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試合結果

アイスリボン678

2015年09月12日 開始時間 18時00分〜 / 開場時刻 17時30分



アイスリボン678
2015年9月12日(土) アイスリボン道場
18時00分開始/17時30分開場
観衆111人(超満員)

◆第1試合 タッグマッチ15分1本勝負
○藤本つかさ&大畠美咲(9分04秒 ウラカンラナ)つくし&藤田あかね×


9月20日紫雷美央引退興行M.I.Oのメインで当たるクローズ(藤本&大畠)とつくしの前哨戦。9月6日北沢大会での美央とのシングル戦で美央から初フォール勝ちを飾るとともに、土蜘蛛を受け継いだつくしは、この日もスタートから気合十分の攻めを大畠狙いで仕掛けていった。「何、あの子…」と大畠が戸惑うほどにエルボーの1発1発にも力が入る。パートナーのあかねもつくしの気迫に触発されてタックルを仕掛けて藤本をたじろがせ、更にスパインバスター、みかんでぽんを藤本に決める好ファイトを展開。試合の流れはつくし&あかねが握っていたが、最後はクローズ2人の連係があかねを捉えた。大畠がカウンターの裏拳を叩き込み、棒立ちになったあかねに、藤本がハイスピードのウラカンラナ。若い勢いをきっちりと沈めてみせた。試合後、敗れたあかねは「昨日、初めてタイトルマッチやらせてもらいまして負けてしまいました。すいませんでした。昨日に続いて今日もなんですけど、何故か丸め込まれるんですよね。打撃に関しては体勢がついてきたと思うんですけど、次は丸め込み対策を意識して、防げるようにしないと勝てないんだろうなと思って。しっかり考え直して頑張りたいと思います」と反省。また大畠が「なんか今日はつくしの当たりがいつも以上にきつくて、なんでかなと思ったんですけど、原因は美央だなと。私がやっぱり美央の正式なパートナーというか一番のパートナーだなっていうのは証明されちゃったじゃないですか。色んな人と組んでいたけど、今ベルト1個しかないし。というわけで、明日、防衛戦なんですけども、それで防衛すれば引退まで防衛戦はないと思うので。そこで正式に私が美央の最高のパートナーだったって証明されると思うので。つくしは指をくわえて待っておけばいいと思います」と語ると、つくしは「自分は美央さんのこと大好きだし尊敬しています。美央さんにWAVEのタッグベルトを持って引退して欲しいって思ってます。おい大畠!今日はなあ、お前がタッグベルト防衛できるか試してやったんだよ!だからな、お前ちゃんと防衛しろよ。自分はツイッターの速報追って、結果待っているからな」とつくし流の言葉で大畠に檄。思わず立ち上がった大畠は「なんか、私が大人げなかった?」とつくしに握手を求め、一瞬叩くフェイントからつくしもこれに応えた。

◆第2試合 シングルマッチ10分1本勝負
○紫雷美央(6分49秒 片エビ固め)長崎まる子×
※ダブルアーム式フェイスバスター


9月6日北沢大会でデビューを飾ったまる子の初道場マッチ&初シングルの対戦相手は美央。アイスでの試合は今回と次回の道場マッチ2回のみとなった美央にとって、唯一戦っていない相手がまる子であり、アイスの新人教育係でもあった美央が、残り2試合のうちの1試合を、新人との一戦としたのは、それ相当の意味がある。もちろんまる子にとっては最初で最後の美央との一戦。試合は序盤から美央が薄笑いを浮かべながら、まる子をいたぶる攻撃が続いた。観客の声援は当然のようにまる子に集中。この声援を受けながら、まる子は何度も美央のカバーをキックアウトし、更にドロップキック、まる投げと自分の持っている技を積極的に仕掛けていった。美央がヒールファイトに徹したのは、まる子の滞在能力を引き出す目的があったからこそ。まる子の大健闘が観客を大いに沸かせたことは、美央にとってはしてやったりの流れだった。最後はエグ蹴りからダブルアーム式フェイスバスターで美央が快勝。試合後まる子に歩み寄り言葉を掛ける美央の姿が印象的だった。また座談会に初めて参加したまる子は「先日、北沢タウンホールでデビューさせていただきました長崎まる子と申します。自分が第2試合、美央さんが引退近いのに指名して頂き、本当に美央さんと出会って、そんなに月日も経ってなく、本当にこれが長崎まる子なんだというのを、気持ちにぶつけてきました。美央さんに自分の気持ちが伝わったかどうかはわかりませんが、やれるだけ頑張ったので…。これからも長崎まる子っていうのはこんなレスラーなんだっていうのを、いろんな先輩方、お客様に見せられるように頑張っていきますので、宜しくお願い致します」と独特のイントネーションでコメント。まる子からマイクを受け取った美央も「控室ではそんなに訛ってないよね?緊張したの?」と苦笑いを浮かべながら、「今日は道場マッチで最後のしっかりしたシングルマッチということで、まるちゃん指名させてもらって。頑張ったね。頑張ったよお前。あんだけいじめられても心が折れなかったよ。折れるかな〜?折れるかな〜?あれ折れねえな!!って感じだったので良かったよ。紫雷美央ほど性格悪い人は山ほどいるけど。なんならそことそこと(=藤本と大畠を指差して)、意外ととここ(=つくしを指差して)が性格悪いから。私よりいじめっ子いっぱいいるから。でも今日、私を乗り越えられたって事は、今後どんな人にいじめられても対応できると思う。訛っててもいいよ。まるちゃんのいいところ出して、これからも頑張っていって。たまーに観に来るわ。君の成長、楽しみにしています」とまる子へのメッセージを送った。

◆第3試合 タッグマッチ15分1本勝負
×希月あおい&長浜浩江(12分01秒 エビ固め)新田猫子○&星ハム子
※猫入り式十字固めを切り返した希月を、さらに丸め込む


9月23日横浜リボンで猫子&Leonのリボンタッグ王座に挑むあおいが猫子との前哨戦に挑んだ。長浜とも息の合った連係、ダブル攻撃をみせるなど、試合でコンディションの良さをアピールするあおいに対して猫子はあくまでマイペース。しっぽ攻撃、相手のタイミングを乱すドロップキックなど独特のリズムであおいに対する。ハム子、猫子とこの試合が初対決となった長浜がハム子のセクシーポーズに戸惑ったり、初対決にして猫子のしっぽへの攻撃を仕掛けたりと、試合は互角の攻防戦となったが、最後はハム子のロールハムを浴びたあおいが体勢を立て直す前に猫子が猫入り十字固めへ。なんとか切り返したあおいだが、これを更に反転させた猫子が3カウント。前哨戦は王者の猫子が直接あおいからフォールを奪った。試合後あおいは「9.23では香代子との絆で、負けない2人でのパワーで必ずベルトを獲ってあおいが三冠になります!」とリベンジとタイトル獲りを宣言。一方の猫子も「(※プラカードを藤本が代読)23日の防衛戦もあおいさんから3取って勝ちます。そしてその暁にはあおいさんの持つシングルベルトにも挑戦し三冠を目指します!」とあおい同様、三冠獲りに意欲をみせた。

◆第4試合 シングルマッチ20分1本勝負
○世羅りさ(9分21秒 片エビ固め)優華×
※ダイビングダブルニードロップ
※紫雷美央 引退試合、対戦相手の残り1枠のXは世羅りさに決定


9月20日M.I.Oメインの6人タッグ残り1枠を賭けた戦いに選ばれたのは世羅と優華。最終的にこの2人を候補とした美央は「どちらにも思い入れがあって自分では選べない」と当人同士によるシングル戦の勝者をその枠に入る事にした。試合前から気合十分だったのは優華。まだダブルの攻撃もわからない新人の優華をタッグタイトルに挑戦するパートナーに育てたのは美央であり、優華もまた美央を特別な存在として慕ってきた。なんとしても、この一戦に勝ちたい思いの強い優華は、開始のゴングと同時にドロップキックを放ち、世羅を場外に吹っ飛ばすと、三角飛びからの場外プランチャーを敢行した。先制攻撃を浴びた世羅だが、リングに戻ると、優華を捕まえての逆エビ固めからリバースカンパーナ、さらにロープに飛んでのダブルニー連打と自分の流れを作ろうとする。しかし対する優華はカウンターのプランチャーからウエイトを乗せた重いエルボーを突破口に勝負を仕掛けていく。優華のラッシュ攻撃と世羅のどっしりと構えたパワー攻撃がぶつかり合い、試合は重々しく激しい攻防戦となった。その攻防も「5分経過」のコールにも「まだ5分か」と思わせるほどに濃厚なものであり、観る者でさえ、一瞬も気が抜けない熱さに包まれていた。試合後美央が「タイトルマッチレベルの試合」と評したが、2人にとっては美央の最後の対戦相手となることは、タイトルを手に入れることと同等、あるいはそれ以上の価値を感じていたからこそのぶつかり合いだったのだろう。最後は世羅がエアーズロック、コーナートップからのダイビング・ダブルニーとつないでフォール勝ちを飾った。
試合後、藤本が「対戦するとどっちかが勝って、どっちかが負けちゃうっていうのを見なきゃいけなくて、すごいしんどかったし、私がこれだけしんどいっていうことはお客さんもつらかったと思うし、なんかすごく痛かったです」と涙ながらに語ったが、この言葉がこの一戦を物語っていた。負けた優華は美央に介抱されながら、泣きじゃくっていたが、座談会では必死に涙をこらえながら「今日は大好きな大好きな美央さんの、最後のXに選ばれる事は出来なかったんですけども、バトルロイヤルには参戦させて頂く事にはなっているので、絶対にその中で一番目立つし、美央さんに見せつけたいと思います。最後まで、美央さんの引退まで、自分の姿を見せつけたいと思います。そして世羅さん。今日は負けちゃったけど、まだ自分1回も世羅さんに勝った事は無いですけど、女子プロレスの一番は絶対に譲らないので覚悟しておいてください」と力強く語った。優華の思いが痛いほどわかっている世羅は「嬉しいです。本当に嬉しい。ここで私が泣いちゃうと優華に申し訳ないというか…ごめん。私はどうしても譲れなかった。優華が美央さんを大好きなの知っているし、優華と美央さんで、私が王者として(リボンタッグの)タイトルマッチした事もすっごい記憶に残っています。だからこそ譲るわけにはいかなかったというか、美央さんの引退試合が決まった時から9月20日の予定はずっと空けてました。それくらい私は美央さんを間近で送りたかった。そんな相手に今日、Xになる事が出来て本当に嬉しいです。9月20日は最後の引退試合の相手として、美央さんを盛大に見送らせて頂きたいと思います。最後の相手よろしくお願いします!」と優華の思いも背負って美央の引退試合に臨むことを誓った。



座談会の最後に9月20日のメインで対戦する6人が向かい合う。改めて美央から引退試合の6人タッグのカードが発表された。そして、最後の道場マッチとなる次回9月19日の対戦カードを聞かれた美央は「19日は、アイスリボンならではって言ったらね。WAVEでは5人掛け、アイスリボンなら全員1分掛けじゃないかなと思います」と語り、リング上の選手1人1人に「1分」「1分」「1分」と伝えながら、最後に向かい合った優華には「無制限」と伝えた。6人の選手が向かい合うシーンを見て再び泣きじゃくっていた優華は、その言葉に驚きの表情を浮かべるが、美央は「無制限でやろう!ここで(世羅と優華の試合を)観ていて、やべえ、何これ!タイトルマッチレベルでやべえ、これ!ってなって、本当に心が痛んで2人に何かしてあげたいと思って。世羅ちゃんが勝ったという事で、優華は最後の道場マッチの日に、みんなは1分でやって、ヘロヘロで申し訳ないかもしれないけど、それでも好きなだけ私と試合できるから。楽しもうね!やろう!よろしくお願いします!」と優華に手を差し出した。思わず美央の手を両手で握りしめる優華。美央のアイスリボンでのラストマッチは出場全選手との1分掛け、そして優華との時間無制限1本勝負に決定した。

【新規決定カード】
◆4団体合同興行 第5回『M.I.O』
〜さよならみんなのお姉ちゃん〜紫雷美央引退
2015年9月20日(日) 11:00開場 12:00開始
東京・後楽園ホール

メインイベント
〜紫雷美央プロレスをクローズマッチ〜
紫雷美央&藤本つかさ&大畠美咲 vs 長浜浩江&つくし&世羅りさ
※アイスリボン678(9月12日)の結果を受け、メインイベントの最後の1人は世羅りさに決定した。

◆アイスリボン679「紫雷美央ラストリボン」
2015年09月19日 開始時間14時00分 開場時刻13時30分

【決定カード】
紫雷美央×参戦選手全員と1分(ラストの優華とは時間無制限)
※他の対戦カードは別途
チケット:完売につき当日券の販売はありません。

■「アイスリボン」のニコニコ動画ch!
@https://www.nicovideo.jp/watch/so28911626
Ahttps://www.nicovideo.jp/watch/so28911628
Bhttps://www.nicovideo.jp/watch/so28911632
◆月額見放題500円/1本100円〜(税抜)