyのメンバーであるうの、前日のSKIPシティ大会で自力2勝目を飾ったYappyとのトライアングル戦。試合はスタートから藤本vsうの&Yappyのハンディマッチの展開となるが、そこは策士の藤本。うまく試合の流れをコントロールし、徐々に試合の主導権をモノにしていく。その中で、レフェリーの沙弥をコーナーに振った藤本はさらにYappy、うのもコーナーに振り、3人まとめての串刺しドロップキックを狙うが、うのとYappyがかわし、藤本のドロップキックは沙弥を直撃。ダメージを受けてうずくまる沙弥。ここでフォールカウントを取らないことに怒った藤本が沙弥に突っかかる。この理不尽なクレームに、遂に沙弥が激怒し、藤本に背面クロスボディを決め、会場を大いに沸かせた、最後はうのがあと一歩まで藤本を追い込んだものの、一瞬の隙を衝く藤本のビーナスクラッチにフォール負け。トライアングル王座挑戦を前にきっちりと藤本が勝利をモノにした。
試合後、うのは「久々にトライアングルしてみて、やっぱり楽しかったんですよ。もうちょっとで藤本つかさからスリーが取れそうだったんですよ。いいところまでいってたんですけどね。私、元トライアングル王者なんですよ。また(ベルトを)狙っていきたいなって、今日、すごく思いました。でもそれは今じゃないのかもしれない。もっともっと”塩”にもまれて、自分が変化して強くなった時に挑戦表明したいって思いました。ここで一句詠ませていただきます。幸せの 黄色いベルト掴むまで 汗水たらし 日々練習。」と語り、Yappyは「まだトライアングルで勝ってないです。トライアングルはすごい紛らわしいです。でもいつかきっと勝ちます。藤本さん、トライアングルベルトをアイスリボンに戻してください。」と語り、藤本は「3月29日の大阪リボンで本間多恵選手の持つトライアングルリボンに私が挑戦することが決定しました。本間さんはアイスリボンの憎たらしい後輩たちと違って(笑)、私に対してすごくストレートに感情をぶつけてきて、憧れていると言ってくれます。多恵ちゃんがベルトを持ったことで、大切に扱ってくれる人のもとにベルトっていうのは行くんだなっていうのを実感しているんですけど、そんな大切に扱ってくれているチャンピオンから、私がベルトを獲って、二冠になりたい。久々に二冠だけじゃなくて三冠なりたいな、四冠なりたいな、ベルトをジャラジャラつけたいなって意欲が沸いてきたので、皆さん楽しみにしていてください。」と語った。
また、座談会に出席した沙弥は「大みそかに引退して、もうこれで選手じゃなくなったので、こんなに近くで選手の入場を見るのはこれが最後だ、対戦するのは最後だって噛みしめながら引退前にリングに上がっていたので、今日、リング上であーユキさんの入場を間近で見ているとか、藤本さんの入場を間近で見ているとか、こんなに早く皆さんの入場を間近で見れて、今日は突然のレフェリーだったんですけど、オファーしていただいた社長、本当にありがとうございます。でも、ちょっと本当に(藤本に)ドロップキックとか、一般人ですから。ひどいんですよ。(「いつか決着をつけなきゃなと思いました。」と切り返す藤本に)つけなくて大丈夫です。でもまたアイスリボンのピンチ、今日みたいにレフェリーがいないとかっていうこともあると思うんで、そういう時に裏方としてアイスリボンを支えていけたらなっていうのを決めていたので、また何年後かに、もしかしたらあるかもしれないので、断食はやらない。そして筋トレをしておく。あとやり返せるようにドロップキックも練習しておきます。」と語った。


◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
つくし&○トトロさつき(10分28秒 片エビ固め)世羅りさ&星いぶき×
※フォーリング・トトロ



過去2度、タッグを結成しているものの、2戦2敗の世羅&いぶき。世羅は前説でその敗因について、自分が相手を追い込み、あと一歩というタイミングでいぶきがタッチを求めることを挙げた。実際、この日の一戦でも世羅がいい形で試合の流れを掴んだところでいぶきがタッチを要求。躊躇する世羅だがいぶきの熱さに思わずチェンジ。これまでの轍は踏むまいと、世羅もいぶきをアシストしながら、いぶきの勝利を後押しするが、ここで粘りをみせたのがトトロ。いぶきの猛追をしのぐと世羅、いぶき2人まとめてクロスボディでぶっ倒すと、いぶきに正面からのセントーンを決め、カミカゼ、フォーリングトトロと繋ぎ、一気に勝利を奪ってみせた。
試合後、いぶきは「今日は世羅さんと3度目のタッグでした。すべて自分が世羅さんが技を決めたあとにチェンジ!チェンジ!チェンジ!って言って、すべて自分が直接負けています。なので今度、世羅さんと組んだときは自分が勝って世羅さんに恩返しをしたいと思っています。そして5月4日、自分はカードが決まっていまして、自分とアジャ・コング選手が組んで、星ハム子、Xなんですけど、自分の今年の目標が星ハム子をぶっ倒すことなので、横浜文体で星ハム子をぶっ倒して、新しい未来に向かって行けたらなと思います。」と語り、それを受けて世羅が「次は自分が勝って恩返しをしたい…なんていい子なんでしょう!お母さんとは大違いじゃん。なんていい子なんだ。本当はね、もう2度とチェンジいかねえと思ったんですけど、チェンジいきます。3度目の正直ならぬ、4度目の正直。今度こそは勝ちましょう!(藤本に)4回目のタッグも早急に組んでくれたら嬉しいです。お願いします。そして後楽園大会でラダーマッチを制しまして、FantastICE王座というアイスリボンの新設王座(決定戦)の出場権を手に入れました。早速きのう前哨戦があったわけですけど、デスマッチ・ルールはやらないと(山下に)宣言されたわけで、デスマッチというルールに縛られずに出来るというのは私にとってもありがたいことなので、ルールに縛られるような試合はしたくないなと思っています。そういうことです。なので、皆様(どんな形式の試合になるか)楽しみにしていてください。」と語った。
つくしは試合中、さらに試合後の世羅の腕に噛みついたことについて「今日、世羅さんの腕をいっぱい噛んじゃったんですけど、世羅さんとは久しぶりの対戦だったんです。つくしが手を噛むっていうことは、愛情表現です。」と語った。



そして試合に勝ったトトロは「今日、見ての通り勝ちました。自分の気持ちに勢いがついたので、このままチャンスを…1ミリでも1ミクロンでもあるなら、掴み取りたいと思っています。藤本さん、来週の3月29日の大阪大会、トライアングル選手権、チャンピオン・本間多恵対挑戦者・藤本つかさ、推薦者は本間多恵の推薦者って言ってましたけど、自分じゃダメですか?今日の試合、見てくださいましたか?」と藤本にトライアングル王座戦への出場を申し出た。
藤本は「試合、見てた。トトロ、痩せたよね?沙弥の特訓の成果かもしれないけど、今日、コーナーに上がるのがめちゃめちゃ早かったんですよ。感動しました。」と試合の感想を述べた。
トトロが「沙弥さんのおかげで、3月1日から14日の後楽園ホールまでで5キロ痩せました。」と語ると、藤本は「本当に成長が見れた気がしました。推薦者でなく挑戦者でどうでしょうか?」とトライアングル王座戦への挑戦を認めた。「3年間、プロレスやっていて良かったーっ!」と絶叫するトトロ。地元・大阪での初戴冠なるか。