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試合結果

アイスリボン670

2015年08月12日 開始時間 19時30分〜 / 開場時刻 19時00分



アイスリボン670
2015年8月12日(水) 会場 アイスリボン道場
19時30分試合開始/19時開場
観衆89人

◆第1試合 タッグマッチ15分1本勝負
世羅りさ&○松本都(10分47秒 みやここクラッチ)瑛凛×&ライディーン鋼


久々に実現した世羅vs鋼の同期対決。共に女子プロ界のパワーファイターとして成長著しい2人のぶつかり合いは駆け引きなしの真っ向勝負となったが、今回は瑛凛とのWANTEDでの参戦ということもあり、鋼がタッグプレーを意識し瑛凛とのタッチワーク、連係、レフェリーのTommyを巻き込んでの合体技と、かつてのライバル対決の図式にはならなかった。また世羅のタッグパートナーが不運にも都だったことから、世羅&都のリズムは今ひとつ合致せず。さらにJWP8月16日の後楽園ホール大会でのKAZUKI&瑛凛vs希月あおい&XのXが都に決定したことで、瑛凛との前哨戦に気合十分の都が独自のペースで自由奔放に試合をかき回し、最後は世羅のフォローを得ながら鋼のラリアットを瑛凛に誤爆させた都が瑛凛をみやここクラッチでフォール。主役の座も都が持っていった。試合後JWPの2人は「今日はあんなクソババア、松本都さんに負け、すっごい悔しいです。松本さんは希月さんのパートナーになるので、私は(希月あおいにも)負けたことをずっと根に持ち続けるので。(8・16JWP)後楽園、絶対に倍返し、100倍返し、1000倍返しにするので、覚悟してください、おばさん!」(瑛凛)「久々に世羅ぽんと試合が出来て楽しかったです。あとWANTEDで出たからには、都さん、(8・16JWP後楽園の)相手はKAZUKIさんです。WANTEDのリーダーです。覚悟しておいたほうがいいですよ。KAZUKIさん、3年前に崖のふちに出してくれるっていう約束をしていたらしくて、いつになったら出してくれるんだって言ってましたけど。ずっと根に持ってました。後楽園ホール、怖いですから、覚えておいてくださいね」(鋼)と都にプレッシャーを与えた。しかしマイクを手にした都は「JWPさんの選手と当たるのも久しぶりだったし、今度は久しぶりにJさんの後楽園に出させて頂きますけど、今日はハッキリ言って、JWPなんて大したことないなって。サクッと勝てちゃいましたし。だから後楽園ホールも終わったら私しか印象に残っていないような、そんな大会になると思います。その後の(8・17)植木戦に私は集中しまーす!」とJWPに対して喧嘩を売るかのようなコメントをサラリと出した。
そして「ライちゃんとは久しぶりで、前はライちゃんと同い年タッグっていうのを組んでいたんですけど、今はちょっと道をたがえてしまって(=後方でライディーンが「組もうよ!組もうよ!」と連呼)。いつかまたお互いに強くなって復活出来たらなとは思っています」と語った世羅に、藤本から8・30後楽園の対戦カードがJWP中島安里紗とのシングルマッチに決まったことが発表された。
藤本は「昨日Jさんの記者会見で中島安里紗としゃべっていて、"30日出てよ。ベストフレンズは組めないけれど"って言ったら"カードは?""誰とやりたい?""世羅とやりたい"。この前(=6月3日「652」でのシングル戦)はデスマッチの事で、ちょっとのほほーんとした世羅とやって、なんか心残りがあったみたい。一番最初に(世羅の名前が)出てきました」とカード決定の経緯を説明。前回のシングル戦は10分ドローに終わっている世羅は「でも私、中島安里紗選手とは相性がとてもいいと思っております。なんか今まで戦ってきたなかで、中島さんが"世羅とやるの怖いんだよね"っておっしゃったことがあったんですよ。なぜかというと、ボディクリームを塗りすぎてヌルヌルしているからなんですけど。そういうことがあったので、後楽園ホールはこの戦法でいこうかなと。でも精一杯、頑張らせていただきたいと思います!」と世羅らしい言い回しで、中島戦に向けての抱負を語った。

新規決定カード
8月30日アイスリボン後楽園ホール「不思議の国のアイス」決定カード
シングルマッチ
世羅りさ vs 中島安里紗(JWP)

◆第2試合 トライアングルリボン15分1本勝負
○紫雷美央(7分47秒 片エビ固め)藤田あかね×
※エグ蹴り
※もう1人は長浜浩江


美央に対して、同じオレンジコスチュームのあかねと長浜がどこまで食らいついていけるかがポイントとなったトライアングルリボン戦。あかね、長浜ともに、これが初めての3WAY形式の試合であり、試合キャリアにおいても圧倒的に有利な立場の美央は序盤から余裕の試合運びをみせる。あかね、長浜をうまくコントロールしながら、試合の軸となる駆け引きを繰り出していく。しかし、初めての試合形式にもはや開き直るしかなくなったか、あかねが「この貧乳めっ!」と美央に対して喧嘩を売る(!?)言葉を投げかけながら、反撃に出る。精神的なダメージからか、やや動きの止まった美央に対して、胸の大きさでは絶対の自信を持つ長浜も、このあかねの言葉に乗っかり、さらに美央を攻める。「貧乳!」「ペチャパイ!」といったワンポイントを狙った言葉の暴力が飛び交う中、それでも最後は冷静に美央があかねを料理。長浜を場外に蹴散らしたうえで、蹴りの連打をヒットさせての3カウントで貫録勝ちを飾った。試合後、あかねは「初めてトライアングルして、けっこう楽しかったんですけど、すごい難しいなと思いました。本当にプロレスが上手い、下手は胸の大きさは関係ないんだなと思いました。でもあるにこしたことはないので。次の後楽園ホールは団体対抗戦みたいになっていますので、頑張りたいと思います」とコメント。また長浜は「自分も今日、初めて3WAYやったんですけど、藤田さん、胸の大きさは関係ないって言いますけど、私からしたら、藤田さんもそんなにデカくないですから」と胸を張ると「それと(藤本に向かって)30日の後楽園、出してください。私、今年のアイスリボンさんの後楽園全部出ているんです」と30日の後楽園大会参戦を申し出た。「出たい?」(藤本)「出してください!」(長浜)という会話を横で聞いていた美央が藤本に「止めようぜ」と長浜の参戦に物言いを出した。美央がなぜ制止したのかは、美央に負けていない胸を持つ藤本が理解するのに時間はいらなかった。「胸のこととかさ、そうだよ!もっとさあ、なんか頼み方とかあんじゃないの?」と長浜に対する藤本の態度が急変。「胸は…胸はなくても顔がきれいじゃないですか、皆さん…」と立場が苦しくなった長浜は必死に言葉を選びながら言い訳するが、「30日、出すか、出さないかの瀬戸際だよ!」と長浜の前で美央と共に仁王立ちの藤本。もはや言葉では言い訳のしようがないと思った長浜は「出してください!」と土下座。さすがに目の前で土下座をされては、これ以上、長浜を責めることもできず、藤本は笑顔で「30日、よろしくね!」と長浜の参戦を快諾した。
そして最後に美央は「貧乳代表でいじられました紫雷美央です。胸はなくともプロレスはできる。でも胸はあったほうが人気は出る。事実です。でも、まあそもそも私に対して盾ついてくるように2人がなったことを私は嬉しいと思います。よく怖がらずに貧乳って言ったと思う。ただ私の倍返しが足りなかったようだから、後日倍返しの機会をいただいて、貧乳は怖いぞっていうのを教えたいと思います」と後輩2人に好評価を出すとともに、2人に対する愛ある制裁マッチを予告した。

◆第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
×希月あおい&飯田美花(11分18秒 ハルカゼ)つくし○&藤本つかさ


前回の道場マッチに続き、8月30日後楽園ホールでICE×∞王座を賭けて対戦するあおいvsつくしの前哨戦第2ラウンド。前回、勢いで勝ったつくしがこの日も序盤から動きの良さをみせるが、王者・あおいも思いっきりつくしに張り手を見舞うなど、つくしの出鼻をくじく攻撃を繰り出し、さらにはコーナーでの攻防でつくしの得意とするパロ・スペシャルを逆に仕掛けるなど、あおいらしい揺さぶりで応戦していく。連係では初タッグとなるあおい&飯田よりもチームとしてのキャリア十分のドロップキッカーズがさすがに上回っていたが、あおい&飯田も個々の力でカバーしながら試合を進めていく。途中、藤本があおいにジャパニーズ・オーシャンを狙う場面も見られ、盛り上がる中、試合は中盤から一進一退の展開となり、最後はあおいvsつくしの一騎打ちに。つくしがエルボー連打、膝蹴りのコンビ―ネーションをみせれば、あおいはジャンピング・ラリアットでつくしを吹っ飛ばす。またつくしがフロント・スリーパーであおいに密着すれば、その体勢から一気にあおいがダブルリスト・アームサルトで反撃。あおいの旋回式ダイビング・ボディプレス、つくしのダイビング・フットスタンプもフィニッシュとはならず。エビ固めの応酬でも両者譲らずにキックアウトを繰り返すも、フィニッシュを決めたのはつくしの電光石火技ハルカゼ。一瞬の突風のように、あおいを丸め込み一気に3カウントを奪った。「チャンピオンから勝ちました。最後、チャンピオンが負けて(私に向かって)睨み返さなくて情けないチャンピオンだなと本気で思いました。30日必ずベルトを獲ります。その前にタッグベルト(防衛して)必ず巻いて、2冠になりたいと思います」とつくし。一方、敗れたあおいは「前哨戦、負けちゃったけど、今日、勝って調子に乗っているつくしを見て、私をさらに本気にさせました。30日は感情むき出しでいきます。」と試合後は気持ちを押さえつつ静かに決意を語った。