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試合結果

アイスリボン712

2016年03月05日 開始時間 14時00分〜 / 開場時刻 13時30分



アイスリボン712
2016年3月5日(土) 会場 アイスリボン道場
14時00分試合開始/13時半開場
観衆105人(満員)

◆エキシビションマッチ3分間
△雪妃真矢(0-0)沙弥△


3月12日後楽園ホール大会でデビュー戦を行う沙弥と、同大会で復帰戦=豊田真奈美との七番勝負1本目を行う雪妃によるエキシビション。ここまで誰にも1本を取られずにエキシビション4戦を戦ってきた沙弥は、この日も粘り強さをみせる。一方の雪妃はなんとか沙弥から1本取ろうと積極的に攻めていく。両者譲らず3分間はあっという間に過ぎていった。1週間後に行われる大一番での2人の好ファイトに期待

【ベルト返還式】
エキシビションに続き、元・新田猫子さんより、トライアングルリボン王座の返還式が行われた。昨年大晦日以来、公の場に姿を見せた猫子さんは「皆さん、ご無沙汰しております。元・新田猫子です。引退しましてから2ヶ月以上経つんですけども、たった2ヵ月で、このリングに上がると、もうなんかドキドキするんだなと思っております。私はトライアングルの猫子と言って頂くくらい、トライアングルの試合を沢山してきました。喜怒哀楽をずっと共にしてきたこのベルトを、今日返上させていただきます。この後も、このベルトが誰かと一緒に、いろんな旅をしてくれたらいいなと思っています。本当に現役中は皆さん応援をいただきまして、ありがとうございました」と挨拶。猫子さんが自分でコーディネートした鈴のみを手元に残し、ベルトがアイスリボンに返還された。



◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○宮城もち(9分04秒 体固め)235×
※メタボリックサンド


1週間後に迫った後楽園大会の対戦カードに名前が入っていない235。唯一の望みは第1試合のもちのパートナーが未発表なこと。もちとの直接対決で、235の気持ちをアピールできるかが後楽園出場へ望みをつなぐ大事なシングル戦。試合前の握手を拒否したもちは、開始のゴングが鳴った後もコーナーに立ったまま235を見る。じわじわともちとの距離を詰め、額をくっつける距離まで接近した235だが、もちが動かないため、自分からは仕掛けることが出来ず、お見合い状態になってしまう。しかし、ここは235がもちに気持ちをぶつかっていくべきだった。仕掛けてこない235に、もちは厳しい表情を向けると、結局、もちが試合の主導権を握ることになった。この試合、もちは何度か、235を試す"種"を巻いている。種をまくことで自身がピンチになる可能性もある。それでも、もちは235を試した。しかし結果的に235は、そのもちの思いに応えることは出来なかった。気持ちがないわけはない。しかし気持ちに体がついていかない235。試合タイムぎりぎりまで粘ったもちも、最後は「もう終わり」と一気にメタボリックサンドでフィニッシュ。試合後も235に攻撃を仕掛けるもち。ここでも235はもちに攻められるのみで、セコンドを振り切って反撃する事もしなかった。試合後の座談会でもちの怒りが爆発。「私は235が大好きです。それはあくまでプライベートな感情のみ。レスラーの235としては答える必要はありません。235はやる気ありますか?年末にパンテラとの試合で何を学んだんですか?猫子の後楽園の引退の試合に選んでもらって、自分はどうしていくべきだと思ったんですか?猫子が引退してから2ヵ月経つけど、私には235の思いとか、何も伝わらないし、今日試合しててもどうなのかなって思いました。私の後楽園のカードが決定して、山下、あかねと対戦します。そのパートナーがXになっているんですけど、そこに235、入れると思ってんでしょ?私は235とは組みたくありません。試合出来る事、当たり前じゃないんだよ。試合に組んでもらえる、後楽園は大きい大会だから、どうせ入れるだろうじゃダメなんだよ。235が頑張るって言って、いつも泣いて、そうか頑張ってねって応援してたけど、それは私のプライベートな感情であって、レスラーの感情ではない。そうやって泣けば良いと思っているところも嫌だ。何か言いたいことがあるなら、私の心を動かす一言をお願いします」と、235に三行半を下しつつも、最後は試合がダメなら、言葉でアピールするチャンスを235に与えたが、235は「今、もちさんが言った事は全て正しいと思うし。でも自分がやる気ないと思われているのは、すごく悔しい。もちろん後楽園は出れると思ってない。でも、自分なりに、今、自分ができることを全部やっているつもりです。もちさんに言われて、何も言い返せないのが悔しい。でも柔術習ったりして、自分の新しい、出来る事を探しています。現在進行形でも、私は後楽園、出たい。出たい!出たい気持ちはあります」と発したものの気持ちを打つ言葉は聞かれなかった。藤本は「後楽園の記者会見は3月7日14時からあるんですけども、そこの記者会見で未定の部分を発表しようと思います。今日の試合、私も観ていたんですけど、だいぶ空回りをしているなと思いました。ただ甘いと言われるかもしれませんが、空回りをするだけまだ良かったなと。気持ちがあるから空回りをしているので。最低ラインに比べたらまだ良かったなと思っていますが、もちの言い分が正しいと思いました。未定の部分は7日の14時までお待ちください。」と語った。

◆第2試合 トライアングルリボン15分1本勝負
×藤田あかね(5分58秒 ネ・コヒストラル)弓李○
※もう1人は松本都


後楽園大会でトライアングル王座決定戦に挑む弓李。この日組まれたのは都、あかねとのトライアングル戦。前回のトライアングル戦ではラッキーな勝利を飾った弓李だが、本番1週間前だけに、ここはすっきりと勝利して弾みをつけたいところ。客席で前王者の猫子さんが見守るなか、弓李はうるさい都を無視しながら、あかねとやりあう。都に試合の主導権を最後まで与えなかった弓李の策は吉と出た。最後も都が場外に落ちているタイミングで、あかねを電光石火の丸め込みに決めてのカウント3。しかも、その丸め込みは猫子さんのフィニッシュ・ホールドであったネ・コヒストラル。ここ最近、猫子さんの得意技のひとつであるバッククラッカーを使うようになっていた弓李が、タイトル戦前の最後の試合で猫子さんのオリジナル技を初公開した。勝利した弓李はレフェリーの勝ち名乗りを受ける前に、客席に猫子さんの元へ。猫子さんは笑顔で弓李の手を挙げた。その後リングに戻った弓李は涙を浮かべながら腰にベルトを巻くポーズを何度も繰り返した。悲願の王座獲りへ、弓李はチェリー、真琴という難敵2人を相手に勝利を目指す。試合後トライアングル戦で勝ち星のないあかねは「トライアングル、苦手です!3回やっているんですけど、3回とも負けています。これは自分が素直だからです。素直すぎるから。心に暗い部分がないから負けてしまうと思いたいんですけど、レスラーとして、これはダメなので変わっていこうと思います。そして後楽園ホール。なぜ山下と組むかは置いておいて、さっきのマイク聞いて思いました。もちさん、自分がもちさんから取ります」と気持ちを切り換えて後楽園へ。都は「私はトライアングル得意なので、ちょっと油断していて、無視されたので、そっちがそう来るならいいよと思って、勝ちだけもらおうと思ったのが、ちょっと裏目に出てしまいました。でも対戦相手を無視する人はダメだと思いました。トライアングルは性格が良いからダメとか言ってましたけど、プロレスはそんなに甘いものじゃないし、人生の縮図なので。トライアングルの試合っていうのは。もっと生き方とか、そういうのを考えたほうがいいです。しっかりしてください。後楽園は対戦相手が当日発表ってことで、私はこんなの初めてで本当に不安なんですけど。本当に当日まで教えてもらえないんですか?眠れない夜を過ごしているんですけど…」と藤本に探りを入れるが、藤本は「そのままでいてください」ときっぱり。そして弓李は「勝てました。嬉しすぎて言いたいことが沢山あるんですけど。勝てた事に、自分嬉しさを感じております。王座決定戦が決まってから、今まで以上にトライアングルのことを考えていて。四六時中、授業中もずっとずっとずーっと考えていて、幸先のいいスタートを切れたと思います。来週、後楽園というプロレスの聖地でベルトを巻く姿を観に来てください」と語った。

◆第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
△優華(10分00秒 時間切れ引き分け)長崎まる子△


3日前に同じ蕨のリングで行われたWAVEのリーグ戦と同じ優華vsまる子、通算9度目のシングル戦。戦うたびに確実な成長をみせるまる子と、まる子の猛追を全力で潰しにかかる優華の意地が火花を散らすシングル戦は、毎回激しい攻防が展開されてきた。この日も後楽園大会を1週間後に控え、共に気合十分。序盤は優華が積極的な攻撃を仕掛け、優位に立つが、驚異的な粘りをみせたまる子は、切り返しの串刺しドロップキックを皮切りに、この日はまる投げを2発決めるなど、優華に正面から挑んでいった。最後は優華がエルボーの連打から勝負を仕掛けたが、追い込みきれずドローのゴング。思わず倒れ込むまる子と、悔しさいっぱいの表情を浮かべる優華。座談会で「今までずっと負けだったんですが、なんとか粘って、ドローに持ち込みました。しかし、まる子が求めているのはドローじゃなくて勝ちです。次、シングルする時、さらに次、次とどんどんまる子が優華さんから勝ちを獲っていきたいと思います。来週は沙弥さんのデビュー戦の相手をします。初めての自分の後輩ですので、どーんと胸を貸して、ボコボコにして勝ちを獲りにいきます」とまる子が語れば、優華は「ドローでした。勝つのは100年早い!引き分けが1000回戦って100回あったとしても、900回は私が勝つから。勝ちは100年早い。絶対に負けない!」とまる子に言いかえし、そのあとは「今日のメインを観てて、前哨戦熱いなと思いました。しかし、自分は3月12日(後楽園ホールは)メインではないですけど、5月4日の横浜文体のメインなので。今回の前哨戦は熱いなあと思って観てますけど、後楽園が終わったら、前哨戦、次は自分に来るなと思って、すごいドキドキしました。そして5月4日横浜のメインに向けて、メインに立つ人は大畠さんだろうが、先輩だろうが、誰に負けてはいけないと思うので、後楽園ホールは勝ちたいと思います」と文体のメイン出場を大前提に強気なコメントで締めた。

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
×星ハム子&藤本つかさ(16分32秒 ハルカゼ空)つくし○&世羅りさ


2月20日のアイスリボン709でドローに終わったICE&リボンタッグのダブル前哨戦タッグマッチが、再びマッチメイクされた。本番1週間前だけに、お互いの心理戦が注目されたが、それ以上に勝ちにこだわった両チームの攻防は、開始早々いきなりチャンピオンチームが奇襲を仕掛け、それをチャレンジャーチームが返り討ちにするなど、前哨戦の枠を超えたような激しい一戦になった。特に動きの良さが目立っていたのがつくし。前哨戦で1度、ハム子から直接フォール負けを喫しているつくしにとって、2度目の負けは許されない。当面の相手であるハム子はもちろん、藤本に対しても積極的にぶつかっていった。そして最後まで勢いの止まらなかったつくしは、コーナーに駆け上がると、2月27日仙台リボンでの美兎戦で初公開したハルカゼ空でハム子を丸め込むと、ハム子から直接3カウントを奪取。
ハム子にフォール負けの借りを返し、タイトル戦を前に最高の形で前哨戦を終えた。敗れたハム子は「悔しい!この思いを後楽園で味わいたくないと思いました。私は、三十路も過ぎて、結婚もして子供もいて、もう何も無いじゃないかって思うかもしれないけど。この自分がまだまだ見せれる夢があるっていう事を見せていきたいと思う。ベルトを防衛して、博多、広島、4月には沖縄、大阪、そして北海道にもベルトを持っていきたいと思います」と語ったが、次にマイクを手にしたつくしは「アイスリボンで一番強い人って誰だっけ?アイスリボンのシングルチャンピオンって誰だっけ?つくしがハムさんのベルトに挑戦するのって、外には広まっているのかなって思いました。自分は広まってないと思います。広まってない理由は、あなた(=ハム子)が悪いと思います。なんで発信しないんですか?ハム子さん、防衛するところを色んな人に観てもらいたくないんですか?自分はチャンピオンになるところを、何千人、何万人の人に観てもらいたいですよ。つっかさん、提案があります。自分ツイッターしたいです。ハムさんはツイッターという何千人の人に知ってもらうものを持っているのに、発信力が足りないと思うんですよ。ダメですか?」と藤本に詰め寄る。本来アイスリボンでは未成年の選手にツイッターは禁止している。しかし、つくしの熱の入ったアピールに藤本は期間限定でのツイッター使用を認めた。期間は5月4日の横浜文体まで。世羅「今日、前哨戦。つくしさんが勝利して下さいましたけど、私も3月12日、インターナショナルリボンタッグに挑戦するわけで。自分が(勝ちを)獲れなかった事は不甲斐ないです。ただ、みんな文体のメインに立つって言っているけど、シングルで立つつもりなんですかね。シングルだけがアイスリボンのベルトじゃないわけで。私は3月12日にベストフレンズからタッグを奪って、5月4日の文体メインエベントで防衛戦をすることを…成宮さんは自分が獲ったら引退を撤回してくれる事でしょう。成宮さんはそういう人なんで。タッグがメインでも自分はいいんじゃないかなと思っています。それからベストフレンズの弱点、まだ何も気づいてないようなので、ヒントをひとつあげましょう。ベストフレンズは強い…ただそれだけです。」とニヤリ。「どういうこと?教えて。強い?」とつぶやいた藤本だが「でもひとつだけ(世羅の話に)共鳴していることがあって、みんなシングルって勝手に思っているけど、そうとも限らないからね、文体のメイン。タッグとも限らないし、このカードだったらメインだろうっていうこともあり得ますからね」と意味深コメント。文体への勢いをつける意味でも重要な後楽園ホール大会まで残り1週間。最後に笑うのは?

■「アイスリボン」のニコニコ動画ch!
https://www.nicovideo.jp/watch/so30280556
◆月額見放題500円/1本100円〜(税抜)