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試合結果

アイスリボン806〜235プロレス卒業〜

2017年05月31日 開始時間 19時30分〜 / 開場時刻 19時00分



アイスリボン806〜235プロレス卒業〜
2017年5月31日(水)アイスリボン道場
19時30分開始/18時50分開場
観衆 143人(超満員札止め)

◆第1試合 タッグマッチ15分1本勝負
藤本つかさ&○雪妃真矢(13分47秒 片エビ固め)松本都&松屋うの×
※スノウトーンボム


相手のペースを乱すことにおいては天才的なお騒がせコンビの都&うの。しかしこの日は藤本&雪妃がどっしり腰を据え、サッカーボールの連打でペースを掴み、うのに集中打を見舞う。必死に耐えて都につなぐと、都は雪妃にローキックの打ち合いを仕掛けるが最終的にすねを痛め自滅。更にうのを背負ってのボディプレス、ボディアタックをくり出そうとする都だが、相手にたどり着く前に態勢が崩れて自滅し苦しい展開。しかし助走を諦め作戦を変更した都は、雪妃の至近距離でうのを背負うと、うのが雪妃にセイバーチョップを振り下す。仁王立ちで耐えていた雪妃が倒れこむが、カバーに入るうのをカウント1でキックアウトすると、一気に反撃の猛ラッシュ。最後は1度は逃げられたものの、2度目のトライでスノウトーンボムを決め、雪妃がうのからフォールを奪った。

◆第2試合 6人タッグマッチ15分1本勝負
○つくし&柊くるみ&直DATE(9分58秒 片エビ固め)星ハム子&藤田あかね&尾ア妹加×
※ダイビングフットスタンプ


5月28日の両国で行われたリボンタッグ選手権では、両チームが一歩も譲らない攻防を繰り広げ時間切れ引き分けで王座剥奪となった。決着をつけたい両チームのアピールで、同一カードでの王座決定戦が6月11日の札幌リボンで行われることが決定。その前哨戦となった。つくし&くるみのThis is アイスリボンはTeam DATEの直とのトリオで、一方のハム子はあかね&妹加とパワートリオを結成し対戦。パワーとパワーがぶつかり合う中、つくしがスピーディな動きで立体的な攻撃を仕掛けていく展開。この日がリアル誕生日の妹加の動きの良さが目立ったが、徐々にThis is アイスリボンが直をうまく活かしながら連係を駆使。後半はハム子へ狙いを定めての猛攻に出るが、ハム子も負けてはいない。札幌でのタイトルマッチに向けて意地の張り合いとなった。そして最後は妹加を捉えたThis is アイスリボン。直のバックフリップからくるみのダイビングボディプレスとつなぎ、最後はつくしのダイビングフットスタンプでフィニッシュ。妹加を介抱するハム子の目の前で勝利の手を挙げての挑発も欠かさなかった。

◆第3試合 235卒業 タッグマッチ20分1本勝負
×235&世羅りさ(15分18秒 片エビ固め)宮城もち&トトロさつき○
※フォーリング・トトロ


2012年12月31日にプロレスラーとしてデビューを果たした235の卒業マッチ。235の希望で同期の世羅がパートナーとなり、235の試合を見てプロレスラーになる事を決意した後輩トトロ、そして何度も235に対して試合で愛のあるしごきを見せてた先輩のもちとのタッグが最後の試合としてマッチメイクされた。超満員札止めの観客の大235コールを背に先発に立った235はもちとロックアップ。リストの取り合いからもちがヘッドロックに取る。更にセクシーポーズを決めるが、235がノーリアクションで対すると、トトロを呼び込み、235をコーナーに振っての串刺し攻撃を連発。ウエイトで圧倒するもち&トトロの厳しい攻撃。更にトトロはいつもにも増して目をむき出し235に挑みかかり、もちもシビアな攻撃を仕掛けていく。引退試合とはいえ、235に華を持たせるどころか、思いっきり潰しに来たもちとトトロに対し、なかなか反撃に出れない235だったが、トトロの突進をかわしての619を決めると世羅にタッチ。235の分までと世羅が猛攻を仕掛ける。更に235を呼び込むと腰の高さに235を抱えてコーナーに振ったもちに突進したり、丸太のように振り回したりと2人ならではの合体技も決めた。世羅が流れを変えると、235もクロスボディの連発や旋回式ボディプレス、低空ブレーンバスターの連続投げと得意技を次々と繰り出して行く。そして試合は235vsトトロへ。エルボーの打ち合い、そして丸め込みの連続攻撃でフォールを狙いにいく235にトトロも必死にキックアウト。ここでもちがトトロをアシスト。トトロをコーナーに上げるファンタスティックフリップで235の上に落下。カウント2で返した235だが、直後、トトロがコーナーからのダイビングセントーンを決めカバー。235はトトロの下で最後のカウント3を聞いた。そして初めて自らのフォール勝ちであった。 試合後、235のもとに世羅、もち、トトロが歩み寄り涙の抱擁。そして世羅に促される形で立ち上がった235がマイクを手にし「今日は私の引退マッチにお集まり頂きありがとうございました。トトロに先輩らしい所見せたかったけど一本取られるとは思わなかったです。悔しいけど、自分を慕ってくれる後輩が、自分から勝利を。しかも初勝利を掴んでくれて嬉しいです。ただ私、アイスのみんなと試合したかったです。確かに短い期間で無理だったと思いますが・・良かったら1分だけ。今日出場した選手とやらせて下さい。お願いします。今からやります。千春さんにはもう順番考えて渡してあります」と語ると、戦闘態勢に入った。235のプロレスはまだ終わっていなかった。

◆スペシャル メインイベント 235ラストマッチ15人掛け(1分×15人)

235vs
@長崎まる子(時間切れ引き分け)


235の要望で始まった特別試合としてのスペシャルメインイベント。15人の試合順は本部席で音響を担当する千春リングアナのみに知らされている。まず、最初にかかった入場曲は長崎まる子。この日はスタッフとして参加していたまる子はTシャツ&ジャージ姿のまま、首投げから低空ドロップキックをヒットさせる。さらにまる投げを狙うが、これは235がこらえる。丸め込み合戦からまる子がエルボーにいったところで1分が終了。

A直DATE(時間切れ引き分け)


2番手は直 DATE。235に膝蹴り連打からグランドに移行して腕固めへ。これに耐えた235は直の巨体をスクールボーイで丸め込むもカウントは2。エルボーの打ち合いでドロー。

B○テキーラ沙弥(51秒 ムーンサルトプレス➡片エビ固め)235×


3番手は第1&2試合でレフェリーを務めた沙弥。レフェリー姿のまま登場。235に対してクロスボディを連発し、スラムからカバーに入ると自ら高速カウントでマットを3回叩くも認められず。ならばとコーナーからのムーンサルトを決め235からフォールを奪った。

C松屋うの(時間切れ引き分け)


Dトトロさつき(時間切れ引き分け)


E雪妃真矢(時間切れ引き分け)


F藤田あかね(時間切れ引き分け)


G松本都(時間切れ引き分け)


Hつくし(時間切れ引き分け)


I尾崎妹加(時間切れ引き分け)


以降、うの、トトロ、雪妃、あかね、都、つくし、妹加といずれも1分ドローとなったが、その戦いはいずれも235が相手の技を受け続ける展開。やられっぱなしの235だが、それでも何度も立ち上がる姿が235というプロレスラーの魅力だった。相手の技を浴びながら、必死に立ち上がってくる235の姿に観客から何度も235コールが起こった。

J○星ハム子(57秒 ダイビングボディプレス➡片エビ固め)235×


K○宮城もち(52秒 メタボリックサンド➡エビ固め)235×


L○柊くるみ(56秒 ナッツクラッカー➡体固め)235×


続くハム子にはダイビングボディプレスを浴び敗退。もちのメタボリックサンド、くるみのダイビングボディプレスからのナッツクラッカーに連続フォール負けと3連敗。

M○世羅りさ(56秒 ダイビングダブルニードロップ➡体固め)235×


重量級3人のフィニッシュ技を浴び青息吐息ながらも、235は14番目に登場した世羅には「ダブルニーで来い」とコーナー下で自ら大の字で寝ころび、コーナーからのダイビングダブルニーを受けてのカウント3。

N○235(59秒 チャド共和国➡全員で押さえ込む)藤本つかさ×






そして最後15人目の藤本。ここでも藤本の蹴りを浴びまくる235。藤本は「235−っ!プロレスラーになってくれてありがとう!」と声に出しながらビーナスシュートを狙ってコーナーに飛ぶが、ここでリングサイドにいたハム子が「ロープ揺らせ」と号令をかけ全選手がエプロンに。バランスを崩した藤本がマットに倒れ込むと、235がチャド共和国(=変形オクラホマロール)を決め、全選手がこれを押さえてカバー。235が最後に藤本からカウント3を奪い15人掛けを完走した。



全選手が見守る中、最後のセレモニー。まずは世羅から235応援団からの記念品が渡され、乱丸、そして同期の山口ルツコからの手紙が代読された。選手を代表して藤本から「後輩の引退は寂しいものですね。あなたはいつも自分なんか自分なんかというけれど、そう思ってるのは235だけ。自信持ってね。アイスリボンに入ってくれて、プロレスラーになってくれて、ありがとう」と花束が贈られた。千春リングアナが235のプロフィールを思い入れたっぷりに語り、235が最後の挨拶。「本日は私の引退に、たくさんの方に、平日にも関わらずお集まりいただき本当にありがとうございます。ずっと実感がなくて、でも今こうして大好きなアイスリボンのみんなに見守られ、ファンの方に見守られ、これで本当に最後なんだと実感しています。プロレスラーになって辛い事や大変な事たくさんあったけど、それ以上に本当に楽しかったです。アイスリボンに入れて、アイスリボンのみんなとこうしてアイスリボンで引退出来る事が本当に本当に嬉しいです。そして最後に、私からサプライズがあります。トトロさつき。今の私の入場曲を、私の入場曲はオリジナルで、ずいぶん私のイメージが付いて弱いイメージですが、よかったら、私を目指してプロレスラーになってくれたトトロさつき、あなたに、私の使っていた入場曲を使って頂きたいです。私の時にはあんまりかからなかった入場曲を、トトロさつきがいっぱい勝利のコールを、曲を流してくれたら嬉しいです。4年5ヵ月、長いようですごい短くて、世羅ちゃんがいて、本当に本当に楽しくて、濃くて、プロレスラーとしてリングに立てて本当に幸せでした。本日はお集まりいただき誠にありがとうございました」トトロはリング下で泣きながら何度もうなずいていた。235の入場曲はトトロさつきの入場曲として受け継がれた。







挨拶が終わり10カウントゴング。選手全員との記念撮影を終えた235は、藤本、世羅、トトロ3人の騎馬に乗り、リングサイドを1周すると花道からゲートの下で両手を広げ、ファンの声援に応えゲートをくぐった。

【大会終了後の235のコメント】
――プロレスラーを終えた今の気持ちを聞かせて下さい。
「なんか温かいですね。最初、今日(道場に)来ても全然実感がなかったんです。むしろ卒業を発表した5月4日の方がしんみり来て、泣きそうだったんですけど、でも入場して、もちさん、トトロ、そして一二三にレフェリーチェック入ってもらった時に、みんな泣いてるんですよ。もうここで泣いたら、私ダメだろうと思って、めっちゃ必死でこらえて、みんなの顔見ないようにしてたんですけど、私だけじゃなくて、みんなも思い入れてくれていて、ここはもう悔いなくやりきらなきゃと思って必死で戦いました。結果は負けてしまったんですけど、負けて悔しい反面、(結果的に)後輩に何か先輩らしいところが見せられたら良いなと思ってます。入場曲なんですけど、トトロが引き継いでくれると言ってくれたのが本当に嬉しくて、(入場曲を引き継いでもらう話は)バレないように、社長と藤本さんにしか話してなくて、(この入場曲には)自分の弱いイメージしかなくて、すごいかっこいい入場曲なのに、全然勝利曲としてお披露目の機会がなくて、でもトトロだったらそのイメージを変えて、負けのイメージじゃなくて、強いイメージに、曲にあったイメージに変えてくれるんじゃないかなと思ってお願いしました。是非、勝利のコール(そのあとに)曲を流してもらえたら嬉しいなって思います」

――4年半、プロレスをやってきて、235さんにとっての思い出の試合ってどの試合になりますか?
「やっぱり地元凱旋と、あとはタイトルマッチですね。プロレス人生で初めて、最初で最後なんですけど藤本さんとさせてもらって、多分お客さんから見ても絶対235がチャンピオンになるわけないだろうと、そういうお客さんも分かりきった中で試合したんですけど、でもやっぱりそう思われている時点でダメだと思って、何が何でも食らいつこうと思って、(藤本さんは)何回も防衛してて、キャリアもありますし、もちろん実力もありますし、でもそこで、私がもし獲れたら、絶対みんなびっくりするだろうと思って挑みました。結果はやっぱり負けてしまったんですけど、でもそこで諦めなくて良かったなって思います。後悔はしてないです」

――4年半、プロレスを頑張れた原動力は何だと思いますか?
「私、運動神経も良いと思ってたんですよ。良いと思ってたんですけど、やっぱり周りにはかなわなくて、どんくさいんですね。やっぱり試合とかでも練習してる技でも上手く出せなくて、ほんとに毎日泣いて、辞めたい辞めたいって言ってて、大変で辛くて、辞めたい辞めたいって思って私が控室で泣いてると、つくしさんとかハム子さんとかが"今辛くても続けていれば、絶対楽しいから"って言ってくださったんですよ。で、試合すると、負けててもすごい応援して下さるんですよ。そういう時の声援ってすごく耳に入るんです。これだけ応援してくれてるんだから、もっと頑張んなきゃと思って、そこで奮い立たされるというのがありました。声援って本当に自分の持っている力を引き出す(原動力の)ひとつだなと思いました」

――さきほどの挨拶では「苦しかったけど、楽しかった」と言ってましたが。
「やっぱり皆さんの応援と、負けた後とかでも売店来てくださるお客さんが、負けちゃったけど、なんかふみちゃんのファイト見てすごい元気出たとか、明日から仕事頑張れるとか、そういう事を言って下さって、それが本当にもう、(楽しくなれたのは)お客様の声のおかげですね。あとアイスリボンの皆が、すごい気を使ってくれて、大丈夫だよって言ってくれるんです。自分が一人で不安になっている時とか、全然歳は下なんですけど、先輩のくるみさんとか"大丈夫!大丈夫!"って言って励ましてくれて、もちさんも"大丈夫だよ!泣いたらビンタするからね!"と言って気持ちを切り替えさせてくれたりとか、そういう周りの人に支えられた感じですね。支えられてできたプロレスラー235だと思います」

――やりきった感はありますか?
「はい。最後に全員と当たれなかったのが心残りで。内緒で千春さんに15人掛け、今日出てる選手としたいですと言って内緒で決行させてもらって。自分の試合が終わって、自分でやるって決めてたんですけど、しんどくて言ったの間違いだったかなと思ったんですけど(苦笑)、でもやっぱりみんなと最後にこうやって戦わないと絶対後悔するなと思ったんで、今は本当にやりきって、諦めなくてよかったなと思います」

――これからはプロレスと関わりを持たずに役者一本でいくんですか?
「見に来たりはすると思います。これからもアイスリボンを応援して、(客席から)プロレスを盛り上げて、お客さんとして行けたらなと思います(笑)」

――役者としての目標とかはありますか?
「いろんな活動を広げていきたいなと思います。プロレスで応援してくださって、辞めないでって言ってくれた皆さんに、胸を張れるように役者としても活躍していきたいと思います」

――最後にファンの皆様へのメッセージをお願いします。
「短い間、4年5か月という短い間でしたが、たくさんの声援、本当にありがとうございました(と深々と頭を下げる)。これからは役者として皆様に胸を張って活躍出来るように頑張ります。本当に本当にありがとうございました!」

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https://www.nicovideo.jp/watch/so32420032
◆月額見放題500円/1本100円〜(税抜)