月〜

試合結果

不思議の国のアイス2019

2019年08月24日 開始時間 11時30分〜 / 開場時刻 10時45分



アイスリボン後楽園大会
「不思議の国のアイス2019」
2019年8月24日(土) 後楽園ホール
10時45分開場/11時30分開始
観衆:841人

◆第1試合 ICEx∞王座決定トーナメント準々決勝 30分1本勝負
〇雪妃真矢(9分59秒 ウィールウィンド)ラム会長✕
※雪妃真矢 準決勝進出

◆第2試合 ICEx∞王座決定トーナメント準々決勝 30分1本勝負
〇山下りな(11分41秒 エビ固め)つくし✕
※スプラッシュマウンテン
※山下りな 準決勝進出 山下りな対雪妃真矢決定

◆第3試合 ICEx∞王座決定トーナメント準々決勝 30分1本勝負
✕ジュリア(9分06秒 片エビ固め)世羅りさ〇
※羅紗鋏
※世羅りさ 準決勝進出

◆第4試合 ICEx∞王座決定トーナメント準々決勝 30分1本勝負
〇藤本つかさ(8分39秒 たいようちゃん✩ボム)柊くるみ✕
※藤本つかさ 準決勝進出 藤本つかさ対世羅りさ決定

◆第5試合 タッグマッチ20分1本勝負
〇松本都&鈴木秀樹(8分01秒 体固め)松屋うの✕&黒潮"イケメン"二郎
※リバースタイガードライバー

◆第6試合 10人タッグマッチ30分1本勝負
✕テキーラ沙弥&星ハム子&トトロさつき&鈴季すず&バニー及川 (9分50秒 ハムロール) 弓李&尾ア妹加&星いぶき〇&朝陽&テクラ

◆第7試合 ICEx∞王座決定トーナメント準決勝 30分1本勝負
✕山下りな(11分41秒 ウラカン・ラナ)雪妃真矢〇
※雪妃真矢 決勝進出

◆第8試合 ICEx∞王座決定トーナメント準決勝 30分1本勝負
✕藤本つかさ(12分00秒 片エビ固め)世羅りさ〇
※ダイビングタブルニードロップ
※世羅りさ 決勝進出 9月14日横浜文化体育館 世羅りさ対雪妃真矢 決定

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◆第1試合 ICEx∞王座決定トーナメント準々決勝 30分1本勝負
〇雪妃真矢(9分59秒 ウィールウィンド)ラム会長✕
※雪妃真矢 準決勝進出



9月14日横浜文体のメインで行われるICE×∞王座決定戦に向けてのサバイバル・トーナメントもいよいよクライマックス。後楽園大会の第1試合からベスト8の激しいぶつかり合いが展開されることになった。まずは前王者の雪妃とラム会長の“異次元”初対決。例によってロープワークをすかして中指を立てる会長に、場内から声援が起こる。これにイラッときた雪妃が会長の中指を掴み、グランドに持ち込むと指折りを仕掛けるなど、荒っぽい攻めに出た。逆エビ固め、膝蹴り、ブレーンバスターと連続して決めた雪妃が雪の結晶で勝負に出るが、これをこらえた会長がバックからスリーパーへ。さらにコブラクローを決め、レインメイカーは雪妃にかわされるも、619、ラリアットを仕掛けると、雪妃のスノウトーンボムもかわし、みやここクラッチへ。なんとかカウント2で返した雪妃に、踏み込んでいった会長だが、これを切り返した雪妃がウィールウィンドで丸め込み逆転勝利をモノにした。


◆第2試合 ICEx∞王座決定トーナメント準々決勝 30分1本勝負
〇山下りな(11分41秒 エビ固め)つくし✕
※スプラッシュマウンテン
※山下りな 準決勝進出 山下りな対雪妃真矢決定



勝者が雪妃の対戦相手となる、準々決勝2試合目は山下vsつくし。7月15日横浜リボンでのシングル戦は15分ドローに終わり、8月3日大阪リボンで行われたタッグによる再戦ではつくしが山下をタイガー・スープレックス・ホールドで仕留めている。開始早々から至近距離でのエルボー合戦になるなど、気合十分の2人の攻防戦。つくしがカサドーラからフットスタンプの連打を山下のボディに落とせば、つくしのダイビングクロスボディをキャッチした山下は豪快なバックフリップでつくしを叩きつける。滞空時間たっぷりのブレーンバスターを決めた山下はラリアットの連打で勝負に出るが、逆にカウンターの逆ラリアットで山下を吹っ飛ばしたつくしは、ここでタイガー・スープレックス・ホールドへ。完璧に決まったが、山下はカウント2で必死のキックアウト。つくしのハルカゼをキャッチしジャーマン気味に後方に叩きつけると、再びラリアットの波状攻撃へ。必死にキックアウトしてくるつくしをスプラッシュマウンテンの体勢で抱え上げる山下。一度はでんでんむしの要領で、後方回転で逃れようとしたつくしだが、山下はこれをこらえると、背中がマットについている体勢のつくしを豪快に抱え上げ直し、今度はきっちりとスプラッシュマウンテンで叩きつけカウント3を奪った。準決勝の第1試合のカードは雪妃vs山下に決定した。


◆第3試合 ICEx∞王座決定トーナメント準々決勝 30分1本勝負
✕ジュリア(9分06秒 片エビ固め)世羅りさ〇
※羅紗鋏
※世羅りさ 準決勝進出



トーナメント初試合(=1回戦はシード。2回戦はハム子vsいぶきがドローにより両者失格となったため不戦勝)がいきなり準々決勝というくじ運の強さを示した世羅は、現リボンタッグ王者のジュリアとの一戦。入場と同時にコーナーに控えた世羅に奇襲攻撃をしかけていったジュリアだが、これを逃れた世羅はジュリアを場外に引き込むと、イス攻撃、さらに場外でジャイアントスイングを決め、客席にジュリアを叩きつける。リングに戻った世羅はセラリズムを狙うがジュリアは蜘蛛の巣で切り返す。しかし、世羅はジュリアの足のフックを外すと、そのままセラリズムへ。序盤からフルパワー全開の世羅はエアーズロックから早くもダイビングダブルニーを狙うが、これはジュリアがかわす。今度はグランドの蜘蛛の巣を決めたジュリアはグロリアスバスターを狙うが、これは世羅がこらえる。世羅のエルボーとジュリアのビックブーツの決め合いから世羅のリバースダブルニーをかわしたジュリアがグロリアスバスターを決める。さらにグロリアスドライバーを狙うが、これをこらえた世羅はエアーズロックUから羅紗鋏を決め、粘るジュリアを沈めた。


◆第4試合 ICEx∞王座決定トーナメント準々決勝 30分1本勝負
〇藤本つかさ(8分39秒 たいようちゃん✩ボム)柊くるみ✕
※藤本つかさ 準決勝進出 藤本つかさ対世羅りさ決定



準決勝最後のキップを賭けた一戦は、昨年7月8日後楽園大会以来となる藤本vsくるみ。前回はICE王者だった藤本がくるみのパワーを制し、タイトル防衛を果たしている。くるみを苦手な選手と公言している藤本はいきなりカサドーラを決め、さらにエビ固めなどの多彩な丸め込みのバリエーションで秒殺を狙う。これをしのいだくるみはラリアットで藤本を吹っ飛ばす。ストンピングからフェースバスター、ボディスラムからのボディへのフットスタンプを決める。ビーナスクラッチ、サッカーキック、串刺しドロップキック、ミサイルキック、さらにダイビングローリングネックブリーカーを決めた藤本は極楽固めに入るが、これをくるみは力で押し戻し、前方へ叩きつけた。くるみのパワーに苦しむ藤本。くるみの人でなしドライバーから、なんとそのままぶっこ抜き式のジャーマンで場内騒然。なわとかキックアウトした藤本だが、飛び込み式のジャンピングフットスタンプを決めたくるみは再び藤本のバックに回るが、ここで藤本がツカドーラへ。さらに息つく間を与えず、インフィニティを決め、逆転たいようちゃん☆ボムで藤本が難敵くるみを撃破し、世羅との準決勝へ進んだ。
また、準々決勝の4試合終了後、会場のスクリーンにメキシコCMLL世界女子王者のマルセラのVTRが流れ、横浜文体への参戦を希望すると同時に「海外に興味のある選手、私と戦いたい選手は名乗りを挙げてほしい」とメッセージを送った。


◆第5試合 タッグマッチ20分1本勝負
〇松本都&鈴木秀樹(8分01秒 体固め)松屋うの✕&黒潮"イケメン"二郎
※リバースタイガードライバー



昨年大みそか以来のアイス参戦となる鈴木秀樹が都との“危険な”タッグで登場。一方、うののパートナーは今回がアイス初参戦の黒潮“イケメン”二郎だ。入場からまったく息の合わない鈴木と都に対して、うのとイケメンはたっぷり時間をかけての入場を披露。そしてリング上には何かと鈴木と遺恨のある佐藤肇代表がレフェリーとしてコーナーに控える。これには鈴木がクレーム。試合開始早々に、石黒レフェリーに交代となった。試合は鈴木とイケメンでスタート。いきなり鈴木を場外に落としたイケメンはラ・ケブラーダを決め、会場を沸かせる。うのも鈴木にスリーパーを決めるなど、好ファイトを見せたが、鈴木はうのを肩車すると、その体勢でイケメンをジャイアントスイングに決めるなど、豪快技で応戦。そして最後は都とうのの一騎打ちに。マンマミーヤZを狙い鈴木にアシストを頼んだ都だが、ここでイケメンがロープを揺らし、都のバランスを崩すと、なぜか鈴木は都をデッドリードライブで投げ落とす。これに怒った都が鈴木にシャイニング崖ザードを決め、遂に2人が仲間割れ。すかさずうのがスクールボーイで勝負を仕掛けるが、これをしのいだ都はくるくる少女、そしてリバースタイガードライバーを決め、うのからカウント3を奪った。



試合後、納得のいかないうのがイケメンとのタッグで都に再戦を要求。これに対して都は鈴木とのタッグ再結成を拒否し、正規パートナーの葛西純とのタッグでの再戦ならと条件を出し、再戦の場を9月14日横浜文体とした。これに割って入ったのが鈴木。





マイクアピールする都にローキックを連打してマイクを奪うと、自らも参戦を表明。そして自身のパートナーとしてラム会長を指名すると、この試合でフォールを取った者が都の持つトライアングルリボン王座を手にするというタッグマッチによるトライアングルリボン王座戦をぶち上げ、半ば強引に佐藤代表からOKを取ってしまった。試合は都&葛西vsうの&イケメンvsラム会長&鈴木のトライアングルリボン王座戦に決定した。


◆第6試合 10人タッグマッチ30分1本勝負
✕テキーラ沙弥&星ハム子&トトロさつき&鈴季すず&バニー及川 (9分50秒 ハムロール) 弓李&尾ア妹加&星いぶき〇&朝陽&テクラ



多彩な顔ぶれが揃った10人タッグ。注目は星ハム子といぶきの親子対決。8月10日『アイスリボン975』大会でトーナメント1回戦でハム子と対戦したいぶきは、初めてハム子に負けなかったものの、試合後、ハム子に対して「お前なんか、母親でも先輩でもない!」と発言。これに対してハム子も「ひとりでなんでもやってみればいい」と突き放し、2人の間には大きな溝が生まれた。そのとき以来、2人が対角に立ったわけだ。試合開始と同時にハム子といぶきが場外戦を展開する。試合は10人が入り乱れる攻防となるが、ハム子といぶきのタイマン勝負ではいぶきのエルボーを胸を張って受けてたハム子がラリアットでいぶきを吹っ飛ばすと、いぶきも負けじと飛び込み式エルボーでハム子を吹っ飛ばしてみせた。終盤、ハム子のいぶきへのハムロールが勢いがつき過ぎて場外へ転落。その間、リング上は沙弥といぶきの対戦となった。沙弥のムーンサルトが決まり、沙弥がいぶきを羽交い絞めに。そこへハム子がラリアットで飛び込むがこれをいぶきがかわし、沙弥に誤爆。沙弥をラ・マヒストラルに決めるいぶき。カウント2で逃れた沙弥はグラン・マエストロ・デ・テキーラを決めるが、これをエビ固めで切り返したいぶきは、さらにハムロールを決めると沙弥からカウント3を奪ってみせた。そして試合後、いぶきがマイクを手にした。

〈試合後のリング上〉


いぶき「くそばばあ!くそばばあ!くそばばあーっ!なんで子供の気持ちをわかってくれないんだよ!ほんとは…いっしょにプロレスしたいし、タッグだって組みたい。今日、沙弥さんから勝った。だからママといっしょにタッグのベルト、挑戦したい!」
ハム子「お前の気持ちなんてなあ、わかってたよ。親子でベルト、獲りにいきますか!」
※ハム子に抱きつくいぶき。
沙弥「はいはい。もう親子げんかは見飽きました。仲直りして良かったですね。それで気が済むんだったらタイトルマッチ、やりましょう。」



ジュリア「仲直りしたのは良かったね。でもね、しょっちゅうケンカしてんじゃん。その絆、偽りだということを証明させてみせますよ。」
沙弥「どうせ、また負けて親子げんかするんでしょ。見えてるわ。私、ちょっとビックマッチでタイトルマッチやりたいんで、9月14日、横浜文化体育館大会、タイトルマッチ、いかがでしょうか?」
ハム子「わぉ、最高の舞台、用意してくれてありがとう。私たち親子、文体でチャンピオンになります!」
※バーニング・ロウがリングを降り、朝陽がリングへ。



朝陽「自分もいいですか。横浜文体、鈴季すずとシングルマッチがやりたい。もう負けないから。お願いします。」
※すずがリングへ。
すず「いいですよ。まあ、何回やっても自分が勝ちますけどね〜。ジャーマンにはご注意を。」
※2人にらみ合い、リングを降りる。
ハム子「ちょっと私、いぶきに伝えたいことがあります。いぶきが北海道で自主興行をやってって何度も何度も言うから、私、決定してきちゃった。ジャン!」
※スクリーンに自主興行のポスターが出る。
ハム子「札幌、琴似コンカリーニョで自主興行、12月15日、開催させていただきまーす。いぶき、文体でチャンピオンになって、琴似でベルト姿で立ちましょう!」
※いぶき、泣きながらハム子に抱きつく。


◆第7試合 ICEx∞王座決定トーナメント準決勝 30分1本勝負
✕山下りな(11分41秒 ウラカン・ラナ)雪妃真矢〇
※雪妃真矢 決勝進出



準決勝第1試合は昨年10月8日の後楽園以来のシングル戦となる雪妃vs山下。未だ山下に勝ち星のない雪妃ではあるが、この一戦を乗り越えない限り、文体のメインに立つことはできない。先制の蹴りを放つ雪妃に山下もラリアットで応戦。雪妃が丸め込みに入れば山下も丸め込みで切り返す。さらに胸元へのチョップ合戦ではあえて胸を張って受けて立つ意地の張り合いを展開する。さらにサッカーキック合戦、雪妃の蹴りに山下がショートレンジラリアットで応戦と一歩も退かない持久戦となる。珍しく雪妃がカサドーラを決めるが、これも決め手とならず。さらに飛び込みの膝蹴りを放つがそれでも山下は立ち上がってくる。逆に山下の飛び込みラリアットの連打が火を噴いた。そしてスプラッシュマウンテンの体勢へ。これをすり抜けてエビ固めで返した雪妃だが、山下はリバースのエビ固めを決めると今度はショートレンジのラリアットから再びスプラッシュマウンテンの体勢へ。高々と雪妃を持ち上げ、マットの叩きつけようという一瞬のタイミングで雪妃がウラカン・ラナへ。この予想外の前方への切り返しに山下の対応が一歩遅れたか、雪妃がカウント3を奪取。山下から初勝利を挙げると同時に、トーナメント決勝、横浜文体メイン出場を雪妃が決めた。


◆第8試合 ICEx∞王座決定トーナメント準決勝 30分1本勝負
✕藤本つかさ(12分00秒 片エビ固め)世羅りさ〇
※ダイビングタブルニードロップ
※世羅りさ 決勝進出 9月14日横浜文化体育館 世羅りさ対雪妃真矢 決定



雪妃の対戦相手は藤本か?世羅か?昨年12月2日爆女王デスマッチ以来のシングルマッチがトーナメント準決勝で実現した。試合はバックの取り合い、ヘッドロックの仕掛け合いなどじっくりスタート。先に動いたのは藤本。ビーナスクラッチを決める。これをカウント2で返した世羅は藤本の延髄ハイをかわしてジャイアントスイング10回転。場外に落ちた藤本にエプロンからダイビングダブルニーを狙うが、これは藤本がかわし、逆に場外へのクロスボディを決め、リングに戻るとミサイルキックからインフィニティを狙う。これをこらえた世羅に、今度は卍固めを決める藤本。しかし、これをこらえた世羅は藤本を抱え上げコーナーに走ってのセラリズムからリバース二ー。さらに藤本のウラカン・ラナをこらえてコンバインを決め、コーナーへ叩きつけるパワーボムを決める。エルボーの打ち合いからエアーズロックを決めた世羅だが、直後に藤本がインフィニティで反撃。さらにサッカーキック、PKを連発。これをしのいだ世羅はエアーズロックUからコーナーからのダイビングダブルニーへ。カバーに入るが藤本は逆押さえ。その藤本を引き起こし、二ーを叩き込む世羅に、藤本はツカドーラ、インフィニティ、たいようちゃん☆ボムとつなぎ、ビーナスシュートを狙うが、コーナーに上がった藤本を世羅が追う。逆に藤本を抱えてコーナー2段目からの雪崩式羅紗鋏、フォールを返されると再び正調羅紗鋏で叩きつけるが、藤本も必死にキックアウト。世羅はすぐにコーナーへ駆け上がりダイビングダブルニー。1発ではなく2連発で決め、遂に藤本からカウント3を奪った。横浜文体のメインは雪妃vs世羅のICE×∞王座を賭けたトーナメント決勝に決定した。

〈試合後のリング上〉




世羅「誰も、誰も、世羅が勝つなんて思ってなかっただろうーっ!ざまあみろーっ!結婚して勢いがなくなった?ギラギラさがなくなった?どこがだよ。こんなにギラギラしてんじゃね―か!(客の歓声に)ありがとう。雪妃が勝つのモニターで見て、隣に並ぶのはまた藤本じゃない、このタッグパートナーの世羅りさしかいないって思いました。(※リングに上がってきた雪妃に)文体に、アジュールレボリューション、2人で、立とう。でも、前みたいに弱気にはならない。今回は正々堂々、よろしくお願いします(雪妃と握手)文体メイン決まっちゃいました。」

※ここでディアナのSareeeがリングに登場。


Sareee「アイスリボンファンの皆さん、こんにちは!突然の来場で驚かせてしまってすいません。ワールド女子プロレスディアナのSareeeです。藤本つかさ選手、どこいますか?(※藤本がセコンドの手を借りてリングへ)今日、あなたに、用があって来たんですよ。今年、自分は女子プロ大賞、本気で狙ってるんですよ。去年、受賞した藤本選手と是非対戦させていただきたいと思って、今日、直談判に来ました。負けてる場合じゃないですよ、何やってんですか。まあ場所はどこでもいいんで、是非、対戦させてください。」
藤本「(深呼吸しながら)この後、あなた大会があるのに、よくここまで来ましたね。その気持ちはちゃんと受け止めます。ただちょっと今、悔しくて悔しくて悔しくて、あなたの事は考えられない。いつかどこかで対戦しましょう。ちょっと考える時間をください。ただ、女子プロレス大賞は、そんなに、甘く、ないよ。」
※Sareeeに近づき握手の手を出すが、Sareeeはその手をはじいてリングを降りる。
世羅「ほ、他に何か言いたいがあるなら、今のうちに言ったほうがいいよ。」
※あかねがリングに上がる。


あかね「はい、はい。今こんななのにすいません。わし、文体で復帰するんです。いやほんとにほんとにするんです。あの、うん、大丈夫、します。で、わしの復帰戦と言えば?ハードコア。文体でハードコアをやらしてください。」
※くるみがリングに上がりあかねと対峙する。
くるみ「文体復帰、ハードコア、大丈夫?じゃあ、自分も、ハードコア、いいですか?」
※本部席の佐藤社長がOKサインを出す。
くるみ「じゃあ、ちょっとシングルはあれだから、お互い(パートナーになる)相手を連れて来よう。」
あかね「え、戦うの?」
くるみ「うん、戦う。楽しみにしておけよ。」

【エンディング】
藤本「同じ団体にいると全員が嬉し涙を流すことはできませんが、でも私達はプロレスでみんなをハッピーにさせたいと思っています。横浜文体まであと20日!20日!9月14日は横浜文体、文体の新しいポスター画像を作りました。皆さん後ろのスクリーンを見てください。(※選手が笑顔で並んだ写真入りのポスターが映る)かわいいですねー!でも、インパクトに欠けるんだよなーと思って、アイスリボンらしく、こうしちゃいました!じゃん!(※選手がストッキングをかぶったポスターが映る。選手が絶叫!)誰が誰かわからないけど、このインパクトで9月14日の横浜文体、満員にしてみせます!」
世羅「右下誰だよ。大丈夫ですか?ほんと、アイスリボンってハッピーですね。こういうとこでも流石だなと思いました。横浜文体まで後20日、メインイベント決まりました。他にもカード何個か決まりました。私達ノンストップで走り続けたいと思いますので、皆さん、ついてきてくださーい!それでは文体まで突っ走りますよ。プロレスでハッピー!アイスリボーン!」

〈試合後の世羅〉


「決まっちゃった!なんか自分でも自分が勝つと思ってなかったので、秘策を残しておいてよかったなっていう気持ちでいっぱいですね。藤本つかさといえばビーナスシュートだったので、もう何回もあの技で負けてきたっていうのがあったので、それを狙うときを一番警戒してました。それを出されなくてよかった、ほんとに。ビーナスシュートを出す出さないが勝機を分けたかなと。いろんなSNSで『誰が勝ち上がると思いますか?』みたいなアンケートを取ってくれてたんですけど、どこを見てもですね、世羅りさには1票くらいしか入ってなかった。多分誰も思ってなかったと思いますよ、自分が勝ち上がるなんて。だから裏切ってやったぜみたいな、恍惚感?でいっぱいですね。もう、やってやったぜっていう。ここからですよ。ここで終わりじゃないので。優勝することが一番。雪妃を倒さないと。近年、私は雪妃に勝てていないので、やっぱ倒さないとなと。しかも文体のメインに雪妃と一緒に立てるっていうのは、なんだろうな。嬉しすぎる。タッグで一緒に戦ってきた2人が文体のメインで激突できる。もう嬉しさしかないです。全てをぶつけて勝って、もう一度チャンピオンになって、私の大好きな飲み仲間の豊田真奈美さんに改めて、私はエースだぞってみてもらいたいと思います。」
――リング上で「結婚して丸くなった」みたいなことをおっしゃってましたが、そこは自身でも自覚はあった?
「自分でもちょっと思ってました。あれ?なんだろう?丸くなっちゃったかな?ギラギラしてねえな。いっつもヘラヘラしてんな、自分っていうのはあって、なんかどこかで結婚しちゃったことによる一歩引いた感?やっぱどこかで引退とかよぎることがあるじゃないですか。結婚したら、どうしても考えなきゃいけないことになってくるので、どこで引退しようとか、思っちゃっていた自分がいて、それで一歩引いてアイスリボンを見ちゃってたのかなっていう。だから、もう引かない、むしろ一歩前に出て、アイスリボンを見たいと思います。」
――最初の文体以来のメインとなります。どういう思いを持っていますか?
「10周年の文体以来…。思いは一緒かな。チャンピオンとして立たないっていうだけで、やっぱり文体のメインなんで。どっちもが挑戦者って難しいですよね。でも緊張する〜今からもう緊張する〜。どうなんだろう…あのときの自分とは確実に違うし、相手もわかりにわかりきったパートナー。緊張する〜!緊張するしか出てこない!でも楽しみ。楽しみたいですね。プロレス人生の最大のメインイベントと言っていいぐらいの試合にしたいと思います。ベルトは私の腰に巻きたい。まだまだ雪妃には負けていられないので。パートナーとして強さを示したいです。」

〈試合後の藤本〉


「私のブロックが多分一番しんどい選手が固まっていて、今日初っ端、くるみと対戦。80%くらいの私のパワーを吸い取られた感じで、復活しきれないまま、メインに行った気がしましたね。それが悔しくて悔しくて。後輩の世羅が私に勝っても、大金星っていう感じではなくなったのが、今のアイスリボンなのかなっていうのは、なんとなく感じています。」
――文体のメインはあの2人なら託せる気持ちですか?
「そうですね…なんか、相応しいですね、悔しいけど。」
――ディアナのSareee選手の対戦要求に関してはどうですか?
「悔しさの中で突如現れてきたので、ん?なんだろう?私に対してか、みたいな感じだったんですけど、落ち着いて考えるとわかりやすい構図ではありますよね。女子プロレス大賞を狙っている若きエースが去年の受賞者との対戦。初見さんにもわかりやすい構図だなとは思うので、今なんとなく理解はしました。さっきは悔しさの中で来たので、空気読んでよって思ってしまいました。でも向こうも試合がある中でわざわざ遠い後楽園まで来たということなので、その気持ちは受け止めます。ただSareeeに関して言えば、シングルは1回か2回やったことがあるんですけど、イメージとしては、「負けたけど善戦したね」っていう言葉が一番似合う選手。今のSareeeとは対戦してないけど、私の中ではあのときのままで止まっているので、そういうイメージです。」
――対戦の時期に関しては?
「向こうはディアナでとは言ってないですよね。こんなに注目されるなら最高の舞台を用意したいですね。」
――文体が控えてますが。
「おぉ、そこもありですね。私的にはいいんじゃないかと。アイスリボンにわざわざ来て明言しているってことはそういうつもりなのかな?分からないけど。あぁ悔しい…。」
――今回の悔しさをぶつけられる相手?
「ん〜別の戦いですね。ICEのベルトはあの2人に任せて……任せてって言い方はおかしいか。2人がメインで戦う。私はもしかしたら、今のSareeeとのシングルはアイスファン以外に響くカードになる気がしますね。いい獲物ですね。」
――リング上で「女子プロ大賞は甘くない」と言ってましたが。
「そうですね。女子レスラーはベルト獲ったりしている人はいっぱいいると思うんです。その中でどうやって大賞というものに近づけるのかっていうのは、やっぱりプラスアルファ何かがないとダメだから、そういうのを見せつけてやります。」

〈試合後の雪妃〉


「いやー、アジュレボ対決になりましたね。久々なので、楽しみですね、もう。もう一度ベルトを巻きたいっていうのと、プラスアジュレボで文体のメインが出来るっていうのが、タッグパートナー同士の対決でビッグマッチのメインを飾るっていう、なんか誇らしいですし、やっぱり負けちゃいけないですしね、隣に立っている人間として。楽しみです。楽しみ!だって失うものないんだもん!無冠ですから!開き直った〜い!そう。あとは巻くだけ。出せるもの出し切って文体っていうビッグマッチを楽しんで、夏を楽しんで、世羅さんと戦うことを楽しんで、ベルトを巻く。ベルトを巻いて、剥奪された王者の汚名を返上しないと。」
――2年連続で文体のメインを務めます。
「そうですね!ただ前回は負けてるので、メインには立ってるけど負けてるので。今回は最後にベルトを巻いて、プロレスでハッピー!アイスリボン!を私が叫びたいと思ってます。」
――最近の世羅選手の印象は?
「いや、強いので!どちらにせよ!結婚して丸くなったとか、トゲがなくなったとか、落ち着いたとか言うけど、強さは変わらないので。それで結婚してどうのこうのって言われることで、本人だって、え〜そんなこと、なんで言われなきゃいけないの〜?って。世羅さんってそういう感じじゃないですか。え〜なんも変わってなくな〜い?って思ってると思うし、そろそろイライラしてきたなって思ってるかもしれないし、結婚と評価を天秤にかけられるというか。だからきっと文体では怖い世羅さんが見られるかもしれないし…怖い世羅さんはイヤだな。でもどうなんでしょうね。想像がつかないです。死闘になるのか。対戦自体もけっこう久々ですし、シングル久々ですし。でも、やっぱ久々になんかギラギラしてるなって思いました、世羅さん。今日、試合見ていて。(その世羅のギラギラに)負けないようにしなきゃいけないなって。自分はずっと他の先輩より劣っているって思ってやってきた人間だから、なかなか勝つということ以外で自己肯定が出来ないので、私は。だから世羅さんに勝ってベルトを巻いたら、また一個自分を認められるのかなって気もするし、これでまた負けたら卑下しちゃう。なんで私はベルトを巻くことが出来てたんだろう、昔って思ってしまうし、自分の価値を認められないから勝たなきゃいけないですね、自分のためにも。そして、やっぱりアイスリボンのベルトの価値っていうものを下げちゃいけないという思いもあるから、いい試合したいですね。いい試合した上で、巻きたい!もう1回、ベルト!」
――雪妃選手が今年シングルで結果を出してきた中で世羅選手は結果を出せずにいた印象がありますが、この差っていうのは何だと思いますか?
「なんでしょうね、一歩引いて見てる部分があったんじゃないですかね。後輩たち頑張ってんなーとか、ユキちゃん頑張ってんなー、ユキちゃんが後輩を伸ばそうとしてるなーとか、ユキちゃんが後輩の壁になろうとしてるなーって。もしかして一歩引いている部分があって、ガツガツ出てこなかったのかもしれないし、もしくはデスマッチの構想をしていたのかもしれないですし、それはわかんないですけど、でも今日、準々決勝、準決勝って、私が勝ち上がるのを見てて、あ、これは私がメインに立たなきゃって世羅さんが思ってくれてたっていう風に言ってたので、それをきっかけに欲を出してくれたんだったら嬉しいですし、私と戦うっていうことをきっかけに。その時期だったってことじゃないですか。それぞれにありますよね。ベルト戦線にガツガツと絡む時期と、一歩、ベルト戦線から離れてる時期と。たまたまそういう時期だったのかもしれない。けどこれをきっかけに世羅さんとまたベルトを争ったり、一緒にベルトを取りに行ったり、できるといいですね。」