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試合結果

アイスリボン646

2015年05月09日 開始時間 18時00分〜 / 開場時刻 17時30分



アイスリボン646
2015年5月9日(土) アイスリボン道場
18時00分開始/17時30分開場
※10代所属選手によるプロデュース大会
観衆:93人

オープニング
試合開始直前のウォーミングアップで藤田あかねがぎっくり腰となり、動けなくなった為に試合開始が遅れた。
前説にはつくしと柊くるみが登場し、急遽試合順とカード変更となったことを発表した。

◆第1試合 タッグマッチ15分1本勝負
○世羅りさ&雪妃真矢(8分21秒 片エビ固め)235×&長浜浩江
※ダイビングダブルニードロップ


この日は大阪での紫雷美央所属4団体興行に藤本、ハム子、都が参戦した為、道場マッチはくるみ、つくしらTeensのプロデュース興行として行われた。
第1試合には半年で20歳になるというギリギリティーンズの長浜が出場し、235と合体すれば、2.7以来、週間アイスリボンのMC世羅と雪妃が2度目のタッグを結成。世羅と235、雪妃と長浜が同期という好組み合わせ。試合は世羅が試合をリード。横浜で復帰した雪妃も世羅のリードを得て同期の長浜のドロップキック連打を浴びながらもソバット、スピンキックをみせるなどのファイトを展開。最後は世羅が勝負に出ると、雪妃がしっかりと長浜を押さえ込み世羅が235をピン。試合後、復帰後初の道場マッチを勝利で飾った雪妃は「タッグ世羅チャンネル?タッグポニーテール?勝利を収めることができました!座談会、すごい久しぶりで嬉しいです。もう一生分欠場したので、私はもう欠場しないでやっていきたいと思っています」と語った。

◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
○希月あおい&つくし(11分45秒 片エビ固め)宮城もち&弓李×
※旋回式ダイビングボディプレス


つくしvs宮城のリボンタッグ前哨タッグ戦は、つくしvs弓李のティーンズ対決、翌日の博多で春山のJWP無差別級王座への挑戦を控えた希月あおいと、見所の多い一戦となった。試合は序盤から希月がやる気満々。おてんばダッシュではつくしが途中でギブアップしてしまう程ハイペースで猛ダッシュ!コーナーでのチョップ連打やセントーンにも絶好調ぶりが伺えた。希月に翻弄されながら弓李も意地もみせ、その弓李をフォローしながら宮城も肉弾攻撃を仕掛けていくが、そこはつくしがドロップキック、ミサイルキック、はりつけドロップキックと"飛び道具"を連発し希月をアシスト。最後は希月がコーナーからのジャンピングラリアット、旋回式ダイビングボディプレスを弓李に決めての快勝。タイトル戦に向けていい形でつないだ。「私は明日、博多で香代子(=春山)の持つ無差別のベルトに挑戦してきます。まだ気持ちの中で整理がつかない所もあるんですけど、ベルトは狙う、それだけに限りますので来週水曜日の道場マッチにはあおいの腰にベルトがあると信じて待っていてください」とベルト獲りを宣言。また宮城が「5月6日から今日の午前中まで仙台で仙台リボンの営業をしてまいりました。ひとつ大事なことをカミングアウトしてきました。私はプロレス始めて5年目なんですけど、お母さんや弟には言っていたんですけど、お父さんは(私がプロレスラーだということを)知りませんでした。なので私は公共の電波を使いお父さんにカミングアウトしてきました。母の情報によるとものすごい無言でごはんを食べていたそうです。次の日の父はいつもと変わらず私と話をしてくれました。ちょっとよくわからないんですが、6月27日お父さんに観に来てもらおうと思います。お客さんの為にも、お友達の為にも、何より自分の為にも、ベルトを持って行こうと固く決心をしてきました」とタッグ王座戦への思いを語った。

◆第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
△世羅りさ(時間切れ引き分け)山下りな△


大会直前に藤田あかねがぎっくり腰となり、急遽カード変更によって実現したのは、世羅vs山下はスタートのロックアップから両者のパワーが正面からぶつかり合う好試合となった。まず主導権を奪ったのは世羅。場外に山下を誘いパイプ椅子をヒットさせると、リングに戻り「あかねー!」と叫びながら、あかねの得意技である腕取り式ラクダ固めを決め、逆エビ固め、リバース・カンパーナと攻撃を仕掛ける。世羅のラッシュを浴びた山下は苦悶の表情を浮かべながらも、その猛攻に耐え抜くと、強烈無比なタックルで反撃開始。ロープ際に世羅を追い込んでのチョップ連打では会場からどよめきが起こるほどの重い打撃を連発。試合を五分に戻す。胸を赤く腫らしながらも、世羅がセラリズム、エアーズロックを決めるが、山下はこれもカウント2でクリア。逆に浴びせ倒すようなラリアット、バックドロップで山下が反撃に出たところで、試合はタイムアップ。試合後、山下は「藤田あかねのぎっくり腰を責めるつもりはないんですけど、世羅さんとシングルしたのは去年ぶりだったんですね。去年試合をした時に気持ちが落ちている時に試合させてもらって本当に申し訳ない気持ちがあったんですけど、今日シングル改めてさせてもらって吹っ切れました。だから藤田あかねのぎっくり腰には感謝してる。起きてしまったことは仕方ないし、起きてしまったことに無意味なことはないんで。今日のMVPは藤田あかねのぎっくり腰とします!次、藤田あかねと対戦させていただきたいと思います」と語った。

◆第4試合 シングルマッチ20分1本勝負
○柊くるみ(10分14秒 片エビ固め)優華×
※ダイビングボディプレス


優華のプロレス専業に納得がいかないというくるみの希望で実現したシングル戦。優華欠場前は熱いシングル抗争を繰り広げた2人だが、優華の欠場期間中に団体頂点ICEx∞王者になったくるみと、数ヶ月の間に2人の状況は大きく変わってしまった。開始早々ドロップキックを放った優華。これを払い落としたくるみはボディスラムの3連発から逆エビへ。いきなりくるみの厳しい攻めを浴びた優華は悲痛な声を挙げながら必死に耐える。エルボー、背中へのフットスタンプと畳み掛けるくるみに、カウンターのダイビング・ボディアタックで反撃に出た優華は、串刺しドロップキック、スイングDDTを決めるが、ボディスラムを切り返され、ボディプレスの連打、腕十字、三角絞めと再びくるみのペースに持ち込まれてしまう。しかし気持ちが折れることなく、優華はくるみの真正面に立つと、得意のエルボーを連打。ミサイルキック、飛び込みエルボー、スクールガールと必死に勝負を仕掛ける。この諦めず食い下がるファイトの優華が欠場前くるみを大いに苦しめたのだ。復帰後どこか空回りしていた優華が、今回のくるみ戦で"あの頃"の輝きを取り戻したように感じた。最後はくるみの一本背負いからのダイビングボディプレスにフォール負けを喫した優華だが、今後に期する思いが伝わる好試合だった。
試合後、藤本からのメッセージを千春リングアナの代読で紹介された。

シングルマッチを終えた2人に私からメッセージがあります。
くるみやつくしは、子供の頃からプロレスが大好きで、小学生でデビュー、中学校も部活に入らずにプロレスをやることを選びました。
学校へ行きながら、プロとして活動することはすごいことだと思います。
しかし、プロレスをすることで学校行事を休んだり、本来学校生活で学ぶことを犠牲にした事もあったよね。
子供の頃からの夢、プロレスラーにまっしぐらは素敵なことです。
しかし、社会は、世間にはもっとたくさんの職業があり、道があります。
その選択や検討すらなく、あなたたちは進んできました。
だから、くるみが生徒会に立候補したという話を聞いた時は涙が出るほど嬉しかったんだよ。
それに対して優華は、全くプロレスを知りませんでした。
中学生時代は部活のバスケットボールに夢中。
お菓子作りが好きで、将来パティシエになる夢を持って高校に入学しました。
その過程でプロレスと出会い、学校をやめてプロレスを選びました。
優華はプロレス以外のものを経験し、複数の選択肢の中からプロレスを選んだのです。
それは、嫌なものから逃げてプロレスが残ったのではなく、数ある好きなものや可能性を捨てて、プロレスを選んだのです。
フジテレビの取材で学校へ行った番組スタッフさんは「優華さんは、明るくクラスを盛り上げる人気者で中心的な存在」と話してくれました。
勉強が嫌で、学校を辞めたわけではないのだよ。
だから、優華は社会人として、アイスリボンが厳しく指導していきます。
そして、つくしやくるみ、弓李には、もっと学生生活を楽しんで、プロレス以外のことを、たくさん経験をして欲しい。
その結果、もしかしたら職業としてのプロレスを選ばない可能性があったとしても、それはそれでいいと思ってます。
自分たちのたくさんの可能性を見つけ、その中でプロレスを選んでくれたら嬉しいです。
最後に、くるみもつくしも弓李も、そして優華も私にとってアイスリボンにとって、宝物であることを忘れないで下さい。
だから…
みんな仲良くしてね…
はい、握手。


藤本のメッセージを聞いたくるみは「自分は優華のプロレスに専念するっていうの、ずっと納得いってなくて、でも今日の試合、シングルをしてみて優華の覚悟は自分に伝わってきました。正直、自分は高校に行きたくなくて、つっかさんに自分は高校行かないって言ったら、高校行かないならプロレス辞めてもらうって言われた時に、プロレスを続けたいから自分は高校に入りました。(でも)今すごい高校生活楽しくて、生徒会立候補して、高校は楽しいところだから。優華にもそれをわかってほしいなって思ってました。もう高校に戻ることは出来ないけど、だったらアイスリボンでプロレスを楽しんでもらって、いっしょにアイスリボンで上を目指しましょう。でも絶対に通信(制高校)い行って欲しいなと思っています。もう納得いかないなんて言いません。またエンジェルナッツ組みましょう!」と自ら優華に歩み寄り握手を交わした。座談会の席で優華は「自分が欠場している間、弓李さんはトライアングルのベルトに挑戦したり、つくしさんはタッグベルトを持ったり、くるみさんはICEのシングルのチャンピオンになったりしていて、本当にすごく焦って、突き放された感があって、復帰してもずっと焦って、焦ってました。くるみさんは自分は学校辞めてしまったし、学校辞めたって謝りたかったけど、何も思ってないのかな?って。勘違いしていたら嫌だなって思ってずっと話しかけられなくて。エンジェルナッツは組めないなってずっと思っていたので、くるみさんからエンジェルナッツをまた組みたいと思いますって言われて、本当に本当に嬉しかったです。これからもTeensとして、通信制に行って、プロレスも絶対にトップを目指して頑張ります」と復帰後の本当の心境を告白し今後に向けて前向きに語った。

■「アイスリボン」のニコニコ動画ch!
https://www.nicovideo.jp/watch/so27634450
◆月額見放題500円/1本100円〜(税抜)