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試合結果

アイスリボン683

2015年10月10日 開始時間 14時00分〜 / 開場時刻 13時30分

アイスリボン683
2015年10月10日(土) アイスリボン道場
14時00分開始/13時30分開場
観衆87人

【オープニング】
藤本のいない今回の道場マッチは世羅がマッチメイクを担当。前説では世羅と9月23日の横浜以来となるあおいがリング登場。欠場のお詫びをするとともに、10月17日後楽園ホールでのリボンタッグ初防衛戦に向けて「香代子と一緒に皆さんを必ずハッピーにします!」と力強くアピールした。



◆エキシビションマッチ3分間
世羅りさ(0-0)雪妃真矢


前説に続き、世羅が雪妃のエキシの相手を務めた。10月17日後楽園での復帰戦まであと1週間、道場マッチでのエキシは今回のみの雪妃はスタートから気合十分で世羅にいきなりドロップキックを打ち込むが後が続かない。世羅のパワーに追い込まれ、逆エビ固め、リバース・カンパーナ、そしてしゃちほこ固めで腰を散々痛めつけられ苦悶。最後まで反撃できずに3分間を終えた。北海道2連戦でもエキシを行う雪妃がどこまで実戦の感覚を取り戻せるかが復帰戦のポイントとなりそうだ。

◆第1試合 タッグマッチ15分1本勝負
松本都&○優華(11分13秒 エンジェルストランペット・スープレックスホールド)長崎まる子×&真利杏


若手3人の中に都が加わったタッグ戦。都にとっては罰ゲームのようなマッチメイク。世羅曰く「都さんを公開処刑にしたくて、他の選手を10代で固めてみました」というだけに、年齢非公開(30歳)の都には厳しいシチュエーションとなった。しかし自分の置かれた状況がわかっているのかどうかは別に、序盤から都が積極的に10代の戦いに加わり、優華との連係技を決めるなど果敢なファイトを展開。一方、初タッグのまる子&真利杏の同期タッグも息の合った攻撃をみせ、試合は予想以上の好試合になった。最後は札幌でのシングル戦を控えた優華とまる子の攻防となり、優華がダイビングエルボーでまる子の動きを止めると、外側から相手の足を巻き込みながら後方に投げるエンジェルス・トランペット・スープレックス(=変形フィッシャーマンズ・スープレックス)を初公開。きっちりとホールドし3カウントを奪った。
試合後、まる子は「今日も優華さんに負けることになり、つらくて、悔しいです。勝つ気でいたのですが。返り討ちにボコボコにされてしまいまして…でも札幌でシングルをやります。そのときは今までの分までやり返せるくらい、気持ちをぶつけていこうと思います。今日、同期の真利杏さんと組ませていただいて本当に楽しみにカードでした。(真利杏に)組んでいただいてありがとうございました」と真利杏に深々と礼。一方の真利杏はそのまる子に向かって「まる子さん。もっと熱くなっていいと思います。同期だし。もっと熱くなりましょう」と檄を飛ばした。また都は「今日はピチピチの新人ちゃんで、すごい馴染んでいて、カード(組んでくれて)ありがとうございます。最初のカード案は日本橋、235と私の3WAYだったんですよ。それより全然良かったなと思って安心しました。明日の札幌は植木選手とまさかの2回目のシングル。明後日の釧路はタッグ、そして17日の後楽園はユースケ・サンタマリアさんと・・すごい無理難題を押し付けられていますけど、上手く料理してアイスリボン面白くしたいと思います」と北海道2連戦&後楽園への抱負を語った。

◆第2試合 シングルマッチ10分1本勝負
×235(5分51秒 秘伝☆でんでんクラッチ)フェアリー日本橋○


相手の技やムーブを真似て対戦相手に揺さぶりをかける235の前に難敵が立ちはだかった。技を真似ようにも、妖精と人間では根本的に違うだけに、どのような"化学反応"をみせるかが注目された。スタートから「今日はあなたを試しに来ました」と自分の流れに持っていくフェアリー。しかし235はフェアリーのペースが良く分からずに真正面からファアリーに挑んでいく。慌てたフェアリーが、珍しくプロレス技を仕掛け235に応戦することで"通常の" プロレスになりかけたが、ここで「なぜ私が普通の試合を…」と我に返ったフェアリーが杖を手にした。「私がこれを振ったら飛ぶのよ」とアドバイスをした上で、235に杖を振ったが、235はこの「飛ぶ」の意味が分からず、クロスボディを仕掛けていくなどペースを崩さずに応戦。235に魔法が効かないと判断したか、しっかりとプロレス技で235に応戦したフェアリーが丸め込みでフォール勝ち。魔法なしで勝利を手にした。試合後フェアリーは「今日はあまり私の本調子を出すことが出来ず、細かい査定ができなかったので。今度もっと上級者プロレスを、すごい試合をさせて頂きます。私、昨日『ヤングOH!OH!』で弓李さんに勝ったんです。本日235選手にも勝ちました。あれ…これって、若手の壁、山下だけじゃないんじゃない?私も違う変化球な壁として全然受けて立つのでお願いします。私のセオリーがちゃんとありますので、そこんとこ"つかもと"が私の事をよく知っているので、"つかもと"に教えてもらって、私と試合しましょう」とアイスの若手の壁になることを宣言した。

◆第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
世羅りさ&×弓李(10分20秒 体固め)山下りな○&小波
※ラリアット


10月17日後楽園でのシングル戦を一週間後に控えた世羅と山下の前哨戦。しかし山下に関しては世羅のみならず、アイスの若手全員が怒り心頭となっていた。その発端となったのは、ブログに投稿した後楽園大会に向けての山下のメッセージ。「アイスリボンの新人はダメやな。自分が試合した優華、235は脳震盪。ちゃんと基礎、練習してるんか?次は世羅りさとの試合が決まってるけど、先に救急車呼んでおいた方がええんとちゃう?」という実に辛辣な言葉が並んだ。後から入場してきた世羅と弓李は、待ちきれないとばかりにリングに上がると同時に青コーナーの山下を急襲。場外戦を仕掛けるなど、いきなり感情むき出しで挑んでいった。しかし、リングに戻り山下が体勢を立て直すと流れは一変。強烈なぶちかましで世羅を吹っ飛ばし、弓李には鋭角的かつ重いエルボーをぶち込んでいく。その一撃一撃が強烈な山下のパワーが徐々に試合を支配していく。アイスでは珍しい張り手の打ち合いを世羅が仕掛け、エルボー合戦でも退かない意地を見せたが、結果的に世羅と山下の直接対決は1回で終わり、最後はスリーパーで弓李を半失神状態まで追い込んだ山下が渾身のラリアットでフィニッシュを決めた。

試合後、マイクを手にした山下は「アイスリボンの同期とか新人、全然ダメなんじゃねえの!ひとつもダメだね。優華、235、弓李…足元以下だよ。ラリアットなんか使う必要なかったね。みんな思っているかもしれないけど、私と当たったアイスの新人、みんなケガしているよ。だからなんだ!たしかにケガさせている方は三流だよ。ケガする方は二流だね。ケガさせるよりはマシだよ。でもなあ、ケガさせて三流の私に勝てないお前ら、一体何流やろうな?言い返されへんやろ?なんか言ってみたら?」とマイクを世羅に渡す。無言で山下を睨む世羅。スッと目線を外した山下は「お疲れ!帰る!」とロープをくぐろうとするが、世羅がその山下の背後から襲い掛かり、リングで両者がもみ合いに。セコンドに抑えられた世羅を横目に、山下は小波と共に胸を張って花道を引き揚げた。険悪なムードの中、座談会が始まった。
冒頭、進行役の世羅は「ああ、悔しいですね。今、名前出された人、私も弓李も…でもね、ここはアイスリボンなので、気持ちを切り換えてハッピーにいきましょう!」と空気を換えようとするが、名指しされた選手の気持ちは収まらない。
優華「自分は今日、メインに入れなかったのがすごく悔しいです。山下さんのコメントは(ブログに)出た日に見て、悔しすぎて、社長にラインして、スクリーンショットして社長に送って、本当に怒っていたんですよ。本当に悔しくて、山下さんの言っている事はその通りだけど、何も言えないけど、山下さんは私の何を知っているんだって思って。基礎体力が足りないって、こっちだって練習しているし、トレーニングだってしているし、体がもっと大きくなりたいからジムにだって行き始めたし。絶対にもう頭打つ心配はないと思うし、私が欠場している間、私がどれだけ悔しかったか、知らないくせに言わないでほしいし、私、山下さんに負けたことないし、大阪のシングルだってドローだったし、絶対、見返したと思いました」
235「事実だし、ムカつかないわけがないです。だったら私は私なりに自分のやり方で試合で返していきたいと思います」
弓李「山下は同期です。同期で数ヶ月ちょっと後輩なんです。あんなことを言われて、自分、練習生の頃に基礎練習をつきっきりで教えてくださった師匠に、申し訳ない気持ちだし、今後、(アイスで)デビューする子たちにも、見本を見せられないなって悔しい気持ちでいっぱいです。でもここで泣いて悔しいですとか言っても、成長できないし、山下を超えられないと思うので、泣いてられないです。柔道もプロレスも頑張って山下を超えたいと思います」
それぞれの思いを座談会のマイクにぶつけた。これを受けて世羅は「今、アイスリボンの若手が全員、山下に矛先が向いているわけですけども、その一番前で17日の後楽園ホールで戦うのは私なので、私が勝って"山下、大したことないぜ"って言うので、そうしたら、みんなでリベンジやら何やら、叩きのめしに行きましょう!」と山下潰しを宣言。後楽園でのシングル戦に改めて気持ちを引き締めた。
やや重い空気のまま、座談会が終了し円陣に入ろうとしたところ、世羅の「音楽かけろーっ!」の合図で、花道からあおいが千春リングアナを引っ張って、リングへ。実は2006年10月9日が千春のリングアナデビュー日ということで、リングアナ千春の満9歳の誕生日を祝ってサプライズケーキを用意。選手、観客全員で千春を祝い、最後はアイスらしいハッピーエンドで北海道2連戦&後楽園に向けて気勢を上げた。